『中東のAWCV』
■IWI アクラ(Aqura)
アクラは、イスラエル・ウェポン・インダストリーズ(IWI)で開発された、装甲歩行戦闘車両である。
"Apura"とは、ヘブライ語で『サソリ』の意味。
当時イスラエル国防軍は、ロシアからのAWCV購入が決定していたのだが、ソ連崩壊や、湾岸戦争後の混乱から購入の機会が無くなってしまった。
その後、2002年に入って、イスラエル・ミリタリー・インダストリーズ(今のIWI)がAWCVの開発に着手した。設計は、ロシア製のAWCVと酷似している。(「ソ連崩壊の混乱に乗じてモサドがロシア製AWCVの設計図を盗み出した」と言う説も存在する)
内部構造は、ロシア製AWCVと殆ど変りが無い物の、徹底的な防砂処理が施されている。
その他、砂地を歩く為に、脚部の一部に設計変更がなされている。その為、外見はロシア製AWCVに酷似する「別の機体」になっている。
2015年現在は、若干型落ちな機体である物の、コストが比較的低く、砂漠などの局地環境に強い事から、中東経済連合諸国及び、アフリカ共同体の一部の国に輸出されている。
・アクラC2
生産型。イスラエル国防軍に配備されている機体である。
・アクラC3
輸出仕様。中東経済連合及び、アフリカ共同体の一部に輸出されている。
・アクラC7
アクラC2のアップグレード型。イスラエル国防軍でも配備数が少ないカスタム仕様。