1
<ハジメテノオト>
シン「えーっと? この端末でリズムに合わせてボタンを押せばいいのか?」
ミク「はい。譜面と歌のデータはもう入ってるんで、あとは音程だけなんです」
シン「なんで身の回りの世話だけじゃなくてこんなのまでやることに……」
ミク「今度出すゲームにフィードバックさせるためとか」
シン「まぁ今さら文句言っても仕方ないけどさ。さっさと始めるか」
ミク「はい!」
シン「……嬉しそうだな」
ミク「あ、すいません……歌うの好きだから」
シン(なんか765プロのみんなを思い出すな……ってそんな懐かしく感じるほど日も経ってないけど)
シン「じゃあ早く始めるか。えっと、曲は……これでいいか。難易度? こんなのもあるのか。まぁ適当で」
ミク「え? これって……」
シン「どうかしたのか?」
ミク「あの、本当にこれを?」
シン「とりあえずな。じゃあやってみるか」
――初音ミクの消失 難易度:Hard
シン「できるかぁ!!」
ミク「ひゃうっ!?」
シン「あ、ありえない……確かに人間には歌えないような歌だけどここまで難しいってどうなんだこれ」
ミク「やっぱり無理ですよね……」
シン「できればやる前に教えてほしかったんだけどなぁ。いや名前が入ってるからって選んだ俺も悪いけど」
ミク「ごめんなさい……」
シン「…………」
ミク「…………」
シン(マズイ、初っ端がこれだと気まず過ぎる)
シン「そ、そうだ! 今度はミクが選んでくれないか?」
ミク「私が?」
シン「歌うのが好きなら、自分で選んでもいいんじゃないか?」
ミク「えっと、それじゃあ……これを」
シン「『ハジメテノオト』?」
ミク「はい。最初に歌うならこれがいいかなって……少し難しいかもしれませんけど」
シン「……努力はする。難易度はNormalでいいか」
ミク「Easyじゃなくていいんですか」
シン「俺にも意地ってのがある」
ミク「ふふっ、それじゃあぜひ頑張ってください」
シン「了解。見てろよ、今度は絶対最後まで歌わせてやる!」
ミク「はい!」
――その後、最後まで歌いきったのはいいがスコアに納得がいかないシンはパーフェクトを出すまで延々と
挑戦を続けた。
半ば強制的に付き合わされる形となったが、ミクはそれに嫌な顔ひとつ見せることなく、笑顔を湛えたまま
歌を紡ぎ続けた。
彼と彼女の、初めての音を。
――翌日。
リン「おにーちゃーん! あーそーぼー!」
レン「はしゃぐなよリン……っていうかゲームの邪魔だから静かにしてろって」
ネル「ネルちゃんマジ天使ネルちゃんマジ天使ネルちゃんマジ天使……送信、っと」
ハク「はぁ……ツマンネ」
メイコ「なぁによぉ~。そんな辛気臭い顔してちゃこっちのお酒までマズくなるってぇの~」
ルカ「二人ともそんなに飲むとお身体に……」
カイト「まったくだ。特にメイコはもう若くないんだから少しは自重し(ガシャーン!)ギャァァァァァァァァ!?」
――ピッ。
シン「おい社長おおおおおおおおおおおおおおおお!?」
高木「な、なんだね突然」
シン「なんだも何も! 増えてんですよ増殖してんですよ流血沙汰になってんですよ!」
高木「そちらで何が起こってるのか想像するのが怖いが、何を言いたいのかはわかった」
シン「まさかこれ全員の面倒を見ろと……?」
高木「うむ。先方もこの間の結果が良好だったからということでまとめて任せてみようかと」
シン「俺の負担一気に8倍じゃないですか!?」
高木「いいじゃないか。部屋に二人っきりな今までと違って今回は全員分の部屋があるそうだ。ちょっとした
寮のようなものだな。さしずめ君は寮長と……」
シン「話を変えないでください! っていうかなんで俺がこんなことに!」
