張舟

張舟

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唐の官僚。安南経略副使であったが、元和元年(806)に安南都護・本管経略使を拝した。安南羅城は前経略使の張伯儀が築いたが、高さはわずかに数尺で、また甚だ狭かったのを、張舟は農閑期に新築し、高さ二丈二尺で三門を備え、門はそれぞれ楼を設け、東西の門は三間、南門は五間で、さらに鼓角を置いた。前経略使の裴泰の時に驩・愛の二城は環王の攻撃によって破壊されていたが、張舟は再度築城した。また門戦を有利とするため艨艟船四百隻を建造し、船ごとに戦手二十五人、掉手三十二人、車弩一支、両弩一支を備え、船の内部に迴船を収納した。元和四年(809)八月に環王の侵攻にあったが、万全の体制であったから、これを破って斬首三万人、王子五十九人を捕虜とした。

本紀・列伝・史料

『新唐書』巻七 本紀第七 憲宗 元和四年八月丙申条
『新唐書』巻二百二十二下 列伝第一百四十七下 南蛮下
『旧唐書』巻十四 紀第十四 憲宗上 元和元年三月戊戌条
『唐会要』巻七十三 安南都護府

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最終更新:2022年11月15日 00:59
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