昌明坊
長安の坊名。東に
光行坊、南に
安楽坊、西に
大通坊、北に
豊安坊が位置した。もとは一坊まるごと隋の漢王楊諒の邸宅があったが、楊諒横死後は伶官(楽官)に賜り、唐代に
家令寺の管轄下にあった。内部に家令寺園があり、これは貞観年間(623-649)日南王が入朝すると、詔してここに邸宅を造営したが、日南王が帰国すると邸宅は廃され、園となったものである。
参考文献
徐松 撰、愛宕元 訳注『唐両京城坊攷 長安と洛陽(東洋文庫577)』(平凡社、1994年)
最終更新:2025年02月03日 11:57