ウェルトハイマー(1880~1943)


ゲシュタルト心理学の創始者。
視覚が成立するには、眼球の持つ生理的機能だけでなく、視対象自体のもつ特性も大きく作用する。われわれが無秩序に存在する複数の対象を知覚する時、近くの体制化が働いて意味ある「まとまり」を捉える。
この時、視対象の持つ手がかりが体制化に働く。
例えば、紙面に描かれた図形は、実際には同じ平面にあるにも関わらず、図形とその背後に広がる紙面というように知覚される(図と地の知覚)。この場合、狭く取り囲まれた領域や小さい領域が図になりやすいといった特性が体制化に働く。
ウェルトハイマーは、このような体制化の要因としていくつかの法則を見出した。


りえ
最終更新:2007年11月08日 01:33