4.スキルについて
スキルとは、PCが努力・才能(先天的な能力なども含む)により身に着けた特殊能力を表現するものです。
このA-DICでは発動したスキルの効果は下記のものになりますが、どの様な姿(?)で表れるかは使用者のイメージにより大きく異なります。
また、意見・要望を出して下さった方のご協力により説明文や使用例などの記述もありますが、セッション内容にそぐわない様であればSDの裁量により変更なさっても構いません。
スキルの使い方
スキルは判定の際にPCが登録した成功要素とは別に提出できる技能(成功要素)です。
これはマウントする必要はありませんが、1回の判定で使用が可能なスキルは基本的に1種類のみです。
また、スキルはレベルにより異なったものとして扱いますが、同じ名前のスキルのみ、1種類として同時に提出できることとします。
ただし、【併用可能】という表示があるスキルは他のスキルとの併用が可能であり、判定時に提出できるスキル数の制限からは除外されます。
PCが複数の【併用可能】なスキルを取得している場合は、それら複数のスキルを同時に提出する事も可能です。
戦闘時のスキル効果適用について
下記のスキルにつきましては、戦闘時には1回の使用で攻撃・防御両方にスキル効果が得られる事とします。
・戦闘技術
・覚醒
・浄眼
・変化
また、【併用可能】表記のスキル効果も攻撃・防御両方に適用されます。
スキルのレベルについて
スキルは重ねて取得することでレベルを上昇させる事ができます。
通常はレベルを2までしか取得できませんが、PC原型作成時の選択などでレベルは最大でExまで習得できるようになります。
また、スキルレベルの基準は下記の様になっております。
スキルLV1:その技能を不自由なく使うことが出来る。
スキルLV2:その技能で一人前の技術をもつ
スキルLV3:その技能を専門家と呼べるだけの技術をもつ。
スキルLVEx:その技能において天才的な技術をもつ。
スキルのパワー値と疲労
判定の際にスキルを提出すると、そのスキルに設定されたパワー値が成功要素として提出されたことになります。
ただし、スキルを使用するには、PCはスキルに設定された疲労度分のパワー値を消費する必要があります。
疲労により消費されるパワー値は、疲労度分のパワー値をもつ成功要素を停止させる必要があります。
例
「博学Lv1」と「博学Lv2」を使用するには疲労度が20+40=60で、パワー値60分の成功要素を停止させる必要があります。
PCは「成功要素A:15」「成功要素B:16」「成功要素C:30」の3つの成功要素を停止させる事で合計61分のパワー値を疲労した事になり、スキルの使用に必要な疲労を満たすことができます。
この際、停止する成功要素のパワー値は60ピッタリである必要はありません。60を超えていれば良いこととします。
スキルの取得制限
スキルには、種族(人間と人外)により取得制限があります。
これは、種族的な特殊能力に位置付けられるスキルを表現し、スキル名称の横に(人間専用)(人外専用)と明記されますので、スキル取得の際にはご注意ください。
一般系スキル
PCが習得、使用していても一般人からは疑問に思われないスキルです。
しかし、数値が低いうちは疑問に思われませんがパワー値が30を越えたものに関しては、SDは一般人に見られたらペナルティ(懐疑的な目で見られる)などを与えるなどしてください。
探偵
情報収集や探索、尾行などを本業とする者のスキルです。
このスキルを習得している者は、裏世界では密偵などとも呼ばれております。
情報収集などで、このスキルの使用により得られる情報は、専門の情報屋・裏ネットワークなどから得られる情報になり、使用者の行動次第では偽情報を流す事もできます。
罠の発見・設置・解除などにも使用できますがその際は専用の道具を成功要素として提出する必要があります。
パワー:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:60
疲労度:Lv1:20→Lv2:40→Lv3:60→EX:30
博学
人外の世界に関係ない、人間が紡いだ歴史、学問などに関する知識を表します。
このスキルを習得している者は、美味しいお茶の入れ方から、最先端科学の研究結果まで幅広い用途の知識を擁しますが、決して専門家になるわけではありませんので、その点は留意してください。(別名:雑学技能)
パワー:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:60
疲労度:Lv1:20→Lv2:40→Lv3:60→EX:30
オカルト知識
人外や魔法、超常現象などといった事柄に関する知識を表します。
適用範囲としては、魔術やオカルト関連、裏世界の情報など一般人では通常では知り得ない事になります。
パワー:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:60
疲労度:Lv1:20→Lv2:40→Lv3:60→EX:30
身体強化(人間専用)【併用可能】
厳しい訓練などにより強化された肉体を表し、運動に関する判定に汎用的に使用できます。
他のスキルを強化する事も可能であり、ダブルキャストの習得なしに他のスキルと同時提出が可能な特殊なスキルです。
パワー:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:60
疲労度:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:30
戦闘技術
直接的な戦闘行為の際に使用できます。
このスキル取得の際には”戦闘技術(剣術)”などと、習得した戦闘技術の系統を明記してください。
判定での使用時は登録してある成功要素の中から関連するものを選択して提出する様にしてください。
(例:・戦闘技術「剣術」を使用する際は「アイテム:日本刀」「成功要素:見切り」など)
