3年 理科 B物質とエネルギー「磁石」


単元のねらい

  • 磁石に引きつけられるものと引きつけられないものを調べ、鉄が磁石に引きつけられるものであることを気付かせる。
  • 磁石の極(S極、N極)の働きや性質を理解させる。
  • 磁石に引きつけられるものの中には磁石になるものがあることをとらえさせる。
  • 磁石について理解を深めるためにおもちゃ作りをする。

◎できるだけ強力な磁石を用意する!!



1.磁石にはどんなものが引きつけられるか?


●導入
T 磁石とはどんなものでしょう?
S ひっつくもの・・・
T では、磁石には何がくっつくでしょう?
S 冷蔵庫、黒板・・・金属
T 金属にはどんな性質だった?
     (これまでの学習「電気」の単元で「電気を通すもの=金属」)
S 電気を通すもの

●展開
T 身の回りの物で磁石にくっつくものを探してみましょう。
 (消しゴム、鉛筆、くぎ、画鋲、食器、机、黒板など教室内にあるものを調べる)
⇒金属が磁石にくっつくと予想したが、金属の中にはくっつかないものもある。

→鉄、アルミ、銅などの板を用意してどれがくっつくか確かめさせる。
(これらの板は電気を通すことを確認する)

●まとめ
磁石には金属の中でも「鉄」が引きつけられる。





2.磁石の性質(1) 磁石とものの間に障害物があってもくっつくか?


●導入
T 水の入ったコップの中に鉄釘を入れ、磁石を使って取り出す方法を考えさせる。
S →ひもを付けた磁石を水中に入れる。
  →コップの外から鉄釘に磁石を近づける。
⇒磁石とくっつけるものの間に別のものがあっても引きつける力は働く。

●展開
「気球を浮かべよう」
気球の絵の上部にクリップをつけ、さらに下部に糸をつけて机にテープでとめる。磁石をつかって浮かび上がらせる。
  • くっつけた場合 ・離したままの場合 ・間に下敷きをはさんだ場合

●まとめ
磁石をものに直接くっつけなくても磁力は働き、鉄を引き付ける。




3.磁石の性質(2) 極の働きと性質~2つの磁石を使って~


●導入
T 1つの磁石にもう一つ磁石を近づけるとどうなるでしょう。
  →水の中に磁石を乗せたトレーを浮かべ、もう1本の磁石を使って動かす。
  →机の上でも可
S 引きつくと思います。
T 実際にやってみます。
  反対側もやってみます。
 (磁石の極はわからない状態にしておく)
引きつく様子と反発する様子を確認する。

●展開
T 今度は一人一人、2本の磁石を使って引きつけたり反発しあう力を手で感じてみましょう。
S 実際に真似してやってみる。
  反発する力を感じる。
T 磁石にはS極とN極というものがあります。 どっちがS極か、N極かということを調べるためには方位磁針を使います。
T 引きあうとき、磁石はそれぞれ何極と何極ですか?
  反発しあうとき、磁石はそれぞれ何極と何極ですか?
  方位磁針を使って調べてみましょう。

●まとめ
磁石にはS極とN極があり、同極の場合は反発し、異極の場合は引きあう。
●おまけ
粘土と鉄釘で装置をつくり、ドーナツ型の磁石を3つ入れる。
3つがまとまっているものと、反発して浮いている状態のものの2パターン見せる。
どうしてこのようになったのか予想させる。
⇒極の性質の理解を深める



最終更新:2008年07月12日 11:19