夜向性◆pLz4u.wgPs氏の小ネタ-03

1

某コーラサワー社の宣伝に起動六課が起用されることになりました。

  • 小学校の教室 授業中
フェイト「え~と、ここの計算は・・・」
シン「フェイト!」
(教室のドアが開き、シンが登場)

フェイト「今頃何よ!!」
シン「ごめん、俺が悪かった」
フェイト「バカ・・・・会いたかった」
(シンがフェイトを抱きしめる。二人とも素で顔真っ赤です)

プレシア「この泥棒ウサギ!」
シン・フェイ 「「 お母様!! 」」
(戦慄の姑参上。若き二人の未来やいかに!)

エリオ・キャロ 「「・・・授業してよ」
(呆れ顔の生徒役エリオとキャロ)

もうすぐ夏だよ! 新コーラサワー!
レモントリニティ出た!!

シン「・・・・・よりにもよってこれが一番に流れるなんて(顔真っ赤)」
フェイト「・・・・・うう、恥ずかしい♪ (同じく真っ赤、でも満面の笑顔)」
六課ではしばらくの間この宣伝が流れるたびに二人は冷やかされ続けたという。

ティアナ「で? 何でフェイト隊長がシンの恋人役なんです?」
なのは「何で何事もなかったようにプレシアさんが生きてるのかな?」
パル子「プレシアさん、そこは私のポジションではないのですか? 」

はやて「さすがシン、迫真の演技やったで! なら、次は私との共演やな!
    姑役はリインフォースにお任せや♪」
リインⅠ「・・・主はやて、自重してください」

2

クロノ提督のたまには仕事しろ! とのありがたいお説教により
久しぶりに任務をこなすことになった機動六課。
彼らは今回、ある死んだ金持ちのコレクションの一つにレリックが紛れているかもしれないという
情報を聞いて、古びた洋館にはるばるやってきたのだった。
ちなみに、いつも通りザフィーラは隊舎でヴィヴィオの子守りである。

デス子「ヘリで現場に飛んだのっていつ以来でしたっけ?」
スバル「そもそも、前に出撃したのっていつだったっけ?」
ヴァイス(・・・俺の影が薄くなってきてるのはそのせいか)

  • 屋敷 前門
はやて「さて、屋敷の探索をする前に言っておかなあかんことがある」
ヴィータ「言っておくこと?」
はやて「ここからは、二人一組で行動するということや!」
女性陣「 ! ! ! ! 」

シン「何か空気が重くなったような・・・」
エリオ「いつものことですけどね」

Yagami「公平に勝負はじゃんけんで決めるで(シンと二人きり(;´Д`)ハァハァ)」
フェイト「私は構わないよ(便乗の大チャンス!)」
なのは「・・・潰す(今のうちにシンとのフラグを稼いで置かないと!)」
ティアナ「始めましょうか(この人たちには負けられない!)」

スバル「み、皆なんか怖いよ~」
シン 「・・・・エリオ、キャロを連れて先に行け」
キャロ「そんな!」
エリオ「シ、シンさん。無茶です! 女難のサガに引かれて悲惨な結末に・・・」
シン 「このままじゃ、お前たちまで女難に巻き込まれるぞ! 行くんだ、エリオ。
    キャロまで巻き添えにする気か!」
エリオ「・・・・!」
シン 「走れ、二人とも。こっちを振り向かずに走れ!」
エリオ「う、うわああああ!」
キャロ「シンさん、生きて、生きてきっとまた皆で・・・・」

バターーーンッ

シン「・・・・行ったか」
デス子「若い二人は旅立ちました。後は私達が残った業を背負えばいいだけです」

ティア「勝ったあああああ! 私が最初おおおお!」

デス子「マスター、どうかご無事で」
黙って親指を立てるシン。
その背中はまさに、戦いに望む戦士の背中だった。

スバル「・・・・なにこの流れ」

  • 屋敷 玄関ホール
もめにもめた挙句、一時間交代でシンと捜索をすることに決まったらしい。
(本人置いてけぼりで)

はやて「じゃぁ、ティアナ。一時間したら戻ってくるんやで、絶対に!」
フェイト「わかってますよ、どっかの話を聞かないちびダヌキとは違いますから!」
シン「・・・・・(全員と回るのか。俺、生きて帰れるのかな)」

しかし、管理局は彼女達に伝えるべき一番大事なことを忘れていた。
そう、この屋敷は正真正銘『呪われて』いたのである。

はやての発言にたんを発したシンの(探索時限定)相棒争奪戦は
もめにもめた挙句、一時間ごとに交代することで丸く収まったそうな。
シン「俺そっちのけでな!」
デス子「いつものことですけどね」

