動機づけ


 私たちの行動には何らかの理由が存在する。動機づけとは行動を起こさせ、その行動を維持し、一定の方向へ導いていく過程の総称、つまり行動にいたる理由の事である。
 行動は何らかの欲求と要求の対象があって引き起こされる。前者を動因といい、後者を誘因という。例えば、スポーツの大会でいい成績をとるために日々練習をするという場合、大会が誘因となりいい成績をとることが動因となる。これはテストについても同じことが言える。これらのことから、動因は内的要因であり、誘因は外的要因を示すことがわかる。
 動因は生理的要求に対する心理的結果である。食物に対する欲求である「飢え」や水に対する「渇き」などもそれにあたる。動因には、飢えや渇きのように生得的なものと生後獲得されるものがある。生後獲得されるものの例として、親に褒めてもらうことを目的として行動を起こすことなどがある。

 動機づけの機能は以下のようになっている。

  • リスト行動を始発させる『行動喚起機能』 ← ← ← ← ← ← ← ← ← ← ← ← ← ← ← ← ← ← ←
        ↓                                                ↑
  • リスト目標に向かって行動を持続する『行動維持機能』 ⇔ -リスト行動を調整する『行動調整機能』           ↑
        ↓                                                 ↑
  • リスト行動を強化する『行動強化機能』→ → → → → → → → → → → → → → → → → → → → 


 また動機づけには内発的動機づけ?外発的動機づけがある。
内発的動機づけは知的好奇心などを指し、外的動機付けは報酬や罰を与えることなどを指す。
これらを刺激することにより「やる気」を引き出すことができるが、逆に内発的動機づけを学習によって消滅させてしまう恐れもあるので注意しなければならない場合もある。
 例えば、動機づけによって行われていた行動に対し、報酬を与えるなどしてしまった場合、動機づけがオペラント条件づけとなり、自発的な自由な行動が見られなくなる場合がそれにあたる。

めぐみ
最終更新:2007年12月16日 03:49