ハッチンス
1960年代後半に、「
学習社会(learning society)」という言葉を始めて使用した。
ハッチンスは、学習社会を「すべての成人男女に、いつでも定時制の成人教育を提供するだけでなく、学習、達成、人間的になることを目的とし、あらゆる制度がその目的の実現を思考するように価値の転換に成功した社会」(新井郁男 『学習社会論』、1982年)と定義している。
ハッチンスは、未来社会を労働社会から解放された余暇社会と位置づけ、その中で生きる人間は「人間的になること」に目的をおくような価値の転換が図られる必要があると考えていたのである。
最終更新:2009年05月05日 18:38