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午後八時、六課の訓練も終わり大多数のご家庭が夕食を囲むこの時間帯。
シンもご多分に漏れず、夜の自主訓練のために夕食を多めにとっていた。
パル子「今日は玄米ご飯、お味噌汁、ハンバーグ、サラダでまとめてみました。
お味のほうはいかがでしょうか?」
シン「悪くはないけど、ハンバーグは赤ワインをカップ2杯分入れて焼くともっとおいしくなるぞ。
あと、タマネギと肉は同じ量入れたほうがいい」
デス子「はふはふ、ムシャムシャ・・・」
パル子「ですが、その場合型崩れしやすくなるのでは?」
シン「冷蔵庫で冷やしておくと形が崩れにくくなるんだ。
焼くときもうまく焼けるから、今度作る時は試してみるといいよ」
パル子「そうですか、ありがとうございました」
デス子「パクパク、モリモリ・・・」
シン「でも、味付けも焼き加減も完璧だし、他はもう何にも言うことなしだ。腕を上げたな、パル子」
パル子「いえ、主様のお料理に比べればまだまだ・・・」
デス子「お姉さま、おかわりです!」
シン「自分で行け、KYロボ少女! 大体、俺達はまだ箸付けたばっかりだぞ。
夕飯ぐらいもう少しゆっくりと・・・・・ん、電話? 」
デス子「あ、立ったついでに私が出ます、マスターは座っててください」
デス子「マスター、スカリエッティからです。チャンネルを12に合わせてくれって・・・。」
シン「チャンネル? 電波ジャックでもやる気か?」
パル子「まさか・・・司法取引でようやく無罪になったばかりですよ?」
一抹の不安を抱えながらもチャンネルを合わせるシン。
シン「ぽちぽちっと・・・・。なんだ、ただの通販番組じゃないか。これが一体なんの・・・」
司会者『さあ、そろそろ今日の特別ゲストをお招きしましょう!』
デス子「あ、やな予感」
司会者『今回紹介する商品の開発者! Dr,Jさんです!』
ワーワー
奥の扉からスモークと共に出てきたのは、まんま仮面を付けたスカリエッティでした。本当に(ry
シン「・・・・・・・な、な、何やってんだ、あんたはぁぁっ!!
あれほどほとぼりが冷めるまでじっとしてろって言ってただろうが!
散々骨折って司法取引に持ち込ませた俺の苦労を全部無駄にする気かぁぁぁっ!!!!」
パル子「仮面しているようですがあの程度でばれないとでも・・・・思っているんでしょうね、あの人は」
デス子「・・・・かっこいいです」
シ・パ「「・・・・・・!?」」
司会者『では、紹介していただきましょう。これが本日の目玉商品・・・』
Dr,J『わが研究所が開発した次世代型自立ペットロボット『ガジェットドローン一太郎』です!』
じゃじゃーん
派手なファンファーレを鳴らして中央の台がせりあがる、そこに載っていたのは・・・
シン「まんまガジェットⅠ型だろ! この野郎、ホントに正体隠す気ないな!!」
パル子「まぁ、スカリエッティですし・・・」
シン「畜生! こんな番組全部滅ぼしてやる!」
デス子「お、落ち着いてください、マスター!」
シン「はなせぇ、デス子! あいつは、アイツだけは、おれがぁ!!」
シンの乱心を余所に番組は進んでいく。
Dr,J『肝心の性能ですが論より証拠、まずはこちらをご覧ください。
これはお料理プログラムをインストールした一太郎です。
さぁ、一太郎よ。一つおいしい料理を作ってみようじゃないか!』
一太郎『・・・・・・!!』
命令を受けた一太郎は、その細腕(?)で包丁を握る(?)と材料を適度な大きさに切り刻んでいく。
その動きには全く迷いがない。プロ並みの手際のよさだ。
あっという間に、次々と料理が出来上がっていった。
司会者「こ、これはうまい! 高級料理店顔負けですよ」
Dr,J「ふっふっふ、困りますね、この程度で驚かれては。なんと!この他にも別売りのプログラムを
インストールすることによって、例えばお子様の家庭教師、例えばお買い物のお手伝いなど、
様々な能力追加も可能なのです!」
その後も、掃除、洗濯、ゴミ出しから風呂掃除に至るまで、家事全般をほぼ完璧にこなして見せるガジェット。
それを見て、いや見せ付けられてじたんだ踏んで悔しがる人が約二名。
デス子「あ、あんな円筒形の筒に負けた(がっくり)」
パル子「くぅ、私達にも、私達にもインストール用のプログラムさえあれば・・・!」
シン(MSに家庭用のモーションパターンなんてあるわけないだろ・・・・)
司会者「本当にすごいですね。これはまさに家事に勤しむ主婦の救世主ですよ!」
Dr,J「難しい操作は一切いりません。届いてその場で機動可能! プログラムのダウンロードも本機が全て自動で行います!