  • ティアナの場合 廊下
どんよりとした生暖かい空気が周囲に漂い、荒れ果てた廊下には壊れた骨董品の破片が
数多く散らばっている。
まるでB級映画に出てくる幽霊屋敷だ。もしくは・・・
シン(お化け屋敷か、だな)
ティア「ちょっと、もっとくっつきなさいよ。寒いでしょ!」
シン「どうしてお前が寒がるんだよ。氷点下から炎天下までがバリアジャケットの特性だろ」
言葉にすると、複合企業かどこかのキャッチフレーズみたいだ。
ティア「むぐ、あ、あんたは余計なこと考えないで指示に従えばいいの! 
ここでは私が上官なんだから。ほら、はやく!」
シン「お、おい何なんだよ、さっきから。顔を赤くしたり青くしたり、
水滴が落ちた音で悲鳴上げて走り出すし・・・ん? もしかしてお前」
ティア「こ、こここ、怖がってるですってぇ!? あたしがぁ?じょ、冗談じゃないわよ!
    なんでこの年になってお化けをこわがらなくちゃならないわけ!」
シン「おい、俺はまだ何も言って・・・」
ティア「い、言われなくてもそれくらいわかるのよ!言いがかりも甚だし・・」
シン「・・・・・ティア?」
その時、ティアナは見た。
シンの腕にもたれ掛かるようにして浮いている金髪の少女の幽霊を・・・。
シンを守るようにして付き添っている金髪の男の幽霊を・・・。
シンの背中におぶさって笑っている栗色の少女の幽霊を・・・・。

ティア「き、きゃああああああああうくぁwせdrftgyふじこlp!!!???」

シン「あ、おい、ティア!。 はぁ、また俺が追いかけないといけないのか」

トイレの隅でガタガタ震えていたティアナを見つけたのはそれから三十分後のことだった。

?「ここは他の場所よりも霊力が高いようだな。俺達の姿が見えてしまったらしい
  シンのためにも少し離れて付いていった方がいいだろう」
?「ステラ、寂しい・・・」
?「仕方ないよ。お兄ちゃんに迷惑かけるわけには行かないもん。さ、いこ」

  • フェイトの場合 ラウンジ
フェイト「魔力反応なし。ここでもないみたいだね」
シン「う~ん、大丈夫かなあいつ。何かぶつぶつ呟いてたけど・・・」

ティア「・・・・・・シンが憑かれて、シンが憑かれて、シンが憑かれて・・・・・・」
ヴァイス「さっきからずっとこれですよ。シンが疲れてるのはいつものことだってぇのに」
はやて「重症やな。何かあったんやろか? は! まさか・・・」
リインⅡ「それはありえないですはやてちゃん」
はやて「まだ何も言ってないやないか!」

シン「それにしても、薄気味悪いところだなここ。はやく探し出して帰りましょうよ、フェイト部隊ちょ・・・・」
フェイト「便乗♡」
シン「うわ、フェイトさんいきなりくっつかないでください! びっくりするじゃないですか」
フェイト「だって、シンの背中に金髪の女の子がくっついてたんだもん。
     だったら、便乗しないわけにはいかないよね?」
シン「(見間違えかな?) それはいいんですけど、その・・・胸が・・・・」
フェイト「え? あ・・・・(///)」
シン「だから・・・その・・・・ちょっとはなれてもらえると(///)」
フェイト「わ・・・わざと当ててるんだよ(///)」

?「く、暴れるなステラ」
?「やだやだ! ステラ、シンと一緒にいる!」
?「もう駄目だってばステラお姉ちゃん」

  • 屋敷 玄関ホール
シン「ラウンジの調査終わりまし・・・なんで皆でババ抜きしてるんです?」
はやて「話しかけんといて。今は私とシンが栄光の階段を上り詰めるための大事な時なんや」
シン「(何で俺まで入ってるんだ)っていうか、調査はどうしたんですか調査は。俺達はそのためにきたんでしょう!」
はやて「あまいでシン。輝ける未来のためには、フラグの積み重ねこそがッ・・・・ああああああああああああああああ!!!」
シグナム「申し訳ありません主はやて。シン、とっととこのお遊びを終えて帰還するぞ!!」
シン(シグナム副隊長、どこに怒りを向けていいのかわからないんだな)

はやて「シグナム、フラグは!! フラグだけは立てたらアカンで!!」
ヴァイス(諦めが悪いよな、この人も)

