祝版 しゅくはん
祝文を書いた板。長さ一尺一分(約33cm)、幅八寸(約24cm)、厚さ二分(約6mm)で、木は梓・楸(きささげ)である。皇帝が行う祭祀である大祀・中祀の際に、祭祀の対象になる神を称揚する頌辞を読み上げる祝文が書かれる。その際に「皇帝(天子)臣某」「皇帝(天子)某」の呼称を用いており、大祀・中祀では皇帝が「某」の部分(名前)を親署する定めであった(小祀では「皇帝(天子)」とするのみであるから、親署が不要である)。祭祀を役人が代行する有司摂事の場合でも、皇帝の親署が必要であった。
志
参考文献
金子修一「唐代の大祀・中祀・小祀について」(『高知大学学術研究報告人文科学編』252、1976年)
最終更新:2025年10月05日 00:43