アサシンは驚異の気配遮断スキルを所持している。
そのランクはEX。ここまでくると魔術師どころか、ランクAの直感スキルを所持しているサーヴァントでも、アサシンを感知できる確率は微粒子レベルでしか存在しないだろう。
生前この力を得たとき、アサシンが覚えたのは喜びではなく『怒り』だった。
いくら叫ぼうと、いくら怒ろうと、人々は全くアサシンに気づかない。
最後には、裁判に出席していた女検事を怒りに任せブチ犯した。バレないからといってレ〇プ決行するノンケの屑。
しかし事が終わっても人々はアサシンに見向きもしない。
性欲は発散されたが、怒りは更に増すだけだった。
『誰にも気付かれない能力』。
健全なノンケやホモなら、一度『あ^~欲しいっすね~』と思ったことがあるだろう。あるよね?
だが、この能力を得たアサシンには分かる。
この力は、この世で最も不要な力であると。
『誰にも気づかれない』ことは、『自分がこの世に存在しない』ことに等しいと。
アサシンが性杯にかける願いは、『この力を消すこと』。
アサシンはこの力を憎んでいた。
この力に感謝したことは一度もなかった。
この力を得てから、『自分という存在を取り戻したい』という願いを怒り、憎しみとともに胸に秘めてきた。
しかし、
「 し ゃ ぶ っ て あ げ る よ ? 」
「おばさん誰ゾ?」
「」
たった今、アサシンははじめてこの『力』に感謝した。
アサシンが犯した女検事は、乳首がまるで干しぶどうのようになっていた。
アサシンはそれを見て少々不快に感じたが、それは怒りを抑える要因にはならなかった。
仮にコレの不快感を1としよう。
ならば、今目の前にいる醜悪なクリーチャーに対する不快感は一体どれほどだろう。
答えは・・・、これもうわかんねえなぁ?
ふざけんな!と思うかもしれないが、しょうがないことだ。
不快感を計ろうと
バーサーカーを直視しようものなら、それが僅か1.14514秒でも精神は崩壊し、数という概念すら崩壊するだろう。
0.810秒しかバーサーカーの姿を直視していないアサシンですら、その場でうずくまって震えることしかできない。
幸い、非常に強い気配遮断スキルにより、アサシンはバーサーカーに感知されていない。
恐怖に縛られはしたが、その毒牙にかかることはない。
問題はマスターのほうだ。
「すっげぇデッカイゾ~。何食えばそんなに大きくなるんだゾ?」
この池沼マスターMURは、その池沼さ故かバーサーカーを数分直視しているが精神に全く異常が発生していない様子だ。
それどころかバーサーカーに対し会話しようとする始末だ。
「 し ゃ ぶ る よ ? 」
しかしバーサーカーはお構いなしにMURの男根にしゃぶりついた。
「あっ」
MURが反応する。
「あっあっあっ」
セイバーの強力な精神ですら穢した口淫がMURを攻める。
「ああ、もう駄目だ・・・お終いだ・・・」
どっかの王子みたいな諦めのセリフをアサシンが吐く。
サーヴァントならまだしもMURは人間だ。
いくらこの池沼でもここまでしゃぶられれば、精神も肉体も侵され、無様に死ぬのを待つのみだろう。
しかし、その予想は大きく裏切られた。
「・・・いいゾ~コレ!」
「・・・・・・へぇっ!?(驚愕)」
アサシンは驚くしかなかった。MURがまだ生きている。
それだけならまだしも、MURはどうやら精神も全く侵されていないようだ。
むしろバーサーカーの口淫をとても気持ちよさそうに受けていた。
「どういうことなの・・・(レ)」
アサシンはふとMURの顔に目をやる。するとある事に気がついた。
MURの『眼』が光っている。
黒かったはずの瞳はう〇こを連想させる茶色に変わっている。
MURはその『眼』でバーサーカーをまるでしゃぶり返すかのように見下ろしていた。
「魔眼・・・!」
アサシンが呟く。
アサシンのマスターで、池沼のMUR。
彼は魔術界でも有数な能力、『魔眼』の保持者だった。
◆
『魔眼』。
魔術世界において魔を帯びた眼、転じて神秘を視る眼をそう呼ぶ。
魔術式や詠唱を用いるまでもなく、ただ『視る』だけで神秘を映すもの。
『石化』『魅了』『直死』など、魔眼には様々な種類があるが、MURの魔眼に名を与えるのなら、コレが一番相応しいだろう。
『池沼の魔眼』。
例を挙げて説明しよう(提案)
『糞喰漢』というホモビ(?)が存在する。
内容はタイトルまんまである。マジレスすると本編視聴はピンキーを眺めるよりもかなりヤバイ。
視聴したホモたちからも、食欲が失せた、吐き気がおさまらない、食物が全て糞に見える、というような報告が数多く寄せられている。
なら、このビデオを安全に視聴するにはどうすれば良いだろうか?
そう、『モザイク加工』された本編を視聴すればいい。う〇こだって臭ければ便器の蓋閉めて、便所のドア閉める、当たり前だよなぁ?
『池沼の魔眼』はそれを行っているのだ。
池沼の魔眼の能力は、『有害な存在の遮断』。
有害な『情報』『行為』『現象』『物質』『生物』ありとあらゆる有害存在を『遮断』する。
MURがバーサーカーを直視しても、襲われても無事だったのは、この魔眼によって全ての有害な要素が遮断されたからだ。
アサシンの気配遮断スキルがEXなのにMURが存在を感知できるのも、魔眼が『感知不可能』という要素を有害だと判断し、気配遮断を無効化したからだったのだ。
MURが恐ろしい池沼だったのも、少し考える必要がある情報を魔眼が『あ~面倒くせえマジで』と遮断したのが原因だ。
この魔眼のおかげでMURは生まれてこのかた病気になったこともなかったし、怪我をすることもなかったが、周囲の人々や家族は『馬鹿は風邪ひかない』『池沼特有の頑丈さ』と思って気にすることはなかった。
実際MUR本人も、この魔眼の存在に気づくことは現時点でもできていなかった。池沼なせいでしょって?そうだよ(肯定)
バーサーカーがしゃぶり始めて数分。
魔眼の効果で有害な要素が取り除かれた口淫により、MURは快感に浸っていた。
バーサーカーは一心不乱にしゃぶり続ける。
普段ならもう114514人を超える犠牲者が出ているはずだが、MURの魔眼はそのレベルの呪いすら『笑っちゃうぜwww』と嘲笑うかのように払いのける。
このまま世界が終わるまでこのクッソシュールな光景が続くのだろうか、とアサシンが思いかけていたその時、
カンッ
という、間抜けな謎の金属音が響いたかと思うと、MURのイチモツをしゃぶっていたはずのバーサーカーが姿を消していた。
否、横へと吹き飛ばされていた。横飛ぶんだよ90度!
バーサーカーの体は飛んだ先にあったニコニコ本社にめり込んでいた。おかげで本社は崩壊した。やったぜ。
MURはそんなこと気にせず余韻に浸っていたが、アサシンはあのおぞましい怪物をまるでポルターガイストくんのように吹き飛ばした存在が何なのかを確認するため、バーサーカーの飛んだ方向とは逆方向に振り向いた。180度!
「まず俺さぁ、殺意、あんだけど・・・」
やってきたのは、新たな怪物だった。
「 殺 っ て か な い ? 」
『この世すべての絶望』、『この世すべての野獣』、『この世すべての害を遮断する者』、『この世すべてに否定された者』。
四人が今、こ↑こ↓に集った。
最終更新:2016年04月21日 22:48