青島神社(あおしまじんじゃ)
〒889-2162 宮崎県宮崎市青島2-13-1
車 :宮崎ICから国道220号を日南方面へ 約13km 約15分
宮崎空港から約15分
宮崎駅から 約25分
福岡ICから 約4時間10分
熊本ICから 約2時間40分
鹿児島ICから約2時間10分
電車:JR日南線青島駅下車徒歩約10分
→青島駅から青島神社(島内)までは約800m。
青島参道から青島神社(島内)までは車両通行不可〔歩行者優先道路〕。
別表神社
<旧社格>村社
・彦火火出見命 (ひこほほでみのみこと)
・豊 玉 姫 命(とよたまひめのみこと)
・塩 筒 大 神(しおづつのおおかみ)
・海積神社(わだつみじんじゃ):豊玉彦命、少彦名命
・石 神 社(いそじんじゃ):彦火瓊瓊杵命、木花咲屋姫命、磐長姫命
・御祖神社(みおやじんじゃ):青島神社氏子神徒の祖霊並びに氏子戦病死者の霊を祭る
・元 宮(も と み や):青島神社の元宮と伝えられる。弥生式土器、獣骨等が出土し、古くから祭祀が行われたものと推定される。
・幣 殿(へいでん):弁財天(右方)、恵比寿神(左方)
春は旧暦3月16日の春祭にはじまる。島開き祭といい、約270年前までは一般の入島が禁止され、神職の他は島奉行等の島を監守する役人のみ許されていて、島止祭もあった。しかし当時の宮司長友肥後が信仰上これを遺憾に思い禁を解かれる事を藩主に訴願し、許可を頂き現在のように何人でも入島ができる様になった。それまでは尖浜に祓所を設けて遥拝をしていた。
夏には旧暦6月17・18日に夏祭が執り行われる。22・23歳の氏子青年が主催者となり、神輿の渡御がある。氏子区域を巡幸、また神輿を漁船に乗せて島を一廻りいたすところから「海を渡る祭礼」ともいわれている。神輿の渡御は古くから行なわれていたが、海上渡御は御祭神の古事を偲び、海積宮に御祭神をお連れ申し上げ、御神慮をお慰めしたいという氏子漁民の発意で昭和23年から始まった。神輿を乗せた船「御座船」を先頭に満艦飾の大漁旗等で飾った数十艘の漁船が列をなして進む様は、壮観で当神社の祭礼で最も賑やかな御祭である。
秋には10月18日に例祭、冬は「成人の日」に裸参りが執り行われております。男女約300名が神社前の海で禊を行い、身を清めて神社に参拝をする。この風習は、昔、彦火火出見命がにわかに海神宮からご還幸された際、村の人々が衣類をまとう暇もなく裸の姿で取り急ぎお出迎えしたという古事から起こったもの。
1/1 歳 旦 祭(小祭)
/12頃 春の禊 裸まいり(成人の日)
/12 冬 祭(中祭、旧暦12月17日)
/18 月 次 祭(小祭、毎月18日)
/21 御祖神社月次祭(小祭、毎月21日)
2/11 建 国 祭(小祭)
4/11 春 祭(中祭、旧暦3月16日)
/29 昭 和 祭(小祭)
6/30 大祓式・古神符守札焼納祭
7/26 夏祭御発輿祭(中祭、正式には旧暦6月17日。現在は7月第4・5の土曜)
/27 夏祭御還輿祭(中祭、正式には旧暦6月18日。現在は7月最後日曜)
10/18 例 祭(大祭)
11/23 新 嘗 祭(中祭)
12/21 天 長 祭 (小祭)
/31 氏 神 祭(神祭、旧暦11月16日)
/31 大祓式・古神符守札焼納祭
/31 除 夜 祭(小祭)
彦火火出見命が海積宮からご還幸された際、まず青島に大宮が置かれ、のちにその御宮居跡に「彦火火出見命・豊玉姫命・塩筒大神」の三神が祀られたという伝承がある。
奉祀の年代は、定かではないが平安朝の国司巡視記「日向土産」の中に「嵯峨天皇の御宇奉崇青島大明神」と記されてある。(約1,200年前)。文亀3年(室町・1503年)に伊東氏によって再興。以降は、藩主伊東家の崇敬厚く、社殿の改築、境内の保全に力を尽くし、明治以後は御祭神の御威霊を仰ぎ熱帯植物繁茂する国内絶無の霊域をたずねる人々いよいよ多く、縁結・安産・航海・交通安全の神として鎮座している。
・青島熱帯植物産地
史蹟名勝天然記念物保存法に依り大正10年3月3日国指定
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亜熱帯性植物群落 |
