予想通り、第83話「大鉈」でエルヴィン・アルミン選択肢発生 ※ネタバレ注意!

※ネタバレや考察自体がお好きでない方は絶対に閲覧しないようお願いいたします。

※以下の内容を読んだ場合、今後作品を楽しむ喜びを損なう危険があります。閲覧は自己責任でお願いいたします。

※作中の描写だけでなく、作り手の意図や傾向、自分ならどうするかなど推測も交えて考察しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※以下の情報は、作品を純粋に楽しむ喜びを損なう危険性が非常に高いと思われます。繰り返し念を押させていただきますが、閲覧は自己責任でお願いいたします。

 

※ネタバレを読みたくない、先入観を持たずに『進撃の巨人』を読みたい、楽しみたいという方は、ここから先は読まずに、引き返してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『第81話「約束」までのメモ』(2016年6月4日)で、私はこう考察しました。
「選択肢発生するなら、黒焦げハンジとエルヴィン、あるいはアルミンとエルヴィン?」


今回の第83話「大鉈」で、この考察が的中しました。

(鉈という字は、蛇に似ていますね)

 

黒焦げはアルミンが担当し、ハンジがジョーカー役として登場。

(『スター・ウォーズ』第一作でいえばハン・ソロの役まわり)

 

この後はリヴァイが刺され、ライナーの顔がモーゼス・ブラウンに変化すれば、また予想的中となります。

 

また、これは余談レベルですが、私はサシャが巨人化する可能性も予測しています。

今回の巨人化注射争奪戦に、サシャやコニーが関わっても不思議はありません。

 

 

 

 

 


別冊マガジン編集部および漫画制作チームは、今回の展開に大きな期待をかけているらしく、ネットで大規模な書き込み工作を展開しました。


現在『進撃の巨人』は韓国の政治的プロパガンダに利用されていて、一部テレビ局と連携して「原爆で黒焦げになった少年」の宣伝工作を展開しています。


8月6日は広島に原爆が投下された"人類史上最大の悲劇の日"であり、その8月前後に、わざと被爆者の方々を揶揄するような描写をする『進撃の巨人』やTBSの行動は、8.6秒バズーカー(※)と同じく、許されないものです。
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※8.6秒バズーカーとは

被爆者を揶揄する芸風で、ネットを中心に批判を受けた漫才コンビ。

◎「8.6」とは原爆投下の8月6日

9.11や3.11と同じ。語句変換でも8.6は8月6日になる。

◎秒=セカンド=2度目

秒は英語で second だが、同時に「第2の」「もう一度」という意味も持つ。
つまり、「8.6セカンド」は「第2の原爆投下」「第2の日本人大量虐殺」という意味にもなる。

これは、3.11セカンド、9.11セカンドと言うのと同じぐらい不謹慎な行為である。

◎バズーカ=米軍

バズーカ(Bazooka)とは米軍の使用する携帯式ロケット弾発射器のこと。
米軍の代名詞とも言える兵器であり、スピルバーグ監督の戦争映画『プライベート・ライアン』でも米軍が使用している。
そして、原爆を投下したのも米軍であり、「8.6」との組み合わせることで、「米軍の原爆による攻撃と爆発」を容易にイメージさせる。

(他にも、彼らの使う「ちょっと待って」というフレーズは原爆を投下したB29爆撃機のチョットマッテ号を指すのではないか?、彼らのポーズが原爆を投下された長崎の平和の像に似ているのは何故か?、など多くの原爆との関連性が指摘されているが、割愛する)

公平に書いておくと、8.6秒バズーカの所属する「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」は、原爆との関係を否定している。
しかし、
「8.6」=8月6日という「誰もが広島原爆投下の日を思い出す数字」を使用している時点で、被爆者の方々をはじめとする原爆犠牲者への非礼は明らかであり、批判は免れない。