さらに! 日々様々なことを学習しあなただけの専用ロボットに成長していく高性能AIを搭載済み!!」
司会者「まさに家電の革命です! 一人暮らしなのに家事が不得意なあなた! 母子家庭でどうしても子供にかまってあげられないあなた!
共働きで家事との両立が難しいあなたに是非オススメするこの商品!」
シン「けど、いいのかあれ?ミッドチルダは質量兵器禁止じゃ・・・」
デス子「兵器じゃないからいいんじゃないですか」
司会者「今なら、各種プログラムと防水加工、三年間保障付で格安の498、000円!十回払いも可能です」
シン「高ぇよ!」
Dr,J「これこそが! 誰もが待ち望みながらも手に入らなかった究極の利便性!さあ、今すぐこの番号にお電話を!」
テレビにはお馴染みのごろあわせを使った電話番号が表示されている。
シンとデス子達はそれを夕食を食べるのも忘れて呆然と眺めていた。
(コマーシャル)
ご家庭用のガジェット一太郎の他にも
移動用のガジェット次郎、建築用のガジェット三郎
警備用のガジェット四郎を開発中です!
スカリエッティ総合科学研究所はあなた方のどんなニーズにもお答えします!
- 次の日 スカリエッティ総合科学研究所(元スカリエッティのアジト)
シン「で、説明してくれるんだろうな。こっちは朝から事後処理で大変だったんだぞ」
デス子「レジアス中将は質問攻めしてくるし、機動六課も対応に大忙しだし・・・散々でした」
シン(スカリエッティ、もしもあんたがガジェットを戦いの道具にするために世間に広めたのなら・・・俺は・・・)
スカリ「そういわないでくれ。先日ついに貯金がそこを尽きてね。もう限界だったんだよ」
シン「・・・・・貯金?」
スカリ「ああ、思えば長かった。十六人分の生活費(ゼスト御一行分も)、
生体ポットの電気代、水道代、研究所の維持費、私の研究費・・・・」
シン「それで回収されたガジェットをリサイクルしたわけか」
デス子「こっちは忙しさで目が回りそうなのにいい気なもんです」
シン「ところで、売り上げのほうはどうなってるんだ?」
ノーヴェ「それが、あの宣伝に出てから注文が殺到してさ」
セッテ「十七時間で予約が4832件。純利益で十二億ほど儲かりました」
シ・デ「「 十二億!!! 」」
スカリ「ははは、これは売れるぞ♪ あははははは、間違いなく、間違いなく最高の売り上げになる!」
セイン「これで研究所のローンを払い続ける必要もなくなります。久しぶりにお肉を食べられますね、ドクター!」
チンク「ろくに着衣も買えず、冬でも薄着にコート一着。それも今月限りだ!」
ウェンディ「チンク姉なんてまだマシっスよ!」
トーレ「そうだ! コートがあるだけありがたいと思え!」
シン「い、意外に凄惨な懐事情だな。俺も人のことは言えないけど・・・」
↑(デス子の食事代に給料の大半が消えてる人)
デス子「まぁ、悪いことに使うつもりじゃなきゃ問題ないです」
↑(シンの給料の大半を使ってる人)
スカリ「と、いうわけで今日は私もナンバーズも大忙しでね。また今度遊びに来てくれ」
ウーノ「ご迷惑をかけたみたいで、なんだか申し訳ないわね。一段落ついたら次はこちらからお出迎えするわ」
オットー「また、遊びに来てください」
ディード「いつでも歓迎します」
シン「ああ、また今度会いに来るよ」
シン(話し合いか・・・・昔は相手を説得するなんて甘い考えだと思ってたけど・・・)
現に彼らは心を開いてくれた。話し合いはけっして無駄なことではないと彼女達は証明してくれた。
シン(デスティニープランなんかなくたって、こうやってみんなが戦うことをやめれば世の中は平和になっていく。
銃を向け合うことだけが平和への道じゃないんだよな)
デス子「うれしそうですね、マスター」
シン「そうか? そういうデス子も顔が緩んでるぞ」
デス子「えへへ。だってなんだか嬉しくて♪」
シン(ステラを助けようとしたあの気持ちを忘れないようにしよう。
そうすれば、力を持たない俺でもスカリエッティみたいな人間を、また救いだせるかもしれない)
今度ボーナスが入ったら、俺もスカリエッティの売り上げに貢献してやろうかな
彼はそんなことを考えながら、機動六課へとのんびり帰って行った。
