一次的欲求 (primary need)


マレー(Murray,H.A.)の研究グループが、ハーヴァード大学で行った大規模な臨床的研究の成果に基づいて考案した性格理論の中心概念に欲求というものがある。欲求とは、人が、内的または外的な刺激の影響を受けて行動を駆り立てられる過程(動機づけ)を表す言葉であり、行動を発現させる内的状態のことをいう。
この欲求は、一次的欲求(生理的欲求)と二次的欲求(社会的欲求)の2つに分けられる。

 ・一次的欲求 : 渇き、空腹、排泄、睡眠というようなもので、身体内部を
        一定の状態に保つためのホメヲスタシスという仕組みにより
        規定されている。探索、活動といった欲求も含まれるとされる。

 ・二次的欲求 : 達成、依存、承認、親和など、後天的に学習されたものをさす。
        また、一次的欲求が満たされたことにより動機づけられた行動が基盤となる。
     ex)金欲: 空腹になる⇒食べ物を購入する⇒空腹が満たされる⇒金欲が生じる




saya
最終更新:2008年07月01日 02:27