書きフライ☆wiki支部内検索 / 「二人の空」で検索した結果

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  • 二人の空
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  • oyajimoeさんの作品
    夜叉椿 鷹の速き刀 二人の空
  • 二人の騎士・後編
    「それってさ、恋なんじゃねぇの?」 と。 チェインは、自信と確信を持って断言した。 「・・・・・・へ?」 クルーは、間のぬけた返事しかできなかった。 こんなやりとりのそもそもの原因は、少し時を遡ったところに在る。 +++ ハートピア家に快く出迎えられたチェインとクルーは、あの事件と身の上話を説明し、事が落ち着くまで居候させてもらうことになった。 そして、今。 二人はある一室で談話している。 元々その部屋は、ティーの父の書斎になる予定だったのだが、なかなか書斎をつくる作業をしなかったために、長い間客人を泊めるゲストルームとして利用されてきたのだ。 そのため、室内は二人が来ることを予想していたかのように、清潔で高級感あふれる造りになっていた。 そんな部屋の中をもの珍しそうに見ているクルーに、チェインは声を掛けた。 「な...
  • 二人の騎士・前編
    正式名称、エミールハミング自然公園の無差別殺傷事件。 そして、その惨劇は世間ではこう呼ばれた――赤い公園での殺戮事件。 『殺傷』などと言う言葉では、あの惨酷さやあの残刻さやあの残酷さやあの惨さやあの酷さやあの恐さやあの怖さやあの震えやあの惨殺やあの斬殺やあの惨事を表せない――故に『殺戮』。 そして。 全ての言葉の中であの絶望を表せるものは唯一無二であれ一つ――故に『赤』。 素晴らしき手際にして恐ろしい殺意を持って、『赤い絶望』は義務を果たした。 見事に、実に見事に果たしたのだ。 死亡者は106人。 生存者は数名。 さらに、その僅かな生存者の全てが、子供だった。 親を亡くして、無力に成った子供。 彼の恐怖から、生きる気力を失った子供。 どこかの薄暗い路地裏で、そのほとんどが、罪の無い命を落とした。 そう、なのだ。 最後...
  • 二人の騎士vsファント
    チェインと少年がにらみあっている頃。 アブソーはリビーをしばっていた縄を解きにかかりながら、問う。 「あの、リビーさんですよね・・・・?」 「へ? あ、うん。そうだよ」 「大丈夫でしたか?」 すると、リビーはうなだれたクルーに目を向けて。 「私は平気なんですけど、アポトニティー様が・・・・」 アブソーはちょうど縄を解き終わり、リビーはクルーへと駆け寄った。 「アポトニティー様・・・・ごめんなさい――」 今、再生してあげます。 そして、リビーは己の手をバットで殴られた部分に手をかざした。 リビーが徐々に手に力をこめていくと、手が光りだした。 「リビーさん、それって・・・・」 「『再生』の力」 アブソーの言葉を断ち切り、言ったその言葉はどこか誇らしげで、 「人の傷を再生して、もとに戻す力です」 +++ チェインが剣を横向きに持ち替...
  • それはひとつの果実から
    それはひとつの果実から ○お知らせ○ 3/15 それはひとつの逸話から タイトルのみ公開。 3/08 それはひとつの果実から 最終章 後日談 まで編集完了。 3/01 それはひとつの過去から 二人の騎士編 まで編集完了。 ※諸事情により、一章と二章は粗筋のみとなります@w@;;; 第一章 とある少女と八妖精 粗筋 第二章 森林の中の悪戯と恋 粗筋 第三章 砂漠の空の過去と花  1.ティーとマニ  2.向日葵の悲劇、八妖精の戦闘  3.黒幕  4.過去における絶望の話  5.様々な可能性 それはひとつの過去から 文化祭編 文化祭・前編 文化祭・後編 第四章 都会の赤の絶望と絆  1.サイラー兄妹  2.喜劇悲劇笑劇!  3.二人の騎士vsファント  4.希望的に強大な魔力の主  5.赤い絶望は幕開けを告げる それはひとつの過去...
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    第一章 とある少女と八妖精 第二章 森林の中の悪戯と恋 第三章 砂漠の空の過去と花 それはひとつの過去から 文化祭編 第四章 都会の赤の絶望と絆 それはひとつの過去から 二人の騎士編 第五章 最後の戦の希望と唄 最終章 後日談
  • 癒し要員★青夢タソの作品
    奇遇だな、俺もそう思ってた 《駿河心象》 ○お知らせ○ ※○お知らせ○の更新履歴 5/17 クインテットデイズを編集しました。 4/18 クインテットデイズとフォルテシリーズを編集しました。 4/02 その他を編集しました。 3/27 クインテットデイズを編集しました。 3/20 フォルテシリーズを編集しました。 3/15 それはひとつの果実からとその他とフォルテシリーズを編集しました。 それはひとつの果実から 人間界とは別に存在する世界――妖精界。 そこに突如現れた、ひとりの少女。 これは、彼女とある二人の青年妖精を中心に展開する、色恋と友情と希望の物語。 けれど結局その全ては――ひとつの果実から始まるわけです。 クインテットデイズ 『それはひとつの果実から』の世界観はそのままに、しかしそれは続編ではない。 妖精界立第一高等学校に通う、五人...
