第84話「白夜」 エルヴィンのうわごと ※ネタバレ注意!

※ネタバレや考察自体がお好きでない方は絶対に閲覧しないようお願いいたします。

※以下の内容を読んだ場合、今後作品を楽しむ喜びを損なう危険があります。閲覧は自己責任でお願いいたします。

※作中の描写だけでなく、作り手の意図や傾向、自分ならどうするかなど推測も交えて考察しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※以下の情報は、作品を純粋に楽しむ喜びを損なう危険性が非常に高いと思われます。繰り返し念を押させていただきますが、閲覧は自己責任でお願いいたします。

 

※ネタバレを読みたくない、先入観を持たずに『進撃の巨人』を読みたい、楽しみたいという方は、ここから先は読まずに、引き返してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第84話「白夜」で、リヴァイがエルヴィンに巨人化の注射をしようとした時。
意識を失ったエルヴィンが寝返りを打ち、次のようなうわごとを言います。

「先生・・・に・・・いないって・・・やって調べたんですか?」

 

 

 

 

このとき、エルヴィンは左手を挙げた格好をしており、それはちょうど、生徒が先生に質問する時の挙手に似ています。

エルヴィンは死の間際に、「自分の人生を決定付けられた」瞬間のことを思い出していたのでしょう。

すなわち、少年の頃のエルヴィンが教室で、教員である父に質問をした時のことです。(14巻第55話「痛み」)

 

 

 

 

教室でエルヴィンの父は、この壁の歴史について教えていました。

例の、表紙裏の逆さカタカナ文書です。

 

 

 

 

この14巻第55話「痛み」で初めて、表紙裏の逆さカタカナ文書が、壁内の正式な「歴史」であることが明確になりました。

同時に、カタカナとして読める内容そのままで、教えられているということも分りました。

逆さカタカナ文書の内容は、逆さカタカナ文字の謎にまとめています。

 

 

 

 

また約1年前、私はすでに『『進撃の巨人』の秘密(1) 「外国」が存在しない世界』(最終更新:2015/08/24)で、オタキングこと岡田斗司夫さんの「人類」という呼称への疑問を手がかりにして、エルヴィンの父への質問を次のように考察しています。

「私達以外の人類は残っていないのですか?」

「他にも壁は無かったのですか?」

この考えは、外国という概念が存在しない壁内では、「宇宙人が存在している」と主張するに等しい。

 

 

 

 

エルヴィンの考える「父の仮説の証明」については、次のように考えています。

すなわち、外国の存在を証明し、外国人と接触することである。

 

 

 

 

そして、エルヴィンが地下室に期待しているものについては、次のように考えています。

エルヴィンが地下室にあることを望んでいる「宝」とは、外国の存在を証明するもの、例えば世界の全体図や地図のようなものや書物ではないだろうか。

 

 

 

 

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この「外国の存在を証明する書物。世界全体の地図のようなもの」とは、アルミンの祖父が残した「外の世界が書かれてる本」のことだとも考えられる。

だとすれば、エルヴィンではなくアルミンが生き残ったことには、今後リヴァイたちがアルミンの本に行き着くための意味もあったことにもなる。

 

また、『第79話「完全試合」までのメモ ※ネタバレ注意』で考察したように、リヴァイが「足を折る」とエルヴィンを脅すセリフは、「キリストの磔刑」がモチーフだと思われる。

つまりエルヴィンはキリストであり、彼の代わりにアルミンが巨人化してベルトルトを食べ、その火傷した体が再生されるのは、「キリストの復活」を表しているとも考えられる。

 

私はすでに『エルヴィンとアルミン』で、エルヴィンとアルミンは同じ存在という考察もしており、その意味でも復活=エルヴィンの役がアルミンに移ったとも見ることができる。

だとすると、死せるエルヴィンの顔をのぞき込むハンジは聖母マリア、リヴァイはヨハネの役だろうか。

 

同時に私は、エルヴィンは「絶望的な状況でひたすら人類を守る役を、何度もループして繰り返している」とも考察している。

作中の「地獄」という表現は、この仮説に合致しているようにも見える。

と言うことは、リヴァイやエレンたちは、一見、アルミンを救ったように見えるが、実はエルヴィンの後任として地獄に引き入れてしまったのかも知れない。

 

そしてシガンシナ奪還作戦前夜に、アルミンがエレンに海のことを語るのを、リヴァイが後ろでこっそり聞いていたことや、エルヴィンに巨人化注射をしようとするリヴァイの足にエレンがすがりついてアルミンの海の話をしたことも、今後の伏線となることが考えられる。

 

※リヴァイがアルミンの海の話を思い出し、「アルミンは外の世界のことを知っている、何故だ?」→エレン「実はアルミンの家には、外の世界が書かれた本が・・・」、など

※ただし、この「外の世界が書かれてる本」は、実はゲームのマニュアルではないかというのが、私の仮説である。

 

たとえば、エルヴィンのうわごとには続きがあり、「お父さん、約束は守ります・・・必ずお父さんの仮説を証明します・・・きっと他にも壁が・・・そっちに逃げて生き延びた人類もいるはず・・・地下室に行けば・・・きっとその証拠が・・・外の世界を書いた何かが・・・」などとつぶやいたのかも知れない。

また、リヴァイがアルミンに注射をすることを選択したことから、エルヴィンが「アルミンを救え」という内容のことをつぶやいた可能性もある。

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したがって現時点では、私はエルヴィンのうわごとを以下のような内容だと考えます。

◎「先生(壁外)(私達以外の人類は残って)いないって(どう)やって調べたんですか?」
◎「先生(この壁以外)(壁が作られて)いないって(どう)やって調べたんですか?」

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最終更新:2016年08月12日 03:15