高木「あー、それなんだがねシン君。実は先方から君を選んだ理由を聞いたのだよ」
シン「なんですか!? こっちが納得するような理由でもなきゃすぐに……」
高木「――ウチのアイドルの面倒を見てたから、というのが大きな理由だそうだ」
シン「…………」
高木「…………」
シン「あれ? なんか不思議と納得したんですけど」
高木「そうだろう?」
シン「言われてみれば、朝の挨拶とかオーディション前にかけた言葉で突然やる気なくしたりしないしパシられ
もしなければ暴力振るわれるわけでもなくてストーカーの肩棒担がされたりもしないんですよね……」
高木「何か聞いてはいけないことを聞いた気がするが、まぁそういうことだよ」
シン「何故だかやっていけそうな気がしてきました。なんか腑に落ちないですけど」
高木「ともあれ、しばらくの辛抱だ。気軽にやってみてはどうかね?」
シン「……まだ言いたいことはありますけど、了解です」
高木「うむ、がんばってくれたまえ。ではまたな」
シン「はい。お疲れ様です」
――ピッ。
シン「……今さらだけど、うまく言いくるめられた気がしないでもない」
ミク「あ、あはは……あの、シンさん」
シン「ん?」
ミク「妹たちのことも含めて、これからもよろしくお願いしますね」
シン「……あぁ、改めてよろしく」
高木「ふぅ、納得してくれたか。いやぁ、彼も大変だ……」
??「「「「「「「「「「「「「社長?」」」」」」」」」」」」」
高木「ヒィッ!?」
2
ストフリ「発! 売! 決! 定! しかもver.Ka! いやーめでたいねぇ。今夜の酒は一段と旨いわぁ」
シン「へぇ」
デス子「へー」
ソード「ふーん」
フォース「へ~?」←とりあえず合わせた
ストフリ「ちょっ、ちょぉぉぉっと待ったぁ! なんでそんなローテンション?」
シン「いや別に……ただそうなんだって」
デス子「そもそもこのスレではあんまり関係ない話題ですし」
ソード「つーか興味ねぇ」
フォース「えっと、うんと、よかったね?」
ストフリ「だぁぁぁっ! そりゃまぁ私だって「なんでこの時期?」とは思うけどさ!? もう少し良い反応してくれてもいいじゃんよ?」
ソード「というかラフ画見たけどよ……なんだよこの肩のやつ」
ストフリ「へ? 肩?」
シン「あぁ、そういやなんか装甲スライドするみたいだな」
デス子「なんでこんな機能が付いてるんです?」
ストフリ「そ、それは……」
4人『それは?」
ストフリ「か、風通しとかよくなって涼しくなる……から」
4人『…………』
ストフリ「風通しとかよくなって……涼しくなるじゃないかぁぁぁ!!」(バンバンと机を叩きながら)
シン「うん、なんかその、ゴメン」
フォース「これってひょっとしてユニコーンで再現するための試作なんじゃ」
ストフリ「PG私は犠牲になったのだ……犠牲の犠牲にな」
ソード「あ、ちょっと壊れた」
フォース「だ、大丈夫だよ! ほら、ロボット魂もあるし!」
ストフリ「そのことも言うなーーー!!」
フォース「えええええええええええ!?」
シン「……大変だなぁ、フレームが金色ってのも」
デス子「というか、本当に私たちにはあんまり関係ない話ですね」
シン「あー、でもこれが売れたらPGのお前とか出るんじゃないのか?」
デス子「マジですか」
シン「可能性はあるってだけの話だが」
デス子「ちょっと出てくるです」
シン「あ? いきなりどこに……というかそれ俺の財布! おま、はやまるなおい!」
ブラスト「ところで君たち、先ほどからずっと黙っている私に対して何か思うことはないか?」(ニッコリ)
5人『……なんかもうすいませんでした』
最終更新:2010年09月15日 22:10