李賀

李賀

791-817
中唐の詩人。昌谷(河南省宜陽県)の人。字は長吉。韓愈の知遇をうけ、進士の試験に推挙されたが、父の諱を犯す(父の名、晋の音と進士の道は同音)というので失格とされ、奉礼郎という小官にとどまり、失意のうちに27才の若さで没した。中国の詩は、日常生活およびそれにつながる社会事象に密着した感情に根ざすものが主流をしめるといえるが、李賀の詩は、好んで超自然的存在を題材とし、奇怪な感覚的表現が多く、その構成はしばしば論理をこえたものがあ り、19世紀フランスのサンボリスト Symboliste と対比されたりする。夢幻的なイメージ、奇異な雰囲気は、中国の詩史の中でほとんど孤立した位置をしめ、その異常な感覚 は鬼才と評されている。 歌行の体を得意とし、詩集も『李賀歌詩篇』4巻、外集1巻と題する。

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最終更新:2023年10月24日 19:25
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