  • シグナムの場合 倉庫
シン「う~ん、それらしいものは見当たらないけど・・・」
どっごーーーん!!
シン「爆発!? シグナム副隊長の調べている倉庫から!?」

シン  「シグナム副隊長、無事ですか!」
シグナム「ふむ、シンか。すまない、捜索の邪魔をしてしまったようだな」
シン  「バリアジャケット! まさかガジェットがまた?」
シグナム「いや、体中に矢が刺さった武者に決闘を申し込まれただけだ。」
シン  「はぁ!?」
シグナム「顔色が悪かったので体調が整うまで待つよう進言したのだが、聞き入れてもらえず、
     結局やりあう羽目になってしまってな」
シン  「え~と、それってもしかしなくても(落ち武者の幽霊・・・だよな)」
シグナム「中々の腕前だったぞ。私に二刀流を使わせたのはテスタロッサ以来だ。
     魔力も持たない生身の人間が、あそこまで己が身を高めているとは
     私もまだまだ修行が足りん」
シン  「既に“生身”じゃないと思いますけど。ん、それは・・・。」
シグナム「勝者への餞別だそうだ。この威圧感からしてかなりの業物だろう
     ふふ、帰ったら汚れを落してやらねばな」
シン「(さすがにもう突っ込めない)確かに霊力とか怨念とか垂れ流してそうですよね。
   汚れも酷・・・刀身に赤いの付いてる!」

?「レイお兄ちゃん。シグナムさん、刀に呪われたりしないのかな」
?「落ち武者の目的は、自らの刀を継ぐ相手を見つけることだったようだ。
  問題はないだろう」
?「あの人、消えるとき笑ってた」

シン「・・・・ただ今戻りました」
ヴァイス「帰ってくるたびにだんだんやつれてきてないか、お前」
シン 「ある意味、憑かれてるようなもんですから」
ヴィータ「おし、無事に帰ってきた見てーだな。次はあたしと行くぞ」
シン 「少しは休ませてくださいよヴィータ副隊長。帰ってきたばかりなんですよ。」
フェイト「えっと、それはあんまりオススメできないかな」
ヴィータ「・・・・(無言ではやての方を指差す)」

はやて「なんでや、何でハートじゃなくスペードがくるんや!
    こうなったら、次はどんな手を使ってでも・・・ふふふふ」
ティアナ「あははは! 幽霊が、幽霊がシンを取り囲んであはははは!」
シグナム「ふむ、見れば見るほどすばらしい刀だ。どこかに試し切りに使えそうなものは」
デス子「お腹・・・すきました」

ヴィータ「あの中で休む度胸があんのかよ、お前」
シン「行きましょう! 今すぐ出発しましょう! さぁ、(俺が)手遅れにならないうちにはやく!」
ヴァイス(ここまでくるともう呪いだな)

3

最初の女難戦争から数年。
彼女達は自ら始めたシン争奪戦を未だやめることができずにいた
並列世界のシンの増加は深刻化の一途を辿り、そしてヒロインはカップルが成立したシンと、
それが望まれた世界を捨て、次のシンを目指した。


シン女難戦記 フォーアンサー

第一話「 綻び 」
ヒロインにおける主演率はバランスをその第一の用件とし
代替不能な主役にこれを入れ替える事は、厳に慎まれるべきである

女難戦争以降、それは並列世界の共通認識であり
その結果として生まれたのが、ヒロイン役の使い回しであった

代替可能な多数のヒロインによってフラグが作られ
シンの活力として安定した生活を提供する

ヒロイン役の使い回しはまさに彼女達が望むソリューションであり
事実としても、その平穏さは平均的な過去の日常を遙に凌いでいた

出番とインパクトの戦争

大多数のシン信奉者にとって、ヒロイン候補の両立は
その名の通り、奇跡の平穏にすぎなかったのである

レイ「新参のヒロインが、またフラグを・・・?」
アティ「はい、間違いありません、レイさん。ミッドチルダは情報の
    精度を確認しています」
八神 「ふ、仮にもヒロイン。本来そういうものや」
ジナイーダ「だといいがな・・・。(カップルが成立した)シンの襲撃の件はどうなっている。
      どうどうと古株たちが狙われ、全て不明、打つ手無しなど穏健派の
      存在意義が問われるだろう」
水銀灯「その通り。ルールを守れないのであれば、静かに退場してもらう他はないわねぇ
    それが新参のヒロインであれ・・・。古参のヒロインであれ・・・」