  • 4、
    これから、これが 二人の当たり前になる -----。 宣言通り、午後から仕事が開始された。 大量の書類と本に埋もれていた大理石の床も忙しなく動く揚羽により本来の姿を見せ始めた 理雨は各部署から回ってきたこれまた大量の書類に埋もれ 珈琲と煙草が手放せない状態だ 時折、揚羽がタイミングを見計らい珈琲を注ぎ、灰皿を変え、窓を開け… 一人と一体は一言も喋らず黙々と己の仕事をこなして行く 部屋には掃除機の起動音とペンが紙を滑る音のみ あらかた部屋も片付き、新しい珈琲を煎れようとした時 書類に埋もれていた理雨が顔をあげた 「はぁ…終わった」 「お疲れ様です、マスター」 お気に入りの珈琲を煎れ新しい灰皿と共に書類で散らかる机に置いた 「お前の仕事は終わったか?」 「今日のノルマは達成しました」 「なら帰るか」 「マスター、他に仕事のこ「ってない、帰るっつたら帰る」…はい、マスター」 突き抜ける晴天の空を...
  • *14
    書:はむはむ1965 そんな二人の姿とその二人の視線を辿ったところにいる二人を壁際から見ていたのは、ムハサであった。ムハサは、あの二人の関係を毎朝とまではいかないが見ていた。いや、目に入るというのが正しい。 ムハサは毎朝みんなより先に起きて、寮の外でサモンである月影のブラッシングや合同練習などを行っていた。けれど、一ヶ月前ぐらいから久遠が朝いない事が多くなり、同時期に廊下などでケイ先生といるところを見かけるようになった。 「……レスとマック先輩、覗き見して気持ち悪いな。  まあレスに関しては無理やり付き合わされたんだろうけど」 そう呟くとムハサは静かに、気づかれぬようにその場を離れていった。レスは別の人の気配を感じ取っていたようだが、マックは気づくこともなく久遠とケイ先生を、目を細め口角をあげて見ていた。 そして5時50分にそれはお開きとな...
  • 指輪
    私の誕生日 「二人の約束を破らないための指輪」 キミはそう言って 私の小指に指輪をはめた 付き合って キミからもらった 初めてのプレゼント とても嬉しかった 指輪は 始まりも終りもないから 「二人の愛は永遠だよ」 といわれてるようで けれど 「永遠の愛」 なんていうのは ないのかもしれない いつかは終りを告げる それでも好きだから この指輪に誓って これからもキミを愛し続けよう
  • 現実と架空の接点
    架空の世界には架空だけでなく現実が入り混じる――                      ――それを語るのを許されたのは我ら語り手のみ 「ロア、ロアってば起きて」 とある小さな町の、とある小さな一軒家から溢れた最初の朝の一言。 その声は温もりに溢れているようで、けれど何処か呆れと怒りが混じった声だった。 その黒髪の声の主は何度呼びかけても反応がないのを確かめると、 唐突に布団をひっくり返す。ドスっという音と共に落ちた布団からは、 白髪の主――ロアネール(ロア)が顔を出す。 「もぉー、ユウリってば毎回こんな風に起こさないでよー」 ユウリと呼ばれた黒髪の主――ユウリス(ユウリ)は彼女と同じ顔に 困ったような苦笑を浮かべると、冷たく、けれど熱の籠もった毒舌を彼女に吐き出す。 「大体ロアのが悪いんだよ?僕に毎朝...
  • 現実と架空の接点part4
    架空の世界には架空だけでなく現実が入り混じる――                      ――それを語るのを許されたのは我ら語り手のみ とある街の外れに一人の若い男がいた。 男は画家だったが絵はまったく売れず、金がつき、外れに追い出されたのだ。 つまり、現実世界で言うホームレスの状態であった。 けれど男は街が好きだった。あの賑わいが彼の心を落ち着かせた。 男は今日も街中に入り、その賑わいを絵に描こうと一本の鉛筆を取り出した。 そして流れるように、街の風景をスケッチブックの中に収めていった。 ニ枚目を描き終えたときであった。 八歳ぐらいの子どもが二人、男の絵に顔を寄せた。 「「お兄ちゃん、絵、うまいねー」」 二人は声を揃えて言う。 顔はそっくりで、髪とランドセルの色しか違っていなかった。 きっとこの二人...
  • 9話
     真夜中を少し過ぎた頃、星光(シングァン)皇子は、近衛兵姿の紅兎 (ホントゥ)を連れある場所へ向かっていた。美しい月の光は二人に優しく降 り注ぎ、その姿を淡く浮かび上がらせている。  少し歩くと、今回の目的地に到達した。王宮の東側、やや大型の石造りの建 物は闇夜に不気味にそびえ立っている。星光は、ここに来る度思う。 全くぴったりの外観だ、と。  正規の入り口は使わず、裏口に回る。今回の事は、この部署の中でも一握り の者しか知らない極秘事項なのだ。眠そうに欠伸をしていた二人の見張りは、 星光の姿を認めると、さっと姿勢を正し、わけ知り顔で扉を開けた。念のため 自分の息のかかった部下を配置しておいたのだ。  星光は中に入ると、長い廊下を渡り、階段をいくつか上がると、ある扉の前 で止まった。取っ手に手をかけ、ゆ...
  • 現実と架空の接点part2
    架空の世界には架空だけでなく現実が入り混じる――                      ――それを語るのを許されたのは我ら語り手のみ とある国の城内に、若い一人の女がいた。 その黄金色の髪は、夕日と朝日の光を上回る輝きを持っていた。 またもう一人、隣国の城内に若い男がいた。 その銀白色の髪は、月光と星光を下回る、けれど神秘の輝きを持っていた。 こんな二人の国の間には、争いが絶えることはなかった。 二人は互いを愛していた。けれど国に閉じ込められて互いに会いにいけなかった。 何故か、それは太陽と月のように間に巨大な地球(壁)があったから。 二人は触れ合いたかった。互いを抱きたかった。けれど壁は果てしなく高く、大きかった。 そんな或る日、遂に戦の火蓋が二つの国の間に落とされた。 二国の力は同じぐらいだったが、やがて女の...
