ボウルビィ (John Bowlby,1907年2月26日-1990年9月2日)


 イギリスの精神科医であり、乳幼児と母親の愛着形成が児童の発達に影響すると唱えた。
 外科医であった父親の勧めで、ケンブリッジ大学で心理学を学び、その後ユニヴァーシティカレッジ病院で医学を学んだ。そして児童精神分析に関心を持った。
 第二次世界大戦が始まった頃、乳幼児は両親との関係が、発達の基礎となるということを確信していた。そして大戦後のイタリアで孤児院、乳児院などに収容された戦災孤児がホスピタリズム?ではないかと疑われたとき、母親による世話と幼児の心的な健康の関連性についての論文を1951年に発表した。その中で、母子剥奪(マターナルデプリベーション?)を挙げ、これはWHOにより親を失った子供たちの福祉のためのプログラムの根幹となった。また、ボウルビィは里親制度や小舎制度を推奨した人物でもある。


最終更新:2008年06月12日 11:54