このスキルは一つの武器(アイテム)に対応したもので。別の武器(アイテム)で使用する際は新たに「別の戦闘技術」として再度習得して下さい。
原型:人間用
パワー:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:60
疲労度:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:30
原型:人外用
パワー:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:60
疲労度:Lv1:20→Lv2:40→Lv3:60→EX:60
サバイバル技術
野外での活動や生存のための技術を表します。
適用範囲はキャンプから冬山登山、狩猟や食料調達まで幅広く扱うこととします。
パワー:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:60
疲労度:Lv1:20→Lv2:40→Lv3:60→EX:30
家事
炊事・洗濯・掃除など日常的な行為の技術を表します。
また、SDにより日常的と判断された行為はこのスキルを使用することが可能とします。
パワー:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:60
疲労度:Lv1: 5→Lv2:10→Lv3:15→EX:30
魔術系スキル
世間一般の常識からすれば、存在しない様な技術(魔術など)を表すスキルです。
伝奇A-DICの世界ではこの様な魔術などは秘されており、裏の社会では下記の様な三大原則が徹底されています。
1.魔術は徒弟以外に教えてはならない。
2.魔術は一般の民間人に存在を知られてはならない。
3.魔術は公衆の前で超常現象として認識される使い方をしてはならない。
これらは、基本的に”反魔力の毒”から魔術自体を守るために定められた原則です。
照明
このスキルは40w電球程度の明かりを発生・維持できます。
この光は発動後なら術者の意思で自由に消す事ができますが、一度消したら再度使用しなければなりません。
また、その姿(?)は術者のイメージに影響されたもの(火の玉、ウィルオーウィスプ等)であり、術を発生させた場所から術者の意思で自由に動かす事が可能です。(移動可能距離はパワー値×1.0m程度)
用途としては術者の意思次第で閃光などを発する事も可能です。
パワー:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:60
疲労度:Lv1: 5→Lv2:10→Lv3:15→EX:15
穏行
自分の存在を他の者に(魔術的にも)感知し難くする事が出来ます。
また、他の者に目視されても、この術を使用していれば認識されません。
パワー:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:60
疲労度:Lv1:20→Lv2:40→Lv3:60→EX:30
幻惑
視覚・聴覚に認識される幻覚を作成できます。この術は術者の意思で自由に消すことができます。
また、対象一体に対して、魅力的に思える提案を行う事が出来る様にもなりますが対象の意思に強く反する事はできません。
パワー:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:60
疲労度:Lv1:20→Lv2:40→Lv3:60→EX:30
魔弾
基本的な攻撃用魔術であり、どの様な姿で現れるかは術者のイメージ次第です。
術者のイメージにより火などの属性を付与できますが習得段階で決定したら以後は変更できません。
属性などの扱い(判定時のパワー値抽出率など)はSDの裁量によるものとします。
また、「魔弾」はスキルの取得段階で【白兵】【中距離】【遠距離】の3種類のパワータイプの内、1種類を選択する必要があります。
パワー:Lv1:20→Lv2:40→Lv3:60→EX:120
疲労度:Lv1:40→Lv2:80→Lv3:120→EX:60
守護
このスキルは術者が身を守る際に使用が可能な防御用魔術です。
(防御判定時に使用した際はパワー値が2倍になります。)
また、対象にかけられた術や呪いなどを解く事も可能で、その際は呪いなどに使用された成功要素を難易度としての判定を必要とします。
パワー:Lv1:20→Lv2:40→Lv3:60→EX:120
疲労度:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:60
感知
目に見えない範囲での魔力や人外の感知を行うための魔術です。
対象物が見知ったモノ(物品・人間・人外)であれば、大体の方向や距離を知ることが可能であり、搜索物は魔術的な要素を含む必要はありません。
また、術者に対する敵意や危険なども感じる事ができます。
(このスキルの習得者は、敵の「攻撃的正距離」「攻撃属性」「防御属性」を知ることが出来ます。)
パワー:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:60
疲労度:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:30
強化【併用可能】
呪文や呪歌を詠唱することにより、他のスキルやアイテムの性能を向上させるための基本的な魔術です。
このスキルはダブルキャストの習得なしに他のスキルと同時提出が可能な特殊なスキルです。
パワー:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:60
疲労度:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:30
能力系スキル
人間や人外が生来持っている特殊能力です。