陸地に近い島で本土にくらべて特異な植物が繁茂した北半球最北の貴重な群落である。自生栽培植物は226種で熱帯及び亜熱帯植物27種を算し、その代表的な植物ビロウ(ヤシ科)の成木は約5,000本である。ビロウの純林は群落地の6分1を占め、最高樹齢350年を越える。ビロウ樹の成因は古来の遺存説と黒潮にのり漂着したとする漂着説がある。 昭和27年3月29日国指定
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青島の隆起海床と奇型波蝕痕 |
《通称 鬼の洗濯板》
周囲の岩盤は、新第三紀(200~2,400万年前迄)海床に堆積した砂岩と泥岩の規則的互層が傾き〔走向北三十度東、傾斜二十度東〕海上に露出し、波浪の浸蝕を受け、堅さの違いにより凹凸を生じたものである。岩上には、ひびや断層が多く団塊や浸蝕による蜂こうがみられる。 昭和9年5月1日国指定
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青島の亜熱帯植物 |
青島の植物相の景観をつくっている最も大きな原因は、島内の植物の約80%余の面積を占める亜熱帯性植物のヤシ科に属するビロウである。これはいかにも熱帯地方のヤシ群落を思わせるのに十分である。内部の原生林は、昼間も暗いぐらいうっそうと茂る木々につる植物がまつわりつき、熱帯のジヤングルさながらで、よく「青島は熱帯値物のヤシが繁茂している。」と言われるのも、もっともなことだと思われる。青島はまた、植物の数から言っても実に豊富で、シダ類以上の高等植物を75科、226種を数えることができる。
この内、約87%までが自然生のものであって、面積わずか4万平方米、周囲約1,000米の小島の中に、このように多くの植物数をもっていることは、これまた本島の誇りとしてよい点である。青島の植物相を特徴づけるものは、何といっても亜熱帯植物の多いことである。種類の数から言っても全植物の約13%に当たり、これらの植物は本州西南部暖地から、四国・九州を経て、沖縄・台湾あるいは東南アジア・熱帯地方へと分布するものである。
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特殊御守、神ひな |
縁結びを始め、あらゆる和合をもたらす神様として信仰の篤い彦火々出見命とその御后豊玉姫命を御祀り申上げた青島神社では、古例に依る神ひなの御守を一般に授与している。古くは安永年間(1772~1781)の記録にも神ひなの事が載っていて、今日でも別名夫婦びな又は願かけびなと申し結縁、安産、病気平癒家府安全、海上、交通安全はもとより、あらゆる願いを此の神びなに掛けて御神前にお供へする。
男びなは下膨れの顔に金鳥帽子、女びなは瓜実顔に振分髪、赤藍の格子高縞の衣に金の帯をしめた優雅な姿。
元来雛はひとがた(人形)の意味で、人の形に似せて作り、それに人々の災厄を負はせて罪けがれを祓ったもの。青島神社神ひなはその形式も古く、願掛けの古習も良く伝えていて、特殊な御守として有名なばかりでなく郷土色豊かな信仰上の芸術作品でもある。
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表敬訪問者 |
平成16年2月1日 マークエステル・スキャルシャフィキ氏(フランス・画家)
→ 日本神話をテーマにした絵画を手がける。当社に日向神話をモチーフにした、油彩画「山幸彦と豊玉姫 青島の愛」30号絵画を奉納。
平成16年4月17日 マニラル・トリパティ氏(駐日インド大使)
→ ユニセフ団体「ハッピーバリー」の招聘により、鹿児島・宮崎を周遊され各知事を表敬される際に当社に参拝。
平成16年11月20日 フィリップ・ギブソン氏(ニュージーランド駐日特命全権大使)
→ 離任(帰国)に伴い、当社に参拝。
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最終更新:2009年05月03日 23:44