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芝村:
エステルはフル装備だよ。
芝村:
レーザー銃をもっている
時雨:
フル装備!?
時雨:
場所はどんなところですか?
芝村:
そりゃもう。エンダーという名前の模擬0G戦闘ルームさ。
時雨:
うわ、宇宙戦ですか。
芝村:
無重量空間でチームに別れて戦いあう、そういう娯楽施設だ
芝村:
エステルは嬉しそう。
時雨:
「楽しそうですね」
エステル:
「いけませんか?」
芝村:
あ。不機嫌になった
時雨:
「そんなことないですよ」
時雨:
「ああ、ごめんなさい。そういう顔をあまり見たことがなかったので」
芝村:
エステルはツンとして不機嫌そうにルームに入った。
芝村:
味方? 敵?
時雨:
味方の方で。
芝村:
はい。
芝村:
エステルは宇宙のエステルだ。
芝村:
目をつぶって浮遊感を楽しんでる。
時雨:
「上も下もないというのはなんだか、不思議な感じですね……」
芝村:
エステルは目を開いた。
芝村:
戦闘開始。3秒で終わった。
時雨:
ちょ
芝村:
エステルは全部の敵を撃ちぬいた。
時雨:
……
時雨:
呆然半分、惚れ惚れ半分という感じです
時雨:
「すごい……」
芝村:
終わりのアナウンスを聞いてエステルはえー!とかいってる
エステル:
「どういう終わりですか!」
芝村:
エステル文句いいまくり
時雨:
「いや、もう敵のチーム全滅したじゃないですか」
エステル:
「弱い!」
時雨:
「あなたが強いんですよ」
芝村:
エステルは泣きそうな顔している。
時雨:
ええ!?
芝村:
エステルは銃をおいて、しょんぼりかえった
時雨:
あー、どこか休めるところってありませんか
時雨:
そこでできれば話をしたいんですが
芝村:
追いかけたがいいと思うぞ
時雨:
あ、はい。追いかけます追いかけます
時雨:
(一緒だと思ってました)
時雨:
「エステルさん!」
芝村:
おいついた。
エステル:
「なんですか……」
芝村:
まだ泣きそう。
時雨:
「何ていっていいか……ごめんなさい」
エステル:
「いえ。別に。敵が弱いのは・・・」
エステル:
「ただ、無重量が懐かしかっただけです……」
時雨:
「……」
時雨:
「……宇宙に、帰りたいんですか?」
時雨:
「あなたのそんな顔は、初めて見ました……」
エステル:
「宇宙こそは母なる海です」
時雨:
「そして、戦場こそがあなたの故郷……」
時雨:
近づいて、手を握ります。目をまっすぐ見て。
エステル:
「なんですか……」
芝村:
ちょっと不機嫌そう。
時雨:
「今まで何度か、助けてもらいました」
時雨:
「今まで何度も、あなたに迷惑をかけてしまいました」
時雨:
「そのお返しをずっとしたかったんです」
エステル:
「?」
時雨:
「どうしたらいいか、でも、わかりませんでした」
時雨:
「今わかりました。あなたを宇宙の戦場に帰します」
エステル:
「私は失艦者です」
時雨:
「それなら、あなたのために船を用意します」
エステル:
「……そこまでしてもらう必要はありません」
時雨:
「時間はかかるかもしれませんけど。僕たちの国にとっても、宇宙は戦場です」
時雨:
「恩返しだけじゃない。あなたのことが好きだから、あなたには幸せでいてほしいから」
エステル:
「……最近良くいいますね。その言葉」
時雨:
「……そうですか?」
時雨:
「でも、本心です」
エステル:
「はぁ」
芝村:
エステルにはよくわかってないようだ
時雨:
「あなたと一緒に居たいんですよ。頼りになるとか、そういうのだけじゃなくて」
エステル:
「今そうしてるじゃないですか」
時雨:
「これからも、ずっと。次の戦いが始まっても、あなたが宇宙に行っても、戦いが終わっても」
エステル:
「最初の戦いで戦死しないといいですね」
時雨:
少し笑って「そうならないように、強くなります」
エステル:
「はあ。まあ、なんというか」
エステル:
「頑張ってください」
時雨:
「はい」
芝村:
エステルは少し照れて早歩きで歩いた。
時雨:
エステルの早歩きってことはこっちの普通の歩き方ですよね。ついて行きます
芝村:
ええ
エステル:
「もう一度ゲームします」
時雨:
「はい。何度でも、付き合いますよ」
芝村:
エステルは黙ってもどりはじめた。
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芝村:
はい。お疲れ様でした。
時雨:
あれ、ミスしましたか!?
芝村:
評価+1+1です(笑)
(雑談中略)
芝村:
はい。では解散しましょう。
時雨:
はい、ありがとうございました。お疲れ様です。
芝村:
再開したら秘宝館に+1+1で注文できます。
時雨:
はい、楽しみです(笑)
時雨:
それでは失礼します。今日はありがとうございました。
芝村:
ではー
最終更新:2008年01月21日 01:30