助教法 (モニトリアム・システム)


ベル(スコットランドの教育家 1753~1838)
ランカスター(イギリスの教育家 1778~1838)によってほぼ同時期に別々に提唱された。

ランカスターは貧民に対する教育に力を入れており、1798年に貧民学校を設立した。次第に生徒数は急増し、教師を雇う余裕がなかったため、優れた子どもにランカスターが教授し、次にその子どもが他の子どもを教授するという方法を提唱した。これを助教法という。例えば、教師1人が10人の生徒に教授し、それぞれがまた10人に教授するとしたら、1人の教師が110人の生徒を教育する時と同じであると言える。助教法による教授は多数の人を相手にできるため、多くの貧民の子どもたちに教育を受けさせることができた。また、宗教教授が教育内容の中心であったので、従順な労働力の育成にも役立った。

=ポイント=
◎学力の高い生徒(モニター)が他の生徒の指導にあたる。

◎一斉教授、能率的、安価に教育を与えることができる。


最終更新:2007年09月26日 15:04