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こうした政治的プロパガンダに利用された漫画はつまらなくなるのが普通であり、『はだしのゲン』や本宮ひろし先生の『国が燃える』『サラリーマン金太郎』などが典型です。
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◎『国が燃える』

南京大虐殺があったと捏造したため、読者から猛抗議を受けて集英社とともに謝罪。
単行本は発禁・回収処分になった。

この事件により、日本国内では「南京大虐殺は無かった」と広く認知されるようになった。

◎『サラリーマン金太郎』

検察が小沢一郎議員の陸山会汚職事件を追求していた時期に、検察のネガティブ・キャンペーンを連載。
過去には『俺の空 刑事編』で検察を「腐敗した権力と戦う組織」として描いていたにもかかわらず、一転して「恣意的な捜査をする悪者」として描いた。
しかもその内容は、当時の左翼系の新聞、雑誌、テレビの検察への悪口とまったく同じ内容だった。

裁判の結果、秘書は有罪となり、小沢一郎議員は追及を免れた。
しかし、判決文でははっきりと「最近雇用された秘書に、長年にわたってこれだけの汚職ができるはずがない」という主旨が書かれ、言外に「主犯は小沢議員である。なぜなら最高責任者の許可が無ければ、これほど大規模で長期間の汚職は不可能だからだ」と指摘している。

さらに最近では、原発のネガティブ・キャンペーンに荷担して、「原発事故で被曝した人の体からも、危険な量の放射線が放射される」という、科学的にあり得ない展開も『ヤング・ジャンプ』で描いている。

この展開が罪深いのは、この「放射能(放射線)が人に伝染する」というのは、3.11直後に流布された悪質なデマと、まったく同じ内容である、ということ。
この事実は、3.11での放射能デマと、元自衛隊員である本宮ひろし先生の描いた放射能デマの背景が同じである可能性が、極めて高いという疑惑も、同時に示している。

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話を『進撃の巨人』に戻します。


今回のエルヴィン・アルミンの選択肢発生を、なぜ私が予想したのか?


答えは簡単です。
大きく分けて2つ。


◎理由1:『進撃の巨人』の世界はゲーム構造だから

◎理由2:エルヴィンとアルミンは「ご主人さま」であり、同じ存在だから

 

 

 

 

◎理由1:『進撃の巨人』の世界はゲーム構造だから


『進撃の巨人』の世界は、選択肢を選んで進めるタイプのゲームと同じ構造に設定されていると、私は考えています。

まず、◎図1を見てください。

 

◎図1:『進撃の巨人』の世界構造

01

以下、選択肢を選んで進行するアドベンチャー・ゲームを想像してください。

PLAY1の横軸が時間経過(プレイの進行)を表します。

水色の部分は通常のプレイ経過を表し、赤い部分が間違った選択肢を選んでバッドエンドになるまでのプレイ経過を示しています。

『進撃の巨人』は選択肢を選び、何度も失敗しながらもゲームが進んでいくのですが、何らかの破滅的なイベントが発生し、またセーブポイントに戻されてしまいます。

そして、PLAY2が始まりますが、バッドエンドを繰り返したあげく、再び同じセーブポイントに戻ってしまいます。

この状態が延々と繰り返されているわけです。

作品の中では、実は何度も間違った選択肢を選んでバッドエンドを迎えていますが、作中のキャラクターたちはセーブポイントまで戻されるために、選択失敗からバッドエンドまでの記憶がありません。

そして、世界全体がバグっているため、同じ展開を繰り返すループにはまっているわけです。

 

 

次に、◎図2を見てください。

 

◎図2:「ループ越え(レベル持越し)」とそれ以外の相違

02

上が、選択失敗~バッドエンドまでのプレイ時間を含めた、すべてのプレイ時間です。

ケニーの祖父のセリフでのみ登場する「王が記憶を改竄できない少数派の血族」を、「バッドエンドまでのすべての記憶を持っている集団」のことだと仮定します。

この「少数派の血族」は、何らかの方法でバッドエンド以降も生き残ることができるため、PLAY1からPLAY2に移行するときに、経験値やレベルを持ち越すことができますが、反面、プレイ時間通りに年を取り、老いていきます。

