浅間神社(山梨県)

  • 名称
   浅間神社(あさまじんじゃ)

  • 所在
〒405-0056 山梨県笛吹市一宮町一宮1684(旧、東八代郡一宮町)

  • 交通
≪電 車≫
JR山梨市駅よりタクシーにて約10分
JR甲府駅よりバスにて(一宮経由勝沼行)約40分

≪高速バス≫
新宿駅西口より中央高速バス約100分
一宮停留所下車徒歩10分

≪自動車≫
勝沼インターより5分、[石]信号右折。
甲府方面より[一宮浅間神社入口]左折。



  • 奉仕者




  • 社格
 別表神社。式内社(名神大)・甲斐国一宮・国幣中社(旧社格、明治4年5月14日)



  • 御祭神
木 花 開 耶 姫 命(このはなさくやひめのみこと)



  • 摂末社
≪山宮神社≫
 本社から距離にして東南2キロ余り、清流山宮川の水源神山の麓にあり千古の老杉二本、神木として連立している。本殿は春日造で檜皮葺。
毎月15日を恒例神祭日とする。特に3月15日は山宮神幸祭を行ってきたが現在は、3月15日前の日曜日となっている。
当社は、垂仁天皇の御代に鎮祭された本宮であるが、貞観7年(875年)12月、三柱の内、木花開耶姫命を里宮に遷座された後は大山祇神と天孫瓊々杵命の二本柱を御祭神としている。





  • 祭事

01月01日        歳旦祭
01月03日        元始祭
02月03日        追儺祭
02月11日        紀元祭
02月17日        祈年祭
03月15日前の日曜日 山宮神幸祭
03月          講社祭
04月15日        例大祭
04月15日        大神幸祭
陰暦四月第二亥日   梅折枝神事
06月17日        御田植祭
06月30日        夏越大祓
10月17日        秋季大祭
11月15日        七五三祝祭
11月23日        新嘗祭(新穀感謝祭)
12月31日        師走大祓・除夜祭

毎月01日        本社月次祭
毎月15日        山宮神社月次祭


大神幸祭
 地元ではおみゆきさんの愛称で呼ばれている。
大神幸祭は、甲斐国第一大祭と称され、社記によれば天長2年(825年)以来旧4月第2の亥の日、甲斐市竜王三社神社に神幸の上、川除祭(水防祭)を執り行って来たが、明治以後4月15日と改め本社にて例大祭執行の後、同所及び甲府市上石田三社神社に神幸。(現在は竜王三社神社のみ)片道約24kmに及ぶ行程であり現在、二宮、三宮も同所に神幸している。


梅折枝神事
 境内の端垣内に夫婦梅と称するご神木がある。後嗣なき者が祈願してこの梅をいただくと子宝を得ると云い伝えられる。
古来毎年陰暦四月第二亥の日に神前に供え、子授祈願祭を執り行っている。



  • 由緒と歴史
 第十一代 垂仁天皇八年、富士山の麓にお祀りされたと伝えられる。今ここを山宮神社と称して摂社となっている。第五十六代 清和天皇の貞観7年(865年)、富士山大噴火の翌年12月9日、現在地に神祠が建立されて官社に列し、延喜式では名神大社である。また甲斐国一宮でもある。山梨県側の富士信仰の根拠地として社殿造営など地元領主の保護も熱かった。明治4年5月14日において国幣中社に列格される。
御祭神の木花開耶姫命は、大 山 祇 神(おおやまつみのかみ)の御女でまた御名を吾田鹿葦津姫命(あだかあしつひめのみこと)又、さくらおおとじのみこと(テキスト1)。天孫瓊々杵命の妃。
 古来より富士の神として奉られ、山火鎮護、農業、酒造の守護神、婚姻、子授安産の霊徳があるとして崇敬をあつめている。




  • 文化財
≪重要文化財≫
  • 第105代後奈良天皇御宸 翰(しんかん)[般若心経]一軸
 →武田大膳太夫晴信奉納自筆の包装を添う。戦国時代の天文10年(1541年)に後奈良天皇が安寧祈願のため諸国一宮への奉納を企図した般若心経。実際に奉納が行われているのは24カ国で、甲斐をはじめ7カ国で現存している。包紙の墨書によれば本経は天文19年に聖護院門跡の道澄により甲斐へもたらされ、甲斐守護武田晴信(信玄)によって奉納されている。


  • 摂社 山宮神社本殿
 → 檜皮葺の春日造り。


≪県指定文化財≫
  • 国次の太刀
 →刀身三尺一寸五分、武田信玄の奉納。

  • 一徳斉助則の太刀
 →刀身三尺四寸八分。この太刀は、今の名古屋市郊外にあった山田村に居住した刀工群であり、濃州の関と関わり深かった山田関の國次の作によるものである。長さ104cmの豪壮なものである。


≪県指定天然記念物≫
  • 夫婦梅


≪笛吹市指定有形文化財書跡≫
  • 武田信玄公自詠の短冊
 →「うつし植る 初瀬の花の しらゆふを かけてそ祈る 神のまにまに」

  • 武田信玄公の條目

  • 参拾六歌仙
 →拝殿に掲額。元禄七年(1694年)奉納。

  • 大神幸祭宝暦絵巻



  • その他
本   殿 入母屋向拝造銅板葺
拝   殿 入母屋唐破風向拝造銅板葺
境   内 3,395坪(1ヘクタール余)
最終更新:2009年12月18日 03:11