  • 聖蘭学園という名のRPG好き集団
    サダコ「はい、私がこの状況説明をいたします・・・。 現在、学園改革反対の会と名乗る・・・集団は第三校舎に立てこもっています・・・。 生徒会長が我々の指示に従わなければ、恵霧田がどうなってもいいのか?だそうです。」 サヤ「 実 力 行 使 で い こ う 。」 ユウナ「え?人質は?」 サヤ「実力行使以外は認めない。アイツは・・・・・・・人質として認めません。」 ユウナ「何?その一瞬、あいつのことは思い出したくもないみたいな・・・・。」 サヤ「さて、乗り込むか。」 ユウナ「え!?それで決定なの?てか、おもむろになんで刀出してる?」 サヤ「今から乗り込むから。」 サヤのセーラー服のポケットやらセーラー服の裏に仕込んである武器類を見て呆然。 ユウナ「・・・銃刀法違反。」 すると、サヤは免許証みたいな物を突き出してきた。 突き出したものは、 ユウナ「銃刀所持許可証・・・ってどうやって取ったの?」 サ...
  • ちゅうぶらりん
    友達二人の喧嘩に巻き込まれて ちゅうぶらりん 夜更かしでパソコンして遅刻しちゃって ちゅうぶらりん 彼氏と友達とどっちを優先するかで ちゅうぶらりん 色々ちゅうぶらりんな人生 ちゅうぶらりん:1 空中にぶらさがっていること。また、そのさま。「台風で電線が―になる」2 どっちつかずで中途半端であること。また、そのさま。「―な(の)立場」「計画が―になる」 ヤフ辞書から丸々コピんなwwwwwとか言わないで><
  • ずっと忘れない
    4ヶ月前 キミに告白されて 驚いたけど わたしは受け入れた どうやってキミに 気持ちを伝えていいのか わからなくて 詩に思いをのせた キミの反応が 不安で不安で たまらなくて でも笑顔で 『嬉しい』 と抱き締めてくれて 幸せだった 時よ止まれ このままの関係 保っていたいと 心から願ったのに キミへの思い強すぎて いつの頃からか 二人の関係は狂い始めた そして 関係は戻ることなく 終わりを告げた 悲しくて 忘れたいと 何度思ったことか それでも わたしが今まで 生きてきた中で イチバン愛した人 だから辛いけど ずっと忘れない キミにわたしのこと 忘れられていようとも
  • 文化祭・後編
    クルーがティーとデートもどきをしている頃。 レンシー一行は射的やヨーヨー釣りが並ぶ縁日コーナーに来ていた。 タイニーのために食べ物を買うためである。 そして、タイニーが右手に綿菓子、左手にリンゴ飴を持って、 屋台が所狭しと並ぶ道を意気揚々と歩いているときに――ある角でタイニーが突然歩みを止めた。 「あ・・・」 「ん? どうしたタイニー?」 「あの金魚がなにか訴えてるんだ」 少女が目を向けた先にいたのは、青い水槽の中で泳ぐ赤色の魚の群れだった。 「へぇ、興味深いな。あの金魚たちはなんて言ってる?」 レンシーの問いにタイニーはしばし考える動作をした後、 「元の場所に戻して、って言ってる。」 少しだけ、悲しそうに答えた。 「ほら、これしか捕れなかったけど・・・」 「いや、十分さ、チェイン」 チェインがタイニーに渡したのは、 二匹の金魚が入っている水入り...
  • ユメビト03話
    私は貴方様の役に立とうと努力をしてきたというのに、 ほんの少しのご褒美を求める事さえ許されないのでしょうか? 罪なのでしょうか? 冷たい。 寒い。 恐い。 痛い。 額の熱だけが、私を繋ぎとめる。 「シオン、今すぐに大臣の候補を。」 「承知いたしました。」 時間がないんだ、僕には。 こんな痛み忘れ去りたいんだ、今すぐにでも。 「こちらが候補のリン様、ケイト様。そして、アンジェ様です。」 そこに並んだのはまだ幼い、見た所十歳にも満たないだろうと思われる、 小さな女の子と二人の男の子が並んでいた。 「はじめまして、リンと申します。私は主に経済を担当します。」 「僕はケイトです。騎士団の管理を担当します。」 まだ小さな子供の口から発せられる、 その丁寧な言葉遣いには違和感があった。 そして、これがユメビトなのかと改めて理解した。 これ以上悲しい運命を背負ったユメビトは、生んではいけない。 そう実感...
  • 8、
    静まる会議場に理雨の声が響いた 「第3部隊、バジル・トリガー隊長が現在、消息を絶った。これは同隊、ジューン・ウィング副隊長からの報告だ」 『っ…!!理雨っ!それはっ!』 「落ち着けデトラ、騒ぐな能無し共。うちの部下を第3部隊に付け、調査をさせている」 騒然とし始めた会議場 理雨の隻眼の瞳が底光し、空気が張り詰めた沈黙が再び訪れた 「俺からの報告は以上だ」 そう言って理雨は立ち上がり来た時同様、革靴を鳴らし本会議場から出て行こうとした 『理雨っ…』 「…仕事だ。し・ご・と。不手際があるならまた出てやるよ」 分厚い扉が開かれそるに向かって理雨は姿を消した ------ ピピッ… 暗いアップタウンの裏路地 華やかな街の裏の顔は暗く、犯罪者達の巣窟になっていた ジューンと共に調査に来ていた揚羽に理雨から無線が入った 「はい、マスター」 『そっちはどうだ』 「ウィング副隊長と調査の為、アップタウンの...
