書きフライ☆wiki支部内検索 / 「-5-」で検索した結果

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    あの月夜 あの涙 揺れる金糸… 後ろに浮かぶ下弦の月… ----------- 桜鬼が現れてから 吉祥の様子がおかしい。 いつもなら店を閉じ、夕餉と風呂を済ませて なんの色気もなく寝るって云う29歳にしちゃ 随分、枯れた生活をしている吉祥なのだが… 最近、酒を煽る姿をよく見る それも月が出てる日に限り 部屋の前で、静かに呑んでる 「穏…要が生きてるそうだ」 「あぁ…桜鬼が言ってたな」 風呂上がりの俺には肌寒い 夜風に揺れる髪 「要が…帰ってくるんだ」 「おい…」 「また、三人で笑えるんだ…」 「吉祥…」 「ねぇ、穏…かなめ」 「吉祥っ!!」 ビクッと揺れる肩 その儚い背中に俺はとどめを刺した 「…アイツは…お前の愛した要じゃねぇっ!!俺とお前が葬ったっ!『月夜叉』なんだよ!!」 雲に隠れていた月が 再び顔を出し、静かに泣く 吉祥を照らした 「吉祥…俺はあの時から…離れねぇって決めたんだ。お...
  • 鷹の速き刀
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    風が、月が、涙が… 揺れる -------。 要の事を吉祥に報告し、急いで満松屋に向かった 「っ…!」 「ひでぇ…匂いだ」 店の周囲を満たすような血臭 生き物が死んだ時のあの独特の匂い… 「まだ奉行所の奴らはきてねぇな…」 「穏、要を探すぞ」 俺を置き去りにして一人、中に入っていった吉祥 暗がりの中、数回だけ来た事のある店を進んだ 「吉祥…人の気配がしねぇ」 「そうか…なんでまた…」 人の気配を探るが店の中には生き物の気配すらない ため息をついて、先に進む吉祥を追った 庭が見える廊下に出た瞬間 さっきまで全く感じることが出来なかった気配が現れた 「吉祥、進むな…」 「穏…?」 「誰かいる…」 紅蓮に手をかけ、腰を落とす 吉祥も持ってきていた睡蓮を構えた 確かにいる…デカい庭石の上に… 雲に覆われていた月が顔を出した時 心臓が止まるかと思った 「笑えねぇ…冗談はよせ…」 「かな、め…」 「よ...
  • 史無国 六
    史無国 六 三ヶ月後。 トリエストより凡そ50km離れた山中で、動く一隊が居た。 エルムッド以下、新設部隊であった。 「山の中で生活を始めて、そろそろ三か月ってとこか?」 「……正確な日数は分からない。ただ、大分鍛えられたとは思う」 セリックとエルムッドは一つ突き出た岩の上に座りながら話していた。 目下ではイースが食事準備の指揮を執っている。 ダナン、ネアはと言うと、山中に仕掛けた罠を回収したり、はたまた調練を兼ねての狩りを行っていたりした。 二人のお陰で、この三か月食料が尽きたことはなかった。 「エルム……ああ、隊長。食事の準備が終わりましたぜ」 「……ご苦労、イース。ダナンらの帰りを待っていろ、どのみち何か捕ってきているだろう」 「分かりました」 再びイースは兵の指揮へ戻った。 「なあ、エル...
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