日に日に増大していく新規ヒロイン達の出番
古参ヒロイン達はシンとのフラグが絶たれることを恐れ、争いは泥沼化していく
裏切り、嫉妬、愛想の影に愛憎を秘め戦い続けるヒロイン達
それは身内同士といえど例外でなかった

第二話 「 死闘 」

機動六課のティアナ・ランスターは倒れ
同じく機動六課の部隊長、八神 はやても海中に没する

古参組でもっとも輝いたヒロイン達の内戦は、
ただ一人(ティアナ)だけが生き残って終わり、
機動六課は、その最も重要な戦力を失った

戦争は休眠期にはいった
誰もがそう考え、ヒロイン達はきたるべきシン争奪戦の激化に備えはじめる

だが、正にこのとき、濁り水はゆっくりと流れはじめていたのだ

Yagami「ティアナ・ランスターは戦闘不能 八神はやては海中に没し、リイン共々生死不明、か。
    やりすぎやな、妹紅」
妹紅「よく言う。誰が手間を掛けさせたのか」
Yagami「ごめんな、完璧主義者なんや」
妹紅「・・・まあいい。これでやっと、最初に戻ったんだ。時期もある。
   アブダクション・プランを開始しよう」
Yagami「そのことやが・・・少しだけ待てへんか?」
妹紅「パートナー、か」
Yagami「ああ、強いだけのアホでもないようや。試す価値くらいはあるやろ。
    状況は既に手遅れやが、同時に緩慢や。今更、焦ることでもあるまいよ」

第三話「 反動 」

九月、多くにとって突然に、それは起こった
正体不明の複数の異端者によるシン・アスカの同時誘拐
そのほとんどは成功し、並列世界は拠って立つ精神的基盤を大きく揺るがされた
そして、『真・機動六課』と部隊長『Yagami』の名でごく短い声明が並列世界に発信される

To Normals         (凡人達よ)
Welcome To The Harlem (ハーレムにようこそ)

それは、全てのシン・アスカに関わる人々への明確な宣戦であった
彼女達は安全な生活を放り出し、狂気の反動勢力に対することを余儀なくされ
人々は、起こりかねない巻き添えに初めて気付いたかのように
それを恐怖するしかなかった。

4


パル子(ふむ、今日は世に言うエイプリルフール。フェイト隊長ではありませんが私も
    便乗してみましょうか)

パル子「た、大変です、主様!!」
シン 「んっ? 何だよ、パル子。そんなに慌てて・・・」
パル子「はやて部隊長が今日こそ婚姻届に判を押してもらおうと、血眼になってあなたを探しています!!!」
シン 「は、ははは。そ、そんな馬鹿な。冗談もほどほどに・・・」
パル子「それに即発されて、なのは隊長も「私が先に判を押してもらうの」と呟きながら
    レイジングハートを振り回して飛び回っています。
    フェイト隊長もそこに便乗して、六課はまさに阿鼻叫喚の地獄絵図に!」
シン「・・・・・・マジか?」
パル子「既にティアナはL5化し、スカリエッティはナンバーズを率いてこちらに進軍中です。主様、撤退のご決断を」
シン「(い、いや、落ち着くんだシン・アスカ。お前はあのメサイア防衛線すらも生き残った男。
   きっと今にいいアイディアが・・・・そうだ!) レジアス中将や騎士カリムのところに行けばまだ希望は・・・!」
パル子「非常に言いにくいのですが、二人とも既に向こう側の人間です」
シン「そ、そんな・・・俺に味方はいないのかっ」

はやて「シ~ン、この前の始末書なんやけど・・・。」
シン 「とうとう来たなはやて!」
はやて「なんのことや、シン??? 」
パル子「主様、ここは私が食い止めます! 速く離脱を!!」
シン「でも、お前一人じゃ!」
パル子「お急ぎください。私も後から参ります!」
シン「くっ、わかった。ここは頼んだぞ!」
はやて「あ、ちょっとシンどこに行くんや? まだ話は・・・」

なのは「今シンがものすごい勢いで駆け抜けていったけどなにかあったの? 」
フェイト「出会いがしらにいきなり悲鳴を上げて逃げちゃったんだけど。私の顔ってそんなに怖いのかな(涙)」

パル子「・・・・まぁ、じきに嘘だと気付いて帰ってくるでしょう」

シン 「緊急発進だ、デス子! 目的地はどこでもいい!」
デス子「は、はい、わかりました。デスティニー発進します!」

その後、シンは一週間たっても戻ってこなかった。
深刻な疑心暗鬼に陥ったシンが、ヒマラヤの山中で捕らえられたのはそれから更に一週間後のことである。


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2009年10月01日 19:52
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。