  • 第2幕
    人々が行き交う、名もない無法地帯の街。 活発な町並みの裏には、住む所を失った人間が犯罪を繰り返す汚れた世界が広がっている。 住宅街にある一軒家の前に、二人の少年少女が行き着いた。 そして一人の少年がうなだれながら呟く。 「・・・きちまった・・・。」 そう、彼は食欲に負けたのだ。 半ば強引に連れてこられ、最終的には自分から付いていく形になってしまったのだ。 「どーぞ?入って。」 そう言うと、少女は家の扉を開け少年を案内する。 「・・・座って。」 テーブルと椅子がある部屋へと案内された少年は、少女の言う通り木製の椅子に腰掛けた。 辺りを見渡せば、広い部屋に数枚の写真が飾られている。 「・・・お前、親は?」 幸せそうに写る三人の家族の写真を見て、少年が少女...
  • 第3幕
    その日は土砂降りだった。 人通りの少ない街の路地裏で、幼い二人の子供が横たわっていた。 一人の少女が、この大雨から守るように、目を閉じている少年に覆い被さっている。 少女の方も、目を閉じていてピクリとも動かない。 「・・・お姉ちゃん・・・。重いよ・・・。」 覆い被さる姉の重みに、少年が目を覚ます。 そして、少女に呟いた。 「・・・お姉・・・ちゃん・・・?」 いくら呼びかけても返事がない。 違和感を感じた少年が、力を振り絞り少女を抱き起こした。 「・・・ねぇ・・・ここどこ・・・?ねぇってば・・・。」 動かない。 体を揺さぶっても、大きな声で叫んでも。 「・・・起きて・・・起きてよ・・・。起きて!」 少年の目から涙が零れ落ちる。 そう・・・既に息絶えていた。 「・・・うあ...
  • ~現代ファンタジー~
    ジャンルを現代ファンタジーに指定して、みんなでリレー小説を書きましょう。 一人の人が続けて書くようなことは、極力控えましょう。 二人の人が交互に書くことも控えましょう。 世界観と主人公だけ先に決めておきます。その他の設定、登場人物については、自分で作るようにしましょう。 +++ 「――お前、今、嘘吐いたろ」 舞台は現在の日本の首都――東京某所の百日紅(さるすべり)大学。 そんな大学での平々凡々な日常に満足していた彼までもが、凡人というわけではない。 相手の表情、声質、雰囲気、言葉、口調、仕草――どんな些細な変化でも、彼は気付くことができる。そしてそれはそのまま、彼が嘘か真かを判断できる能力になり――。 突如現れた正体不明の怪人怪物! それにひょんなことから立ち向かうことになった彼が持つ武器は、無尽蔵の勇気と嘘発見能力のみ! 以上、世界観。 ...
  • タイトル考えるのメンドi(殴
    「なんで――」 お前の声をずっと聞けると思ってた。 お前の顔をずっと見れると思ってた。 あの時、なぜ俺をお前は庇った? なんで、お前が車に轢かれる姿を見なければならない? あの時、なぜお前は俺を見て笑ったんだ? あんなのがお前の最後笑顔だなんて、俺は許さない。 だから、早く目を覚ませよ。 それでさ、いつものように俺に笑いかけてくれよ。 だから、早く目を開けろよ。 それでさ、いつものように俺に語りかけてくれよ。 お願いだから、目を覚ませって―― お前が意識不明になってから、俺の世界のカレンダーは静かにめくられる。 まだ、お前が目を開けることはなかった。 「おい、お前のためにダチが花なんか持ってきたぜ。綺麗じゃねぇか?」 そう語りかけても、やはりお前からの返事はない。 「なぁ、由魅・・・・・・早く起きろよ。みんな心配してるからよ・・・・・・俺を残して死ぬなんて、ゆるさねぇぞ?」 やはり返事はな...
  • 史無国 八
    セリックは、突き進んでいた。 前軍と右左軍の三兄弟を押しだすかの如く、前へと、突き進んでいた。 「おらっ、進め! 戦略上、奇襲状態なんだ! この機を逃すな、おらっ、行くぜ!」 兄アドルフ率いる歩兵は、急なことで戸惑ったのか、未だ恐慌状態に陥っている。 そのためか、ダナンもネアも、さくさくと突き進んでいた。 イースは、ど真ん中を突き進んでいる。 どうやら向こうの主力とぶつかったらしい。 若干侵攻スピードが落ちていた。 「おっしゃ、俺らも突っ込むか! イースの後詰め、行くぞ」 セリックが号令を掛ける。 後方にはまだ、テレシスの歩兵が居るので、後顧の憂いはなかった。 ダナンとネアの部隊は、どうやら突破に成功したようで、敵中央部の背後を突こうとしている。 と、敵が一斉に下がり始めた。 どうも、陣形を整えるためらしい。 ...
  • サークルリレー リィファ編2
    〔kurogobou↓〕 「って…安心してる場合じゃない!!」そう言うと青夢は素早く支度すると宿屋を出る。 「ロット…どこ行っちゃったんだろう」辺りをキョロキョロ見渡すがロットの姿はどこにもなかった。 その代わりにちょうどロットが跳び降りた場所から近くの森へ足跡が続いていた。 「これ、ロットの足跡じゃないよね…」足跡を見ながら青夢が呟く。 「とにかくこれを辿ってみよう」青夢はそう言って足跡を頼りに森の中へ入っていった。 その頃ロットは「フヒヒヒwwww」と下着を片手に不気味な笑みを浮かべながら逃げているモグライスを「待てぇ~~~~!!」と奇声をあげながら追いかけていた。 「速ぇ~wwww!?追いかけてくるの速ぇ~wwww!?」 モグライスはロットが追いかけてくる早さに驚く。 「私をナメるなぁ~~!!」 そう言いいながらロットは高く跳びモグライスに跳び蹴りをお見舞いした。     〔はむはむ...
