韓会夫人鄭氏
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中唐の人。
韓会の夫人、
韓愈の兄嫁。韓仲卿が卒すると韓愈は孤児となったため、兄の韓会が引き取ったが、鄭氏は義弟の韓愈の面倒を見て、手をひしだいたり背負ったりして洛陽から長安に移動し、韓愈が寒いと思えばきものを着せ、ひもじいと思えば食べさせた。そのため兄から鄭氏が死んだら喪に服すのは父母同様の一年にするよう言われた。韓会が卒した時はまだ韓愈は十二歳であったが、鄭氏は韓愈を連れて川を船旅し、陸を歩いて中原に戻って韓会を埋葬し、韓氏の祖先を祭り、引き続いて韓愈を我が子のように養育した。
史料
『韓昌黎文集』巻二十三 祭鄭氏夫人文
最終更新:2023年06月23日 16:45