自己中心性
幼児において自他が未分化なために物や事象を自分の視点や経験を中心としてとらえ、他人の視点に立って物事を判断したり行動することが難しいことを指す。つまり幼児は思考においても対人関係においても自己を客観的に定位することが難しいのである。自己中心性は
ピアジェ?が子どもの思考や社会性の特徴を説明するために用いた用語である。言語において
自己中心的言語?と社会的言語を区別したところから発する。
これにより、たとえば自分が机を叩いて手が痛ければ、叩かれた机も痛いだろうと感じる
アニミズム的な思考が認められる。さらに自分の位置から見えない物を、他の位置からみても見えないとするというような自分の視点からの見え方のみに固執する関係理解の不能などもある。アニミズム的傾向に加え、実在論的、人工論的傾向は自己中心性に基づく子どもの世界観の形成によるものである。
そして、これは対人経験を積むことによって脱中心化がなされ、次第に自他が分化されていく。
しかし、これは成人の利己主義とは異なる。
めぐみ
最終更新:2008年06月05日 15:39