  • 7、
    『ま、待て!理雨!』 「…ジューン。俺は忙しいんだ。お前に構ってる暇はねぇ」 理雨は一度振り返り、ジューンを一瞥してから踵を返し、揚羽を連れ本会議場に向かった 『だから待てと言ってるだろっ!』 「はぁ…なんだ」 『あからさまにため息をつくなっ!…じゃなくて』 一息置いてからジューンは急に真面目な顔つきになった 『…隊長が数日前から消息を絶った』 「第3のバジルが…?」 『あぁ、自宅にもいない。浮かぶ所は全部探したが…』 「見つかんねぇ…か。たくっ…揚羽」 「はい、マスター」 「お前にこの件を任せる」 「お気を付けて」 『理雨っ…!』 「勘違いすんな。貸しだ。」 そう言い残すと理雨は片手を上げ会議場に向けて歩き出した --------- 軍部の中でも、最も重要な会議を行う【本会議場】 出席出来る階級も決まっており 主に元帥、副元帥を議長とし 各中将までの階級のみ出席を許される会議場である 巨...
  • 三章
     権一君、君は実に面白い。  よく私の策略に気付いた物だ。  しかし一つ教えるとすれば、別に殺そうとしていた訳ではなかったのだよ。銃にも弾丸も入っていない。撃たれた奴も弾痕もあらかじめ用意していたのだよ。本当は殺そうとしているという風に思わせる為だ。しかし君のあの行動のお陰で、より効果的だっただろう。予定ではもともと爆発で引きつけたの理由は、二人の位置を固定し狙いやすくし、その隣に撃たれたと見せかける要員を配置する為だ。位置についてはそのままの意味で本当に狙われてると思わせる為で、要員は普通に歩いている状態で、隣に付きっきりでは明らかには可笑しいからだ。爆発での野次馬に交じれば全く違和感もない。  そして弾丸が外れたと思わす予定だったので、これには多少の違和感もあったが、権一君が輪廻を助けるという咄嗟の行為によって勘違いしてくれている。私は実に幸運だ。  それに君達二人にはまだ死ん...
  • *15
    書:小久夜 朝6時半、寮長サクはメイ達の部屋へ行く。もう日課のようになっている。  ノックもせず4人部屋のドアを開け、ずかずかと部屋に上がりこむ  「あ、寮長」「おはようございます・・・」既に起きだしていた 百合とクロボウは、特に驚いた様子もなくサクに挨拶する。いつもの朝の出来事だ。  「ちす、おはよ」二人に挨拶を返したサクは、まだとんでもない寝相でいびきをかいているデオとメイの枕元に立った。  「起きろお前ら」「ぅ~~~んん~~~~・・・・・すーすー」「zzzzZZ・・・・」一向に 目を覚まそうとしない二人に小さく溜息をつくと、間髪入れずにメイの枕を蹴飛ばした。 メイは『ゴン』という音とともに布団に頭をぶつけ、デオは隣から飛んできたメイの枕が 顔面を強打し、二人とも目を覚ました。  「い・・・痛いぃ・・・・・・」「寮長、いつもいつも起こし方...
  • カゲリとカガリの出会い
    ――拙者には、無理だ。 ある国の城内で彼――いや、彼女はそう嘆いた。黒髪を無造作に束ね、白の和服姿、腰の帯には細長い鞘が納まっている。そんな彼女の名は、陰里カゲリ。暗.殺を主に生業とした忍びである。 カゲリの、今宵の任務はある国の姫の誘拐である。そして現在、遂行中なのだが――。彼女は同情してしまったのだ、これから誘拐する姫に。 それは数日前のこと、カゲリが城の詮索をしていた時だった。何を詮索していたかというと、城の警備、そしてこの城の部屋の配置だ。そして、姫の顔を拝むためでもあった。捕まらないかというともちろん、警護士に変装をしていたので誰も気がつくわけがない。 警備・間取りを確認し、姫の顔を拝めたのはもう夕暮れ時だった。カゲリは疲れたような、苦い微笑をし、姫の顔を確認する。 「……ぁ」 カゲリは思わず、声を漏らしてしまった。 魂が何処か...
  • ・人の欲は醜き怪物
    車の中に入ると、ルールがなにやら拳銃をいじくっていた。 拳銃・・・ 黒光りするその姿をみて、脳が一気に活動を再開する。 まず恐怖が、その後から強烈な吐き気が込み上げてきた。 思わず嘔吐する。 「あちゃー。 大丈夫かい翔矢くん?」 龍さんが心配そうに声をかけ、ハンカチを渡してきた。 俺はなんとか吐き気を押し殺.し、口元をそのハンカチでぬぐう。 「ええ、少し・・・よくなりました。」 どうにか笑おうとするが口元がひきつる。  「まあおちつくまで静かにしときや。 その間にこの仕事について説明させてもらうわ。」 ニコニコと笑いながら龍さんはそう言った。 「まず、わてらの仕事は怪物の掃除や。 君も見えてたやろ? 怪物?」 全てお見通しだとでもいうように、龍さんの怪しく光る。 (怪物・・・ あの牛みたいなのか・・・) 「たぶん・・・」 実際にこの目で見ていても、それが真実なのだと確信することができていな...
