試行錯誤説


 試行錯誤とは、ソーンダイクが、猫の問題箱の研究を用いて提唱したものである。
 猫の問題箱とは、中のひもを引くと扉が開くようになっている箱の中へ猫を入れ、箱の外に餌を置いて実験したものである。猫は当然餌をとろうとするが、箱の中にいるので取ることは出来ない。何らかのきっかけで紐を引くと扉が開き、餌をとることができる。
 はじめの頃は猫はただ箱の外の餌をとろうとしている。これを誤反応という。猫は様々な試行を繰り返すことによって誤反応を行う回数が減って意気、最終的に紐をひっぱり、箱の扉を開けるという正反応にたどり着くのである。
 これを試行錯誤学習という。
 この研究によって、学習が試行錯誤によって生じるとする考え方を試行錯誤説という。


ゆき
最終更新:2008年06月20日 17:38