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ARMORED CORE 小ネタその1

 毎日女難に合うのは、我らが主人公シン・アスカの宿命。
今日も彼は、機動6課の4馬鹿に追い回されて、倉庫街へと逃げ込んでいた。
「何で俺がこんな目に……」
それは貴方が、模擬戦の最中にバランスを崩したギンガ・ナカジマを支えようと、
『いつもの奴』をやったからです。
「シンこの浮気者!どこにおるんや!」
「シン!もう怒ってないから出てきなよ。」
「そうだよ♪もう怒ってないよ♪」
「早く出てこないと倉庫ごと吹き飛ばすわよ!」
はい。怒ってないってのは嘘ですね。
っていうか、言う前に倉庫一個ずつ吹き飛ばしてるもの。
……まぁ素直に出ていっても、倉庫ごと吹き飛ばされるんだけどな!
「くそぅ、力があればなあ……」
実際あるにはあるけど、でもデスティニー……ていうかMSじゃ、あの4人に太刀打ちできねえ。

───力が必要ですか?
「何だ? 今の声、どこかで聞いたような?」
導かれるようにシンは、目の前の倉庫に足を踏み入れる。
そこにはシンの背丈を遥かに超える巨大なコンテナがあった。
コンテナの大きさに、口が開きっぱなしのシンの耳に爆音が響いた。
…………まずいな。近づいてきている。
そう、シンが思った瞬間、自然にコンテナが開いた。
開かれたコンテナから姿を現したのは、座り込んだ澄色と水色、ツートンカラーの巨人。
「これは、機動兵器!?」
だが、シンは『それ』の名を知っていた。

「……ジェフティ。」
シンの記憶に、ジェフティの姿はない。 類似する機体すら見たことがない。
思案の最中、股間部にあるコックピットのカバーが開く。
「乗れっていうのか?」
躊躇するシン。 だがシンが躊躇っている間にも、爆音は近づいてきている。
意を決しコックピットに飛び込むシン。
シートに腰掛けると、まるで元々体の一部だったかのようにフィットする。
シンの目に隣りの倉庫が吹き飛んだ光景が映った。 グッ、と力を込めて、操縦桿を握り締める。
その瞬間、カバーが閉まりガラスのように透き通り、外の景色を映し出した。
「おはようございます。独立型戦闘支援ユニット、ADAです。」
ひどく懐かしい気持ち、初恋の人に久々に会ったような感覚を感じる自身を抑えつけ、シンは叫ぶ。
「…………動ォけェーッ!!」
その刹那、弾け飛ぶように機体が起き上がり、倉庫の屋根を突き破った。

「声紋照合。フレームランナー、シン・アスカを確認しました。」
「なんや、あれは!?」
「ADA、お前は、俺を知っているのか?」
「その答えはイエスであり、ノーでもあります。」
「何でも良いけど、邪魔するなら容赦はしないの!」
「そうよ♪ 容赦しないよ♪」
「…………どういう意味だ?」
「一体何なのよ!」
「いずれお話します。……それより今は、この場をくぐり抜けましょう。」
「分かった。……必ず話してもらうからな!」
「了解しました。 ではこれより戦闘行動を開始します。……そして、これより先、私が貴方を護ります。」

女難の地に、知識の神の名を抱き、偉大な天使を鎧とし、血とするとする鋼の巨人は降臨した。
彼の者がシンにもたらすのは祝福か災いか……まぁ女難であることに変わりはないのだが。

……続かない。




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最終更新:2008年07月04日 03:57
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