アイゼンク (Eysenk,h.j)



 ベルリン生まれの行動療法家。
 主に行動療法と人格心理学に従事した人物。
 彼はそれまでのパーソナリティ研究における実証性を批判し、科学的手法に基づく研究法を重視した。そしてパーソナリティーは生物的要因(遺伝)と社会的要因(環境)によって決定されると主張し、内向-外向/神経症的傾向の2次元からなるモーズレイ人格目録MPI)を作成し、個人差の測定を行った。
 後に、モーズレイ人格目録(MPI)の2次元に、3次元目となる精神病的傾向を加えたアイゼンク人格目録(EPIまたはEPQ)を作成している。


☆ 予備知識 ☆

 アイゼンク(Eysenk,h.j)が、パーソナリティ研究における実証性を批判したことに端を発し、メタ分析等の効果測定のための基準や方法が整備された。
それらは効果研究と呼ばれ、この研究の追及がエビデンスベイストという考えの基本となった。このエビデンスベイストという考え方は、現在も医療や心理学(特に臨床心理学)の分野で重視されている。


saya

最終更新:2008年02月26日 22:32