  • 希望的に強大な魔力の主
    「火事ですか。困りましたね。さて、どうしましょうか・・・・」 「どうしたもこうしたも無いですよアポトニティー様!!」 リビーはクルーの両手を『再生』しながら、今にも泣きそうな顔で言う。 そして、その横で――アブソーはじっと遠くの赤い炎を見ていた。 どこか憂いのあるような、恐れているような、曖昧な表情で。 リビーは掠れた声で言う。 「デパートからも出れないし、さっきのお店に戻っても、ファントが――」 「その点は問題ナッシングだぜ」 ふざけたように、皆の背後でチェインは言った。 「あ、チェイン様」 「え、ていうか火事かよ!! どーすんだよ、これ」 ま、とりあえず、と言って、チェインはクルーの目の前でしゃがみこみ、 「クルー、ありがとよ」 「? 何がです?」 「いや、俺が言いたかっただけ「あぁ!! チェインさん手から血が出てますよ!!」 アブソーは叫んで...
  • 霊異
    霊異 そこは校舎から少し離れたちょっとした崖でした。高さ10m程度で崖下には大きな岩があり、そこへ向かって跳ぶ事で死ぬ事が出来る有名な所です。僕は存じませんが、過去において数年前に一人だけそこから跳んだ女子生徒がいたそうです。なんでもたった一人の犠牲者だとか……。  よく晴れた日の陽気な昼下がり、そんな前科持ちの崖で僕はこれから身を投げ出します。  理由は単純。いじめに耐え切れなくなったからです。  クラス皆が見て見ぬフリを決めこみ、何も知らない教師達に相談する事も出来ず、帰宅する度に顔をしかめる親には笑顔でごまかす毎日……いじめる奴らは何も言わないけど、これを犯せばさらなる苦痛が待ち受けるだけです。その位はわかります。  しかし、日々に増していく苦痛から逃れようと、何度も殴るアイツ達を刺そうか、何でも奪うアイツ達の家を焼こうかと幾度となく考えましたが、そ...
  • 夕方
    【希望の姫と勇敢なる騎士の純愛の行方とこれから】 日が傾き、月が地平線の端から曲線を出す頃。 空が淡い虹色へと彩られ、世界が最も美しく見える時のことだった。 ある丘の上に、ふたつの人影。 ひとつは少女。 夜に行われる宴のためか、シンプルな白いドレスを着て、黒髪の中に赤いカチューシャを覗かしている。 ひとつは青年。 こちらも宴のためだろうか、いつもの彼とは打って変わって、黒いタキシードを着こなしている。そして、金髪の上にはシルクハットを。 と。 先にしばらく続いた沈黙を破ったのは、少女だった。 「・・・・あの、チェインさん」 「何だ?」 「此処に呼び出した理由のことなんですけど。私に話したいお話って、何ですか?」 「・・・・ああ、まあ・・・・は、話っていっても、直ぐに、終わる・・・・はず」 そしてチェインはアブソーの方へ向...
  • 史無国 九
    白い光。 眼が醒めた。 「ここは……」 柔らかいベットに、白地の調度品。 軍営の、医務室だった。 「おや、目を覚まされましたか、シェル様」 「貴女は確か軍医のテヘネ・フランフェイン殿……」 「覚えてくださっているとは、光栄ですわ、シェル様」 テヘネは、小さな小瓶を持って来て、その中身をシェルの首筋に塗り始めた。 と、その指が首に触れた瞬間、体に電流が走った。 「がっ……」 「無理もないですわ、シェル様。首の皮が弾けとんでいますもの」 「……そう、ですか」 シェルは窓の外を見た。 雨が降っている。 と、シェルは心臓が跳ね上がった。 「テヘネ殿、俺は、どれ程寝ていたのですか?」 「そうですね……シェル様が運ばれてきましたのが、およそ二日と三時間前ですので、それぐらいですね」 「模擬...
  • 史無国 六
    史無国 六 三ヶ月後。 トリエストより凡そ50km離れた山中で、動く一隊が居た。 エルムッド以下、新設部隊であった。 「山の中で生活を始めて、そろそろ三か月ってとこか?」 「……正確な日数は分からない。ただ、大分鍛えられたとは思う」 セリックとエルムッドは一つ突き出た岩の上に座りながら話していた。 目下ではイースが食事準備の指揮を執っている。 ダナン、ネアはと言うと、山中に仕掛けた罠を回収したり、はたまた調練を兼ねての狩りを行っていたりした。 二人のお陰で、この三か月食料が尽きたことはなかった。 「エルム……ああ、隊長。食事の準備が終わりましたぜ」 「……ご苦労、イース。ダナンらの帰りを待っていろ、どのみち何か捕ってきているだろう」 「分かりました」 再びイースは兵の指揮へ戻った。 「なあ、エル...
  • 無人島
    雑談では「推理物」とか言ってたけど、「冒険もの」だよ!! 一人の人が続けて書くようなことは、極力控えましょう。 二人の人が交互に書くことも控えましょう。 世界観と主人公だけ先に決めておきます。その他の設定、登場人物については、自分で作るようにしましょう。 【ストーリー背景】 寄り付く島のない孤島。 浜辺には、墜落したセスナと、後ろを向けばいかにも怪しいジャングルと雲に差し掛かる山々が見える。川もない! 男はアフリカの人事開拓支援を指揮をするためにやってきたにも関わらず、その途中、乗っていたセスナが墜落。 パイロットと、他の3人の乗客が見当たらなかった。 これからどうやって生きる……そして、4人をどうやって探す……ジャングルには何かがある…… 実直ニホンジンの無人島攻略がいま、始まる! 【主人公】 伊藤 忠敬(イトウ・タダタカ) 26歳 ...
