ガルガンチュア物語
 16世紀フランスの医者であり修道士であり、同時に小説家であったフランソワ・ラブレーが、中世の伝説である巨人の王・ガルガンチュアについて書いた物語です。自由奔放な性格のガルガンチュアが教育を受けていく様が滑稽に書かれていますが、ラブレーはこの物語によって、人間の自然な性格を不自然な教育で曲げようとする宗教改革期の医者や神学者、そして形式的な教育しかできない社会・習慣を風刺しました。その内容は禁書処分を受ける程で、民衆からの絶大な人気を博しました。
最終更新:2007年06月12日 15:11