ハロー効果


 ある人や物によく目立つ特性があるとそれに影響されて他のすべての特徴をより高く、あるいは低く評価してしまう現象をハロー効果という。
 ハローとは月や太陽がかさをかぶっている時のようなぼんやりとした状態のことを指し、光背効果や後光効果とも言われている。これはソーンダイクの言葉である。
 たとえば、成績の良い子供は性格もよいだろう、また美しい人は心もきれいだろうというように好ましい特性が他の特徴を高める場合がある。一方、一度の非行経験がその人の人格を否定するようなこともあるだろう。
 日本人が比較的好むといわれる血液型によって性格が特徴づけられてしまうこともハロー効果の働きであるともいえるだろう。
 この現象は選抜や昇進、成績評価などの際に大きな問題となる。ハロー効果は認知の歪みの一つであり、このようなことを避けるため、面接などの際は1人で判断しない、できるだけ客観テストの結果を用いて判断するなどの工夫をする必要がある。



最終更新:2008年06月12日 12:11