クロノ「ステルス機能とカメラくっ付いたガジェット一太郎がシンの部屋で発見された。誰か知らないか?」
はやて「・・・・・・・」
なのは「・・・・・・・・」
フェイト「・・・・・・・」
ティアナ「・・・・・・・」
クロノ「そこの目を逸らした四人。聞きたいことがあるので後で僕の部屋に来るように。
というか、いい加減学べよ、君等も」
おまけ
「ガジェットドローン」
それはご家庭用に開発されたガジェットの総称である。
建設、交通の分野にも広く普及したが、ガジェットによる犯罪も急増
管理局は古代遺物管理部機動六課に「アスカ分隊」を新設しこれに対抗した。
いわゆる「パトロール・ナンバーズ」の誕生である。
シン「はぁはぁ・・・・・夢か」
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【スレタイ】シンが男達に愚痴るスレ【変わった】666スレ目
477:管理局の名無しさん :新暦75年 15:59:56 ID: kuroino
さて、あいつが来るまで雑談でもしてるか
478 :管理局の名無しさん :新暦75年 16:33:03 ID: inzyu
等突だが、僕っこと俺っこってどっちが好み? 僕は断然俺っ子だね。
というわけで一番雰囲気的に近いヴィータ部隊長は貰っていきます
479:管理局の名無しさん :新暦75年 16:33:32 ID: eroo
阻止
480:管理局の名無しさん :新暦75年 16:33:55 ID: eroinu
阻止
481:管理局の名無しさん :新暦75年 16:34:43 ID: rikusou
阻止
482:管理局の名無しさん :新暦75年 16:37:36 ID: eroo
えっと、僕は僕っこのほうが・・・
キャロが自分のことを僕って呼ぶのを想像しただけで・・・・ハァハァ
483:管理局の名無しさん :新暦75年 16:43:50 ID: eroinu
確かにキャロが僕なんていった日には萌え殺されるな
だが、おまいは少し落ち着け
484 :管理局の名無しさん :新暦75年 16:49:25 ID: rikusou
ふっまだまだ甘いなお前等
僕っ子も俺っ子も長き萌えの歴史が生み出した至高の産物
それらに順位を付け、あまつさえ比べるなど言語道断だ!
485:管理局の名無しさん :新暦75年 16:51:53 ID: inzyu
は、そうだった!
さすがはrikusou!
486:管理局の名無しさん :新暦75年 16:53:24 ID: kuroino
ふっ、スキルを上げたなrikusou
もう教えることは何もない
487:管理局の名無しさん :新暦75年 17:07:07 ID: inparusu
その前にまず彼女を作ることから始めては?
モテもしないのに女を選り好む妄想に浸るなど虚しいだけだと思いますが?
少しは主様を見習いなさい。
あなた達が妄想にふけっている今この瞬間にも、彼はまた一つフラグをたてていますよ。
488:管理局の名無しさん :新暦75年 17:08:43 ID: eroo
・・・・・・・・・・・・・
489:管理局の名無しさん :新暦75年 17:08:58 ID: inzyu
・・・・・・・・・・・・・
490:管理局の名無しさん :新暦75年 17:08:59 ID: eroinu
・・・・・・・・・・・・・・
491:管理局の名無しさん :新暦75年 17:07:07 ID:shin
すみません遅くなりました!
は○て部隊長に捕まってデートの約束をさせられちゃって
492 :管理局の名無しさん :新暦75年 17:08:42 ID: inzyu
はぁ? ノロケとか死ねよ
493 :管理局の名無しさん :新暦75年 17:08: 54 ID:eroo
モゲてください頼むから
494:管理局の名無しさん :新暦75年 17:09:34 ID: rikusou
うぜぇ、ちぢめ
495:管理局の名無しさん :新暦75年 17:09:52 ID: eroinu
裂けろ、使えなくなれ
496 :管理局の名無しさん :新暦75年 17:15:42 ID: shin
え? え? 俺何かしました?
