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名無しさんのゼロの使い魔小ネタ-01

1


空気読まずにゼロ魔小ネタ
~もしシエスタの曽祖父がシンだったら~

毎度のように繰り広げられる夜のベッド争奪戦。
才人の隣をめぐってルイズとシエスタの眼光が交差する。
瞬間、脳裏で種子が弾けるような錯覚とともに、シエスタの瞳から一切の光が消えた。
ルイズ「きえええええええええ!!」
────遅いです、ミス・ヴァリエール!
目にも留まらぬ速さで繰り出されるヴァリエールキック。だが感覚の全てを鋭敏に研ぎ澄まされた今のシエスタの目には、
それは蝿が止まりそうなほどスローモーションに見えている。
ルイズ「まさか!?」
攻撃をあっさりとかわされ、驚愕に目を見開くルイズ。そこへすかさず加えられたシエスタの反撃が
今宵の勝敗を分けた。みぞおちへ痛恨の一撃を受け床に沈んだルイズを尻目に才人のもとへ向かう彼女は、
ルンルンと鼻歌でも歌いだしそうなほど最高にハイな気分であった。
シエスタ「サ・イ・ト・さ~ん」
才人「……眼ぇ怖っ!!」
しかし、その一切の光をも逃がさぬ暗黒の瞳でウキウキと迫るシエスタの姿に、才人は終始ヤンデレ的恐怖の念を禁じえなかったという……

2

シン、乙女の気持ちはアロンダイトのように繊細だ。
覚えておいて損は無いぞ。
さて、明日はそんなシンの誕生日
なので、フライングですが小話を投下させていただきます。

シンが居た世界では9月1日と呼ばれる日。
朝の日が海から出始める時間。
その海を見据え、花束を手に持つ青年。
青年、シン=アスカは海の近くまで歩み寄る。

「父さん、母さん、マユ、レイ、ステラ。俺、この世界に来て3年経ったよ」

元の世界から、此処ハルケギニアに来て三年。
シンは目を閉じて、この三年間の思い出を語る。
自分の家族に、護りたかった少女に、自分の親友に。

「あの人達は、俺にかけがえの無いモノをくれた。感謝してもしきれないほど
の思い出を。俺の一生じゃ返せないかもしれないけど」

そう言い、シンは笑みを溢す。

「俺はこれからも、この世界で生きていく。人の笑顔を、護るために」

だから、と言葉を繋げる。
同時に、花束を置く。

「見ていてくれよ、皆」

その言葉を最後にし、海に背を向け歩き出す。
その後ろで、薄らと輝く光。
それは家族と金色の髪の男女達が、全員で寄り添いあっていた。
突然、シンは振り向いた。
しかし、そこには誰も居ない。
あるのは自分が置いた花束だけ。
だけど、聞こえた。
確かな声が。

『シン、誕生日おめでとう』

自分を祝福してくれる声が。
聞こえた声に、シンは喜びの笑顔と涙を流す。
それは決して幻聴でも、海のさざ波でもない。
だって、

「……ッ、ありがとう」

聞こえた声には、暖かなぬくもりがあったから。

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最終更新:2010年09月15日 22:27
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