エ・ル・ヴィ・ン(Erwin)
ア・ル・ミ ・ン(Armin)
ERWN
ARMN
・名前が良く似ている
・容姿も似ている(金髪、斜線眉、目は青)
・ひたむきな使命感も似ている(エルヴィンは人のために。アルミンはエレンを海に行かせるために)
・アルミンはエルヴィンに強く影響されている(何かを成し遂げるには、何かを捨てなくてはならない)
私の仮説では、無知性巨人が「本人または本人にできるだけ遺伝子的に近い人物」を食べると人間に戻る。
何度も具体的な証拠をもとに論証してきたように、1巻第1話「二千年後の君へ」冒頭の巨人は、鎧の巨人(ライナー)である。
◎知性巨人は食べた人間の顔になる (最終更新:2014/11/23)
◎キース・シャーディスがウォール・マリア襲撃事件の真犯人 (最終更新:2015/02/15)
<主な根拠>
①顔右側から蒸気。(冒頭の巨人&扉破壊時の鎧の巨人、後のライナーの鎧の巨人に共通)
②腕の囓り残し。(モーゼス・ブラウンの腕残し&ライナーのエレンの腕残し)」
③モーゼス・ブラウンとライナー・ブラウンの相似性。(名前、容姿)
ライナーが巨人脳とリンクしていたように、人類はもともと「巨人から意志が分離した存在」ということも考えられる。
つまり、「うなじに人型の意志ユニットが接続されている状態」が、元の正常な状態。
ところが何らかの理由で意志ユニットだけが逃げ出したため、巨人から意志が消えた=無知性巨人になったのかもしれない。
以前書いたように、巨人(記憶)と意識(能力者)の両方が無ければ記憶継承ができない、など。
両者の共通点から見て、エルヴィンとアルミンは同一人物、または同一人物に近い関係ではないかと思われる。
エルヴィンを巨人化して、アルミンを食べさせれば、エルヴィンの体にアルミンの人格を持つ新キャラが登場するかも?
もしもアルミンとエルヴィンに相関関係があるなら、エルヴィン・スミスを考察することでアルミンの正体にも近づける可能性がある。
英語圏での「スミス」は、日本で言う「名無しの権兵衛」。
誰か分からない、正体不明、素性不明の人物というスラングであり、偽名の典型。
なら、エルヴィン・スミスとは「正体不明」、もっと言えば「正体がない」という意味ではないだろうか。
私の仮説のように、この世界が人工的な世界であり、底に住む人たちに全てオリジナルが存在するなら、このスミスとは、「何らかの役割を与えられた完全人工人類」のことではないか?
例えば、オンライン・ゲームに例えてみよう。
この世界には、①「オリジナルの人格・遺伝子をコピーしたPC(プレイヤー・キャラクター)」と、②「オリジナルの存在しない、完全に仮想データだけで作られたNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)」の、2種類の人類がいるとする。
スミスという名前は、エルヴィンが「NPC」であり、人類の守護者役として作られた疑似人格であることを示しているのではないか。
ダリス・ザックレーは、馬車の中でエルヴィンに、こう言った。
「君の使命は相変わらず辛いな 死んだ方がはるかに楽に見える」(15巻第62話「罪」)
このオンライン・ゲームはバグっており、あるセーブポイントから先に進めなくなったために何度も同じセーブポイントに戻され、ずっと同じ展開を繰り返している、と仮定しよう。
この仮説に当てはめるなら、エルヴィンは本来ならゲームの設定に合わせて、ひたすら人を守る役を与えられたNPCであり、シミュレーションやボードゲームにおける指揮官ユニットのような、本当の意味での自由意志を持たない(持てない)将棋やチェスの駒にすぎないのだ、とも考えられる。
エルヴィンの役は決まっていて、本人の意志では変更できない。
そのため、何度ループしても同じ苦労を繰り返ししている。
ダリス・ザックレーは「ループ越え」をしており、同じ苦労をしているエルヴィンをずっと見てきた。
だとすると、エルヴィンと名前が非常に似ているアルミンも、実は完全データ人間であり、主人公を命を懸けてでも助ける役目を与えられた参謀役NPCという展開もあっていい。