497:管理局の名無しさん :新暦75年 17:24:04 ID: kuroino
そんな日もあるさ
イキロ
3
パル子「一昨日から延々と続いた『八神 はやて部隊長、お誕生日おめでとうパーティー!』もいよいよ終盤です。
ちなみに先程、主様が四度目の帰還を果たしました」
デス子「えっと、どこから・・・・」
パル子「無論、黄泉比良坂からです」
デス子「・・・・まるで不死鳥ですね。マスターは瓦礫の山から蘇る」
パル子「一度目はシャマル先生の料理を誤って口にし、二度目ははやて部隊長が用意したほれ薬を飲み、
誤ってキャロに告白してしまったせいで粛清。三度目と四度目は・・・面倒なので略します」
デス子「まさに、世界一危険な誕生パーティーと言えるでしょう。以上現場からでした!」
はやての
誕生日パーティーは紆余曲折をへて、締めの
誕生日プレゼント渡しに移行していた。
なのはさんとフェイトさん、ティアナ達はもうプレゼントを渡している。
(普通だったのでこの際省略)
ロングアーチの人たちが終わったら、次はヴォルケンリッターが渡すから、俺は必然的に最後だ。
ヴァイス「よしよし、ロングアーチ全員プレゼントは渡したな。さて、じゃあ、俺の番ですね」
つ「シン極秘写真集」
はやて「こ、これは!(シンの盗撮写真厳選二十枚! おまけに入浴シーンまで・・・・ウッ鼻血が・・・)
シン (鼻血!? いったい何が入ってたんだ?)
はやて「ヴァ、ヴァイス陸曹の今度のボーナス査定は大幅アップや。」
ヴァイス「ありがとうございます、八神部隊長♪(それでこそ、わざわざ男の裸を撮ったかいがあったってもんだぜ!)
デス子「ヴァイス陸曹? ちょっとお話が・・・」
パル子「ここじゃなんですから。さ、逝きましょうか・・・」
ヴァイス「え、ちょ、どこにつれてくき・・・・ギャアッーーーーー!!!」
閑話休題
シン 「ヴァイス陸曹は星になったか」
ザフィーラ「賑やかなものだ。」
シグナム 「お前はこんなときでも人型にはならないのか?」
ザフィーラ「・・・・戻り方を忘れてしまってな」
シグナム 「ほぅ、珍しいな。お前が冗談を言うとは・・・」
ザフィーラ「・・・・・・・」
シグナム 「待て何故目を逸らす! まさか本当に・・・!」
他のメンバーも普通だったためやっぱり省略
シャマル「じゃ、次は私ね。」
シン「あのシャマル先生、一応確認しますけど、惚れ薬とか媚薬とかじゃないですよね
(考えてみるとこの人がある意味一番危ないんだよな)
シャマル「あら? 大丈夫よ。『健全な』お薬だから」
シン(・・・薬ではあるのか)
シャマル(小声)「はやてちゃん、マジカルアンバーと手を組んだおかげでついに例の薬の量産に成功しました♪」
つ「アポトキ○ン4869」
はやて「ようやったで! 褒美に今からヴォルケンズのリーダーはシャマルや!」
シグナム「ちょ、主はやて! 私は首ですか! ついに名実共にニートですか!?」
リインⅡ「だめだ、こいつら・・・早く何とかしないと・・・です」
閑話休題2
デス子「( ゚∀゚)o彡 ご飯♪ご飯♪」
料理人1「第三テーブルも制圧されました!」
料理人2「第二テーブルも全滅です!」
料理人3「七面鳥が焼きあがるまで七分は掛かります。このままでは・・・」
デス子「( ゚∀゚)o彡 料理♪ 料理♪」
料理人4「敵第四テーブルに上陸しました!ものすごい速さです。」
料理人5「駄目です! オードブルとスープでは太刀打ちできません!」
デス子「( ゚∀゚)o彡 ウマー♪ ウマ-♪」
料理長「どんな赤字を出してもかまわん! デザートまで料理数を死守しろ!
あと二十二分だ!」
最終更新:2009年09月10日 04:23