  • 黒幕
    「ティーさんはあんなにすごい技も持っていたんですね!」 「あはは。お世辞はいいよ、アブソー」 「いいえ! お世辞ではないです! これは事実です!!」 など、女子組で話に花を咲かせている隣で、チェインとクルーは、自分も頑張ったのに、と心の中でぼやいていた。 テディベアも含めた5人は、マグマたちをひととおり倒した後、チェインやクルーが負った傷の手当てをし、アブソーから、ティーとマニ、クルー、チェインの順番で円になり座っていた。 [ところで、もうここに長居する理由はある?] ティーの腕に抱っこされたマニは、砂で他の四人にそう伝えた。 「ふむ、確かにマグマは全滅させましたし、もう向日葵達が困ることはないでしょう」 「なら、アルファさんも心配要らないですね」 アブソーはそう言うと、上を見上げた。 大きなシルエットが目に映った。 「ただ納得がいかないのは、そのマグマの...
  • 二章.
     日曜。  明日になればまた学校が始まってしまい気を落とす、なんて事もなく普通に休日である。 「早く早く」  百々さんは会場が見えると私と柚姫の腕を引っ張り、走り列に並ぶ。 「それにしてもすごい人ね」  会場には既に行列が出来ていた。  入場開始まで後三十分くらいあるのだが、それほど人気なのだろう。  あたりを見回すと、大半が年配の人や団塊世代といったところで、他には親子連れや、若いカップルが少しいるくらいで、やはりこういう日本舞踊というのは、若者にはあまり興味が持たれないようだ。 「えーと、麻倉 美月だっけ?百々さんが見たいって言ってたの」 「そうそう」 「何で能楽に興味を持ったんですか?」 「え?なんとなく」  聞いても意味がないようだ。  パンフレットを見ると、期待の新人とは謳われているものの、このパンフレットには写真も載っておらず、能楽の出演者のページの端の方に名前がちょこんと載っ...
  • 様々な可能性
    「と、ということは・・・・アブソー、お前って・・・・」 「クルーさんの妹、ということになりますね。義理ですけど」 「嘘だろ・・・・そんな」 チェインはそう呟いて、頭をうなだれた。 「おいおい、世界が終わるわけじゃあないんだからさ」 「ま、実際に終わる危機になりつつありますけどね」 クルーがおどけて言って見せた。 結局、クルーはファントとすでに接触していることは話さなかった。 話したところで、同情されるだけだから。 結果的に、なんらかの事故でアブソーとノヴァが人間界に行くことになった、という事でおさまった。 ……おさまった、のだが。 チェインは納得いかないらしい。 勿論、彼の愛するアブソーが私の妹だということに。 何度も言いますが、義理、ですけどね。 「で、何をそんなに拗ねているんですか? チェイン」 「拗ねてねぇよ! ただ・・・・」 ...
  • -4-
    なんだか、波乱の予感 …むしろ迷惑な話しだ ---- 視界テロリストが現れ、 吉祥の顔が露骨に歪む 「んもぅ!吉祥の旦那ったらいい男なんだからそんな顔しないのっ!御前くらいまったりしてればいいのにぃ」 「なぁ、穏…」 「刀貸すよ?」 「嫌よ!冗談だってばぁ!」 若干焦りながら、桜鬼が現れた理由を話し始めた 「忠秀様が御前と旦那、お呼びなのよ」 その言葉と共に、本日二度目である煙管が飛んだ 最小限の動きで回避した桜鬼は壁に刺さった煙管を 見て冷や汗をながした 「…で?俺らに江戸城に来いと」 「えぇ…まぁ」 ドスの利いた吉祥の声にびびりながら頷いた 「俺、パス。忠秀に関わるとロクなことねーし」 「ちょ、御前!」 「行く理由がない。店もあるしな。俺もパスだ」 「吉祥の旦那まで!」 あっさり、ばっさり切り捨てた二人に桜鬼はため息をついた 「第一…戦乱は終わった。あの頃みたく、俺が刀を振るう事も、吉...
  • *6
    書:macku いつもどおりの日々だった。  廊下の窓際ではダルとショウが、軍略の話をしている。外では、デオにちょっかいを出したらしいマックが、いすみとデオの二人がかりで生き埋めにされている。それを見守っているハプは、やはりこっそりと掘り出してあげるのだろう。クロボウはその近くのベンチで、『世界の拷問百選』を、無表情に読んでいる。 「医務室に行かなくて大丈夫?」 「うん、元気だから平気だよ。ゴホゴホッ」 「また咳き込んでるじゃない。行こうよ」  そんな会話をしながら、一年生の二人がデニス達三人と擦れ違った。 「いいもん、ナオにお願いしてお前らの生着替え――グベボギャ」  再びマックが沈められる。骨が数本逝った音も、叫び声に混じって三人のいる場所まで届いた。  通りかかったナオは音楽を聴いていたが、イヤホンすら突き破るその悲鳴に眉を顰める。 「本...
  • *1
    書:ルンシィ 【リレー概要】 なるべく、みんなでやろう。 一人3000字まで可とします。その場合、すぐに載せれるようにしてね。 前の人の文くらいは読んでね。矛盾させないでね。 「氷にも『結晶』が存在するように、水にも『結晶』が存在することは500年前から知られていた、というのは昨日習ったよな?なァ!?」 教授がコンコンと黒板をノックする。ドーム状に広がるこの空間はまるでギリシアの演劇会場を思わせ、その乾いた音が全体に強く響くように計算されていた。無論、生徒のざわめきはこの一喝で済む。飛んでいた紙飛行機は、燃えカスに散った。 「『科学』は、『サモン』を知る上で大事な学科だ。お前ら、全員単位落とされたいのか?アァ?そんな、何も考えないような知性の欠片も無いクズどもだから、サモンがクズなのだ!」 斜め上上段、教授の身体は実に小さく見える。その面は実に、赤猿臭...