ある意味、プレイヤーと同じ年の取り方をしているわけです。

この経験値やレベルを次のプレイに持ち越すことを、仮に「ループ越え」と呼ぶことにしましょう。

 

下が、選択失敗~バッドエンドまでのプレイ時間を除外した、「うまくプレイできた部分だけをつなげた」時間です。

ゲーム中の登場人物は、選択失敗~バッドエンドの後はセーブポイントに戻るため、そのセーブポイント以降の展開は、最初からなかったことにされてしまいます。

言い換えれば、「うまくプレイできた部分だけをつなげた」時間が、ゲーム内の登場人物の認識できる時間であり、生活時間です。

 

 

 

 

このセーブポイントに戻る想定については、過去のメモでも説明しています。

 


簡単に言うと、この世界にはタイムリミットが存在し、もう「残り時間」が無い状態です。

タイマーの残り時間が次第に少なくなっており、それが『進撃!巨人中学校』のアニメ版のエンディングで、時計が逆回転する謎の答えなのかもしれません。

 


たとえば、タイムリミットになるとなんらかの大変化が起き、今の世界は崩壊するとします。
このとき、「脱出船」に乗ることができた少数の者だけが「ループ越え」できて、記憶を失わずに済みます。

 

 

「脱出船」に乗らずに、世界崩壊を乗り越えるには、世界が崩壊するときに巨人に変身すること。

この場合、巨人は「個人用救命ボート」に相当します。

そして、次の新し区作り直された世界で、再生された自分を食べると、人間に戻れる。

これが私の、『冒頭の巨人はライナー・ブラウンが巨人化した姿であり、この再生後のもうひとりの自分であるモーゼス・ブラウンを食べることで人間に戻った』、という仮説につながります。

 


しかし、「脱出船」に乗れなかった大多数の者はもう一度作り直され、初期化されてしまうので記憶は残りません(セーブされていた記憶以外は、最初から存在しなかったことになる)。


記憶を、ゲーム・キャラの「レベル」だと思ってください。
脱出組は、いわば「レベルを次のプレイに持ち越せる裏技」を使っているのです。

 

 

この仮説に基づいて、順列組み合わせで壁中人類の種類を考えてみます。

①「ループ越え」/記憶が残る血族←少数の血族?

②「ループ越え」記憶を失う血族←「ループ越え=記憶継続」なら存在しない?

③「ループ越え」無し/記憶が残る血族←エルヴィンやハンジ?アッカーマンや東洋人?

④「ループ越え」無し/記憶を失う血族←大多数の単一民族?

※この他、経験値や身体能力だけ継続するケースがある。リヴァイやエレンやミカサが立体機動や格闘成績が異常に上手いのは、何度もループしてレベルが高くなっているから。

 

 

 

「ループ越え」組は、セーブポイントに戻されたときに再生されないために、初期化されている人々から見ると、自分たちよりも早く老化しているように見えます。

これがウーリの老化の正体であり、ケニーの「バケモンのクセに老いと病には敵わねぇと・・・」というセリフを、ウーリが「少し違う・・・」と否定しているのは、「単なる老いと病ではなく、我々は普通に年を取っているだけだが、他のループ越えしていない人間からは、早く老いているように見えてしまうんだ」という意味ではないでしょうか。


これが『進撃の巨人』の主要な秘密のひとつだというのが、1~2巻を読んで以来、ずっと考えている私の予想です。

 

 

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つまり、『進撃の巨人』には、上記の図2 のように 

①バッドエンドを含めた総プレイ時間(実時間)

②バッドエンドを削除し、選択に成功した部分だけをつなげたプレイ時間

の2種類の時間経過が存在する。

 

