ヴァージニア・プラン
バージニアプラン Virginia Plan
- アメリカのバージニア州教育委員会が現場の協力を得て作成した小学校7年、中学校4年用の小単元主義学習指導要領思案のこと。
- 大単元主義のカリフォルニアプランとともに、コアカリキュラムの典型を示す。
- 1943年の改訂版を、第2次大戦後の日本で昭和22年版小中学校学習指導要領が参考とした。 その開発は1930年代から1940年代にかけて行われていた。そして,その前の1910年代から1920年代にかけては,現在日本の教育のキーワードとなっている「総合的な学習」の原型とも言えるプランが私立学校において実践されていた。もちろんアメリカにおいても受験を中心とした教育が行われてはいるが,創造的な単元学習が今から80~90年前にすでに実践されていたのである。これは,日本の教育が国中心であるのに対して,アメリカは地方中心であることに起因する。日本も地方分権の時代とされてきているが,アメリカでは各州によってカリキュラムが全く違っているのである。また、この州ごとのカリキュラムの違いを第一の理由に引っ越しをする人も少なくないと言う。この州中心のアメリカの風土は多様なカリキュラムの開発を妨げなかったが,反対に子どもたちの学力差等の問題をも招いている。日本においては,国中心のカリキュラムが戦後の経済成長をもたらし,現在の世界における日本を築いてきたとも言えるのであるが,様々な教育問題を引き起こしていることも事実である。
参考URL
www2.wbs.ne.jp/~k123/k_link/virg.htm
りえ
最終更新:2007年04月03日 23:28