問2 「
同和対策審議会答申」一部
①いわゆる
同和問題とは、日本社会の歴史的発展の過程において形成された 身分階級構造 に基づく差別により、日本国民の一部の集団が経済的・社会的・ 【1 文化的 】 に低位の状態に置かれ、現代社会においても、なおいちじるしく 【2
基本的人権 】 を侵害され、とくに、近代社会の原理として何人にも保障されている 【3 市民的権利 】 と自由を完全に保障されていないという、最も深刻にして重大な社会問題である。
②実に部落差別は、半封建的な身分差別であり、わが国の社会に潜在的顕在的に厳存し、多種多様な形態で発現する。それを分類すれば、 【4 心理的差別 】 と 【5 実態的差別 】 とにこれを分けることができる。
③近代社会における部落差別とは、ひとくちに言えば、市民的権利、自由の侵害に他ならない。市民的権利、自由とは職業選択の自由、
教育の機会均等を保障される権利、居住及び転移の自由、
【6 結婚 】 の自由などであり、これらの権利と自由が 【7 同和地区住民 】 にたいしては完全に保障されていないことが差別なのである。これらの市民的権利と自由のうち、職業選択の自由、すなわち 【8 就職の機会均等 】 が完全に保障されていないことが特に重大である。
最終更新:2009年03月04日 09:54