ーー・やて…
ーーー・神はやて……
ーーーー八神はやて………
草木も眠る丑三つ時。静まる機動六課個室で一人の青年が呟いている。
ーーーー八神はやて……八神はやて……
ーーーー八神はやて……八神はやて……
彼は既に息が荒く、肩で呼吸をしてる。
ーーーー八神はやて……八神はやて……
目の前に大量の紙を撒き散らしながら青年は思う。
その行為を始めてからどれ程経ったのだろう。
動かしすぎて右手の感覚が無くなってきた。
精神的、肉体的にももう限界が近い。
ーーーー八神はやて……八神はやて……
そして遂に抑えていた衝動が、理性がーーー崩れた。
シン「あぁぁぁァあああぁァァぁァァァあアぁァぁーーッ!!!!!やってられるかぁーッ!?だいだい何だ!!出張の見送りに来なかったからって罰として
帰って来るまでに20X20の原稿用紙100枚に名前を音読しながら書けってぇ!???んで書ききれなかったら”減俸と添い寝(お休みのチュー&おはようのチュー付き)、その他年齢制限付きのものetc…”の刑!??
で「私としては書ききらんでくれた方が嬉しいけどな(笑)」って最初っからそれが目的かよ!?ってか音読とかするのしないの分かるわけないじゃぁ----んッ!?!?!?!?
かといって無視したら隊長のことだから罰を本当に実行するの目に見えてるしッ!!!!」
悲痛なる叫びだった。
*
翌朝
食堂にて談笑をしている人々の中、一人ものすごぉく眠そうしてるシン・アスカ。
左右に座ってる二人の女性が事情を知り、心配して彼に話しかけるが船を漕ぐのに忙しい為なかなか返事が返ってこない。
フェイト「本当に大丈夫シン??」
シン「…………大丈、夫」
なのは「でもそんなんじゃ今日仕事に支障が出るよ??」
フェイト「なら私が仕事を変わろうか?今日午前は空いてるから。シンは部屋で寝てても」
シン「………いや良いよ。俺の仕事だし、皆に迷惑かけるわけにはいかないから」
ってか隊長自重。
とりあえずこの眠気をどうにかするために後で購買で”○ン○ン打破”を購入することを決め、半分まで食べた朝食を返却口に渡すため別れを言おうと二人を向くと
なにやら怪訝な顔をしていた。本来明日帰ってくるはずの魔力反応があったからだ。そしてそんな二人を不思議に思い何事か尋ねようとするが
シン「二人ともどうし」
???「シィィィィィィィィィィィィンッ!!!!!!!!!」
シン「ッ!??ーーっグぼハ!!?」
食堂の出入り口から三人のテーブルまでの距離を全力で助走し全力でシンに飛び掛る人影。
抱きつかれ、転移魔法と見間違えるかの勢いでその場からいなくなるシン。
いきなりの展開に半分驚き、半分呆れた表情の二人。
???「合いたかったでシンーッ!シンが側にいない世の中なんて考えられへんよぉーッ!!(ほっぺが摩擦熱でまさちゅーせっちゅ!!)」
なのは「お、お帰りはやてちゃん。(汗)」
はやて「うん、ただいまな。なのはちゃんフェイトちゃん」
フェイト「相変わらずだね、はやて(苦笑)」
はやて「本当は明日帰ってくるはずやったんやけど一日も早くシンに会いたいからさっさと仕事終わらせて帰ってきてしもうた」
自称万年シン欠乏症のはやては笑顔で答えた。
*
吹っ飛ばされながらも思う。物凄く眠い。
徹夜が苦手と言うわけではなく、なんの準備もなくいきなり徹夜をするというが駄目な訳でこんなふうになることは滅多にない。
そんな俺にはやては床に横になっているにも関わらず抱きついている。(横になってるのははやての所為だが
抱きつかれて伝わる温もりと揺さぶられ具合が俺の眠気を加速させる。
今ここで寝てしまったらどうなるかはなんとなく分かる。
でもはやて特有の甘い匂いが温かさが俺を眠りへと誘っていく。
悪いのは俺じゃない、はやてだ。
そんな言い訳を考えながらシンは深い眠りへと落ちていった。
最終更新:2009年09月11日 04:21