学習
心理学における学習とは、「経験によって生じる比較的永続的な行動の変容」と定義されている。
学習には、練習を繰り返すことによってできなかったことができるようになるというような目に見える学習と、本を読んで知識を身につける、海外に行くことで価値観が変わるなどの目に見えない学習がある。
また、この定義からすると社会的に良いとされるものだけでなく、非行や犯罪といったものも学習の内に含まれる。
学習とは言えないものとしては、声変わりなどの成熟に関する事、物忘れなど老化に関する事、また薬物服用および飲酒の短期的な効果、病気や疲労などが挙げられる。これらが学習に含まれない理由は「経験による」「比較的永続的な」のどちらかに反しているからである。本能でないものを学習であると捉えるとわかりやすい。
学習の研究方法としては「観察と実験」が挙げられる。
しかし、特定の経験によって学習がどのように変化したかを観察する
観察法は本当にその特定の経験によって行動が変化したのかを断定することが難しい。例えば、子どもが間違えてワサビ入りのお寿司を食べたとする。それ以降、その子はお寿司を食べなくなった。観察の結果、このような行動の変化は「ワサビ」が原因であり、子どもはお寿司を辛いものであると認識したために食べなくなったと考えられがちであるが、もしかしたらそのお寿司には魚の骨が入っていたために食べなくなったのでは、と考えることもできるという欠点がある。実験では、動物の学習も人間の学習と連続したものとして研修されている。
学習の成立過程については「
連合説」と「
認知説?」という2つの考え方がある。
最終更新:2007年10月25日 00:11