魔法系スキル程の使用制限はありませんが公衆の面前などで使用すれば厳しい制裁を加えられることがあります。
また、このスキルは「異能者」を除き基本的に1PCにつき1つだけしか習得できません。
千里眼
一度でも目視した事がある対象の現在の状況を見ることが出来る様になるスキルです。
これは目視でなくてはならず、写真や映像などでは適応されません。
また、「場所」を憶えて置き、その場所の現状を知る事は可能です。
(この場合、見る事が出来るのは対象の周囲の風景までであり、この絶技だけで対象の正確な位置まで分かる訳ではないので、対象の現在位置を把握するにはその風景などから割り出すしかありません。)
応用的な使用方法として視界内にある任意の対象を透視する事も可能です。
パワー:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:60
疲労度:Lv1:20→Lv2:40→Lv3:60→EX:30
浄眼【併用可能】
視界内の人外・魔力など超常的な存在を視覚で認識する事が出来ます。
これは、敵の攻撃など害意あるものならば人間などにも適応できる能力ですので、防御判定時にも使用可能です。
また、敵の急所などを見抜く事も出来るので攻撃時にも使用が可能です。
(このスキルの習得者は、敵の「攻撃的正距離」「攻撃属性」「防御属性」を知ることが出来ます。)
このスキルの使用中は瞳は青白く発光し、対象の名前(真の名前などは不可能)や自分にとってどの様な存在か知ることが可能になります。
(この効果によって得られる情報はSD裁量とします。)
パワー:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:60
疲労度:Lv1:20→Lv2:40→Lv3:60→EX:30
読心伝心
自分と対象の精神を接続する事で意思の伝達を行う能力です。
「読心」か「伝心」のどちらか一方を行うことが可能です。(別名:ケイタイいらず)
(このスキルの習得者は、敵の「攻撃的正距離」「攻撃属性」「防御属性」を知ることが出来ます。)
読心:目の前の存在が現在何を考えているかを20字程度の内容で読み取る事が出来ます。
また、使用者の行動次第で記憶を覗く事も可能ですが、それが客観的事実であるとは限りません。あくまで、対象の主観によるものです。
伝心:任意の対象1体に対して言葉(20字程度)か自分の見た映像などを伝える事ができます。
このスキルにより、対象の意思を操ることは出来ません。
パワー:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:60
疲労度:Lv1: 5→Lv2:10→Lv3:15→EX:15
覚醒(人間専用)【併用可能】
一時的に人間の限界を超える速度での認識能力を得ます。
この絶技は戦闘以外にも通常の行動にも適応でき、覚醒中は通常の人間以上の認識速度で活動する事が出来ます。
これは100mを12秒で走れる人間が4秒で走れる様になるわけではありませんが、バッティングセンターで150km/hの球が50km/hに感じられる様になります。ただし、認識速度の上昇による運動能力の向上は起こり得ます。(SDの裁量による)
パワー:Lv1:10→Lv2:20→Lv3:30→EX:60
疲労度:Lv1: 5→Lv2:10→Lv3:15→EX:15
変化(人外専用)【併用可能】
自分の姿を自由に変身させる事が出来ます。変身するのは肉体の一部でも全てでも構いません。
変化は自分の体積(重量)内で起こります。ただしレベルが上がれば±25%ずつ幅が広がりますが体積や重量が0になる事はありません。
また、変身を行なっても空を飛ぶ事ができる様にはなりません。
空を飛ぶ【飛行】状態になるには絶技「黄金の翼」の習得が必要になります。
このスキルはダブルキャストの習得なしに他のスキルと同時提出が可能な特殊なスキルです
パワー:Lv1:20→Lv2:40→Lv3:60→EX:120
疲労度:Lv1:20→Lv2:40→Lv3:60→EX:60
不死性(人外専用)
人間ではありえない再生能力や不死性を得ることが出来ます。
ただし、Lv3以上を取得していたキャラクターは、戦闘時に敵が絶技「銀の剣」か「魔弾の射手」を使用していた場合、防御判定において一切の成功要素の提出が不可能になり、その上でそれらの絶技効果も発揮されます。
Lv1:死亡判定が出ても全ての成功要素ツリーの最大値をそれそれ3つ減少させることにより復活出来る様になる。
Lv2:復活の際にペナルティが発生しなくなります。
Lv3:(RP修正表での選択により)永久的な成功要素の停止が発生しない。
LvEx:疲労(成功要素の一時的な停止)が発生しても、次のM*には回復するようになる。
反魔力の毒(人間専用)
これは人間が根源的に保有する、人外や魔力など非日常的な存在を否定する意思を能力化したスキルになります。
また、このスキルは能力系スキルや種族限定スキルの中でも特殊なスキルとして位置付けられ、追加設定「原型外のスキルを1種類習得できる」で人外がこのスキルを取得した場合は即死します。
(スキル「不死性」の効果は発揮されず、復活も起きません。詳細につきましてはコラム「反魔力の毒」に記述します。)
M*毎に使用の可否を決めることができ、効果を発揮すると敵のあらゆる人外や魔力のパワーを減少させることができます。
パワー値減少の効果対象は、使用者が存在を認識したモノに限定されます。
(対象を目視していなくても、存在を認識した時点で効果は発生します。詳細につきましてはコラムをご参照ください。)
また、このスキルは使用者ごとに効果は重複し、効果が100%に達すると、あらゆる魔術は発動しなくなり、人外は効果がなくなるまで活動を停止します。
効果 :Lv1: 5%→Lv2:10%→Lv3:15%→EX:20%
疲労度:Lv1:10 →Lv2:20 →Lv3:30 →EX:30
-
最終更新:2012年03月25日 17:56