  • 変質者オーナー☆ゅ~すヶの作品
    俺たちが、変態だ。 ○お知らせ○  ※お知らせの更新履歴 4/1 色々と項目追加 19d2f0f6_1238914880018.jpg 壊れる日々に射す、優しい光 二年前のアフリカ国際音楽ホール爆発テロ事件。 この事件から苦しくも生還を果たした少年、櫻井雪。 彼はとある夏の雨の日に、一人の少女と出会った。 先天性の病を患う少女、小日向比奈 数奇なる因果に結ばれた二人が出会った時、彼らの中で止まっていた時が、再び動き出す―― ※直接書きなので、色々と粗が目立ちます、随時修正予定。 名前 コメント
  • ユメビト07話
    「なぁ、やめないか?」 「これも仕事です。私たちには使命がある。」 普段持ち慣れない、幼い少女にはまだ大きい剣を携えて、 金色の長い髪の間から見える、女の子らしい顔は今はもう無い。 ルカ様を目覚めさせるために、ただその目的だけが彼女を突き動かしていた。 「こんなの、やっぱりよくない。」 此処は、夢の中。 厳密にはルカ様の今見ている夢の中だ。 夢は記憶を反映する。 だからこそ、その人の意志が強く出るもの。 「荒んでる…。」 「そうね…。」 この世界には悲しみが溢れていた。 街は廃れ、魔物は多く徘徊し、人々の姿はもう無かった。 「もう少しで―。」 「危ない!」 狼の姿をした、一匹の魔物が彼女に襲い掛かった。 避けはしたが、狼の鋭い爪は確実に心臓を狙っていた。 「ここは僕が!リンは下がって!」 重々しい一本の剣を抜き、狼の目の前に突き出す。 使い慣らされた剣は、狂い無く魔物を捉えていた。 まだ彼...
  • 向日葵の悲劇、八妖精の戦闘
    「一つ確認させてくれ」 チェインは珍しくまじめな顔で言うと、目の前のテディベアを睨みつけて、 「お前は妖精界で一番の美少年で、八妖精になった最年少の妖精のマニなのか!?」 早口で、叫んだ。 すると、チェインの下にある地面がうごめきだし、文字が描かれた。 [YES] 「嘘だろ! そんなわけない「だけどチェイン、実際にあったんだ」だけど・・・」 ティーはマニを抱き上げ、マニを指差した。 「これがなによりの証拠だろ?」 [これじゃないよ。マニだよ] 「あぁ、ごめんね。マニ」 ティーは、急に暴れだしたそれをあやすように頭を撫でた。 「あの・・・さっきから気になっていたんですが・・・」 アブソーは、風で消えかかっていたYESの文字を指して、マニに尋ねた。 「何故マニさんは砂で文字が書けるんですか?」 マニはその問いに対して、 [これは僕の力。『実操』の力。生き物が触れ...
  • 妖精界立高等学校
    「……最悪だ」 暖かい日差しが適度に差し込み、それと相.殺,するように、少し開いた窓から入る風の冷たさがそれこそ気持ちの良い朝と言えるほどの素晴らしき環境をつくっている。 にも関わらず。 金髪と黒髪が混じるという、奇妙な髪の毛を持つ少年はもう一度。 「……最悪だ」 と、言う。 「入学式の日だっていうのに、こんなベタ過ぎる始まり方……」 まるで漫画の中の世界じゃないか。 少年は心の中でぼやくと、先ほどまで凝視していた手に持った目覚まし時計をベットの隣に在る棚に置き、右回れをする。 そこにはしわ一つ無い、白のラインが入った紺色のブレザーとネクタイ、そして灰色のズボン。 紛れもなくそれは、妖精界立第一高等学校の制服であった。 と、まあ。 そんな風に、制服の描写を暢気にしている時間は、一秒も彼には許されていないのだが。 「――ふっ」 ...
  • 妖精界立第一高等学校
    「……最悪だ」 暖かい日差しが適度に差し込み、それと相.殺,するように、少し開いた窓から入る風の冷たさがそれこそ気持ちの良い朝と言えるほどの素晴らしき環境をつくっている。 にも関わらず。 金髪と黒髪が混じるという、奇妙な髪の毛を持つ少年はもう一度。 「……最悪だ」 と、言う。 「入学式の日だっていうのに、こんなベタ過ぎる始まり方……」 まるで漫画の中の世界じゃないか。 少年は心の中でぼやくと、先ほどまで凝視していた手に持った目覚まし時計をベットの隣に在る棚に置き、右回れをする。 そこにはしわ一つ無い、白のラインが入った紺色のブレザーとネクタイ、そして灰色のズボン。 紛れもなくそれは、妖精界立第一高等学校の制服であった。 と、まあ。 そんな風に、制服の描写を暢気にしている時間は、一秒も彼には許されていないのだが。 「――ふっ」 ...
  • 2
    それから数日… 戦の日がやって来た 主の命で上総様も出陣が決まり 城の中は上総様が一人で走り回ってるのに 便乗していつも以上に騒がしい もちろん、戦忍の俺も参戦 準備も終わり、いつものように天守閣の 屋根の上で寝ていると バタバタと上総様が一人騒いでいる 「御守り…刀…忘れ物はあと…あと…弥助!」  俺 か! 忘れ物のじゃねぇっての… 「や「忘れ物で数えないでください」ぬ、ぃよし!!出陣!!」 なんでこんな元気なんだよ このオッサン… ------ 元気に出陣して数刻 戦場となる高原に付けば 両者とも見事な陣を張り 開戦はいまかと空気が張り詰めていた あぁ…この空気…感覚が戻ってくる… 「弥助…まずは本陣に赴き、上様に挨拶をせねば」 「諾…」 上総様の馬の後ろに背中を預けて乗り 『上様』とやらがいる本陣に向かった 本陣の最奥に案内させられた俺ら 上総様は誰もいない上座に 膝をつき、すっ…と...
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