陸羽 りくう
733-804
中唐の隠士、茶道の元祖。復州・竟陵(湖北省天門県)の人。別名は疾。字は鴻漸、季疵。号は桑苧翁、東崗子。生まれはわからず、捨て子ともいわれるが、竟陵の智積禅師のもとで育てられた。760年ころより、茗渓(浙江省)に移り住み、太子文学、太常寺太祝の官に任ぜられたが、就任はしなかったと考えられる。皎然とは早くより親交があり、苕渓移住後は、
顔真卿の保護をうけ、杼山妙喜寺に三癸亭を建ててもらい、『韻海鏡原』360巻の編纂にも関係した。著書には『茶経』3巻があり、茶道の元祖として名高く、茶神としてまつられている。『茶経』のほかに、『君臣契』3巻、『源解』30巻等多くの著書があったが、『茶経』のほかは現在は伝わらない。
列伝
参考文献
『アジア歴史事典9』(平凡社、1962年4月)
外部リンク
最終更新:2025年05月24日 03:16