五絃

五絃(ごげん)

五絃琵琶。絃数が五本であるほか、頭部が四絃琵琶のように屈曲せずにまっすぐのびる。胴も幅が狭く、分厚い。インド系で、中央アジアを経て中国に伝わった。インドでは指弾していたが、『新唐書』礼楽志では、もとは撥で演奏したのを指弾の変化したとする。なお正倉院の遺物には撥によるひっかき傷がある。失伝したが、日本の正倉院に「螺鈿紫檀五絃琵琶」が唯一の遺品として残る。

『新唐書』巻二十一 志第十一 礼楽十一

参考文献

『日本美術全集5 天平の美術』(学研,1978)

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最終更新:2022年12月12日 08:49
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