Winchester M1887
・我々多くの男性には「ターミネーターの銃」として知られているウィンチェスターM1887。割と最近の銃と思われがちだが、実は1887年に誕生した世界初のレバーアクション式と誕生し、1901年には次のモデルの開発により生産を中止した、ずいぶん昔の銃になるのだ。
・レバーアクション式ショットガン
手動で弾薬の装填と排莢を行う方法にはいくつかある。引鉄の近くにあるレバーを手動で動かして遊底を前後させ、弾薬を薬室に送り込むというレバーアクション式もそのひとつで、この方式のライフルやショットガンが造られている。ウィンチェスターM1887はレバーアクションのショットガンだ。
レバーアクションはボルトアクションに比べて素早い操作ができるが、構造的に強力な弾薬を撃てない。ライフルではボルトアクション式が、ショットガンではスライドアクション(ポンプアクション)式が普及したこともあって、レバーアクション式の銃は廃れていった。この方式の銃は現在では生産されていなく、骨董品といっていいだろう。
・骨董品が注目された理由は?
そんなレバーアクションのショットガンは、映画「ターミネーター2」でシュワルツェネッガーが見せたスピンコッキングというテクニックで注目された。ストック部分を切って短くしたショットガン(ソードオフ)をレバーに手をいれて回転させて片手でコッキングするシーンは印象的でカッコよかった。このスピンコッキングは(スピーローリング)は本来馬に乗りながら片手でレバーアクション銃の排莢と装填を行うテクニックだった。※余談ではあるが、「T2」以外の作品でもライフルのWinchesuterM1873は「ウィンチェスター銃73」という映画が出るほど西部劇には欠かせない存在なのだ。
スピーロディングほど派手ではないが、本来両手を使って操作する銃を片手でコッキングする方法として、スライドアクションのショットガンの先台部分を握り、勢いよく銃を上下に振って装填を行うテクニックもある。※「名探偵コナン」でもFBIの赤井秀一が名銃RemingtonM870をこの様な方式で装填していた。
・参考文献
世界のカリスマGUNバイブル 笠倉出版社
GUNバトルヒーローたちの名銃ベスト100 リイド社
作成者パン工房