フリットナー


 ヴィルヘルム・フリットナー(Wilhelm Flitner 1889年8月20日~1990年1月21日)ドイツの教育学者であり、教育学における精神科学的な方向の第一人者である。彼は西ドイツの教育部長会議の学校教育部門の座長として生徒、学生が自ら学ぶチャンスと場を与えるという根本原則を守ろうとする教育改革の推進の役割も果たした。
 1914年~1918年には第一次世界大戦に参加し、その後1919年からはイエナで大学設立と運営に取り組んだ。
 それから事務局長や大学教授を経て1951年に西ドイツの学部長会議の学校教育部門の座長になる。(「チュービンゲン大学改革会議」)チュービンゲン決議では範例学習が提唱された。
 1955年に刊行した「教育学雑誌」は教育学専門書として異例のロングセラーであり、1990年代までに15版を重ねるまでになった。
 さらに、学校教育のみならずカウンセリングや医療者の教育的な関わりにも注目し、臨床心理学などの新しい活動が生まれる発端となった人としても重要である。


最終更新:2007年09月26日 15:43