方響(ほうきょう)
楽器の一種。八楽では「金」を体にして石に応じるとされる。上縁を弧状にした鉄製鍛造の長方形の板で、音律順に大きさや厚みを変えた十六枚を一組とし、中央やや上方に穿たれた角孔を用いて上下二段の架木(ほこぎ)に懸け並べ、二本の撥で打ち鳴らした。漢代には「へ」の字形の銅磬十六枚からなる楽器があり、唐代に鉄製の方響が広がりをみせた。正倉院に遺物「鉄方響」が現存する。
志・列伝
参考文献
『唐代の楽器』(音楽之友社,1968)
『第六十四回 正倉院展』(奈良国立博物館、2012)
最終更新:2022年12月03日 19:44