そして、作中の大多数のキャラが認識できるのは②の時間だけ。

「ループ越え」をしているごく少数の人間だけが、①の時間を認識できる。

 

漫画で描かれているのは②。

読者も作中のキャラと同じように、バッドエンド抜きの②を見ている。

ただし、夢や回想などの形で、①が部分的に登場している。

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逆に言うと、『進撃の巨人』では必ず選択肢を発生させなければなりません。
したがって、今回のシガンシナ奪回作戦でも、必ず選択肢が発生しなければなりません。


脚本に詳しい方は、「ハコ書き」を想像して下さい。
ゲームに詳しい人は、アドベンチャー・ゲームのフローチャートを想像すれば分かりやすいと思います。


『進撃の巨人』は、[展開]<選択肢>[展開]<選択肢>[展開]<選択肢>・・・という構造になっているわけです。
ただ、この構造には弱点もあるのですが、それはまたいずれ。

 

 


<まとめ>

Q.私はなぜ選択肢発生を予測したのか?

A.「選択肢でドラマ(ハコ)を繋ぐ」のが、『進撃の巨人』の脚本作法だから。

 

 

 

 

 

◎理由2:エルヴィンとアルミンは「ご主人さま」であり、同じ存在だから


すでに『エルヴィンとアルミン』(2016年6月7日)でも書きましたが、エルヴィンとアルミンは、何らかの点で”同じ存在”だと考えられます。


作中の描写を見る限り、リヴァイ・アッカーマンはエルヴィン・スミスに逆らうように見えても、必ず最後にはエルヴィンの意見に従います。
これはむしろ、リヴァイは「ご主人さま」であるエルヴィンに逆らうことができない、と見るべきだと私は考えました。


同じことがアルミン・アルレルトにも言えます。
キッツ隊長に大砲と銃で狙われた時、エレン・イェーガーやミカサ・アッカーマンはアルミンを信頼して、その判断に従います。
しかしこれは信頼ではなく、エレンやミカサにとってアルミンは「ご主人さま」だから、その命令を待ったと見るべきだと私は考えました。


そして、ケニー・アッカーマンとウーリ・レイスの関係も同じです。
ケニーのウーリへの心酔は、ウーリが「ご主人さま」だからだと私は考えました。


この3つの共通点は明らかです。
明らかに、「白髪」が上位、「黒髪」が下位の存在として描かれています。


たとえば「ウーリ・レイス、エルヴィン・スミス、アルミン・アルレルト」が主人で、「アッカーマン」は常に部下です。


「黒髪」アッカーマンは主人の「白髪」に服従し、主人を守ることを最重視します。


例外がエレンとミカサであり、その関係が特殊であることも分かります。
特殊であるということは、エレンとミカサの秘密が、この漫画の重要なカギだということでもあります。

一つの可能性として、エレンが白髪と黒髪の両方の性質を持つ混血であることも考えられます。

この仮説に沿って考えるならば、エレンの白髪(ご主人さま)の血がミカサを服従させ、エレンの黒髪(飼い犬)の血が白髪アルミンへの依頼心を高めているという設定も考えられます。

エレンが瀕死のアルミンに大きなショックを受けているのは、友情以上の衝動が関係しているのかもしれません。

 


私はこの上下関係を、犬にたとえて考えています。
実際に、『進撃の巨人』では犬を思わせる描写が非常に多く登場します。
無知性巨人の一部は犬によく似た行動を取りますし、作中の登場人物の名前、特にレイス家の名前はドイツで犬に付ける典型的な名前が中心です。


そう考えると、作中の描写に別の意味が見えてきます。
エレンがミカサの首に巻いたマフラーは、「犬の首輪」です。
ミカサは「私に首輪をくれて/あなたの飼い犬にしてくれてありがとう」と告白したことになります。

 

この他にも、登場人物が犬だと考えると納得できる描写があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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最終更新:2016年08月06日 14:19