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変わってしまった日常 東方版 7

今日は人間の里で行う一日中お祭りをする日だ。
この日ばかりは仕事に追われる者や、友好な妖怪たちでも祭りを楽しむのだ。
そしてここにも…
「ごめんなさいね、待たせたかしら?」
「いや、こっちも少し前に来たばかりだから」
シンとアリスの二人もまた例にもれず、本日の祭りに来ていた。
「しかし結構色んな屋台があるんだな」
「基本的にイベントがある日は徹底的にやるからね」
見える範囲でも射的、くじ引き、金魚すくい、焼きもろこし、串焼き肉と多様だ。
現在二人とも未だその場から動いておらず、周りの状況を見るに留まっている。
残念ながら本日はアリスとシンのデートではなく、早苗も含めて本日は三人で行動する予定なのだ。
アリスは不謹慎ながらも今だけでもシンの隣にいられることが嬉しく、
もう少しだけこのままでいたいという思いが早苗には申し訳ないが少なからず心の片隅にあった。
(な、何か緊張するな…)
シンはこの状況に何とも言えない気分になっている。
幻想郷に来てしばらくは外の戦争の影響か、幾分麻痺していた感情が最近になって正常になってきているようだ。
つまり女の子と二人きりという、しかもアリスのような綺麗な少女と一緒という状況にドキドキしているのだ。
しかもこの後に早苗も合流するのだからどうなることやら。
「あ、さな…え?」
待つこと数分、アリスが早苗を見つけたようだが何やら様子が変で、シンも気になりアリスの視線を追う。
相手は確かに早苗なのだが、頬を膨らませいかにも怒っていますと言わんばかりだ。
「お二人とも、大変お待たせしました」
「う、ううん。大して待って無いから…」
「ていうか、早苗どうしたんだ?」
「…聞かないでください」
何とも無茶な注文にシンとアリスは互いに何があったのだろうと首をかしげる。


少し時間を遡り、早苗がマーガトロイド邸から神社へ戻ってきた時のことだ。
(えへへ、シンさんと一緒にお祭りだ)
この世の春が来たように満面の笑顔で神社の階段を上る早苗。
シンとアリスと三人で朝食を食べていたとき、今日の祭りの話の話題が出てきてどうするかと考えていると
「じゃあ折角だからこの三人で出かけない?」
とアリスの提案に早苗は即賛成した。
アリスがいるがそれは問題なしだ。昨晩の約束を果たすにも実に丁度良かった。
なので一旦神社へ戻り、準備をし終えた後すぐに待ち合わせの場所へ向かうはずだったのだが、
「あ~~う~~~早苗助けて~~~~」
「す、諏訪子様どうしたのですか!?」
自分の崇める神様が助けを求めるほど何か重大な異変が発生したのか!?
そう思い急いで諏訪子の部屋に入ったのだが…
「ううう、私は何もわるくないんだ~…」
「か、神奈子しっかr…う~まだあのイメージがぁ~~~…」
二柱が揃って寝込みうなされているという何とも言えぬ状況だった。
とりあえず比較的ましな症状の諏訪子に事情を聴いたのだがそれがまずかった。
気分が優れなく、つい言ってはまずいことまで色々と喋ってしまったのだ。
つまり早苗を外泊させたのはシンとの後継者を身籠らせるためにしたことまで。
それをしったらさあ大変!早苗の怒りと恥辱心は臨界点を突破しそれはそれは大層激怒した。
結果、神奈子と諏訪子は三カ月のお小遣い禁止が言い渡されたのである。
神であろうと家庭を支えるものが勝つという実例であった。

「まあ、何があったかは深くは聞かないわ。でも折角のこの日にそんな顔で過ごしていたら損よ」
「そ、そうですけど、う~」
さすがにあんなことがあった後にデートというのもいまいち乗気になれない早苗。
シンもどうしたものかと腕を組む。すると、
「あら、シン様こんにちは」
「あ…シン」
「あ、咲夜とパチュリー」
紅魔館の咲夜とパチュリーが声をかけてきた。
シンは咲夜はともかく、パチュリーには胸を触ってしまったことからどうも避けられ気味で、謝る機会が無かった。
パチュリー自身、もう既にそれは許してあるが、どうしても恥ずかしさで避けてしまうのだ。
「あら、珍しい組み合わせで外出してるのね」
「あ、こんにちは咲夜さん、パチュリーさん」
「ええ、こんにちは」
「…たまには私も外出するわ」
だがさらにまた、
「あら、久しぶりねシン」
「あ、輝夜さん、鈴仙、お久しぶりです」
「…うん久しぶり」
永遠亭の輝夜と鈴仙までこの場に来た。
鈴仙は輝夜の若干後ろに隠れるような位置だ。
「…本当に珍しい組み合わせがいるわね」
「は、はい」
「…輝夜様と鈴仙、か」
「…まさか」
輝夜と鈴仙はシンの後ろにいる四人の少女たちに気づいた。
そしてこの場にいる女性6人は確信とも言える直感が過った。
―――恋敵(ライバル)と―――


変わってしまった日常 東方版 6
  お祭りだよ!全員集合!!

当初の予定とは大分増えた人数でお祭りを回るシン一行。
内心アリスと早苗は非常に残念であったが、とりあえず妥協し共にいる。
「へえ、じゃあ咲夜達はレミリアに休暇を貰ってきたんだ」
「というよりも、お嬢様から一方的に頂きました。『今日は二人で祭りに行け』と」
「ふ~ん、私は折角だから永琳に駄目もとでお願いしたら許可が貰えたわ。何故かすごく喜んでいたけど」
最も今の会話からわかるように殆ど咲夜と輝夜にシンを取られてしまっているが。

「ふむ、中々に積極的だな咲夜は」
「姫も意外に攻めるわ。やはり決意した乙女は違うわね」
「早苗もすこ~し頑張ればなぁ~」
さてシン一行らの後方にいるこの三人、察しの通りレミリア・永琳・諏訪子である。
目的は言うまでもなくシンに対して縁者がどう行動するか所謂覗き行為だ。
「しかし諏訪子、お前は少し懲りたらどうだ?」
「こんな一大事に大人しくしてる方がどうかしてるよ!それに神奈子に代わって私が見届けないと」
「一応診察したたけど、あの症状は安静にしておくしかないわね」
「…私とシンは無事だったのは運が良かったな」
あの歌は思い出すだけでも嫌になる。
「でも折角のお祭りなんだから楽しまないとだめよ三人共」
「ええ、縁者の恋愛見ながら楽しむことこそ真理だと思うけど」
「・・・何をしに来た?亡霊姫とスキマ妖怪?」
「あらつれないわねレミリア。よく紅魔館でお茶する仲なのに」
「勝手に来てよく言う。最もいきなり私の部屋から出て来なくなったのは嬉しい限りだが」
「で、二人共早苗達の恋路見に来たの?」
「それもあるけどね~」
視線を泳がす幽々子と紫。
「どうせ妖夢と藍から逃げてきて、運が良ければシンと両想いにさせて自分の風除けにしようってところでしょ?」
ギクッと永琳に図星を突かれた二名に何とも呆れる。
「ま、まあそれは今はどうでもいいことよ」
「そ、そうよ。藍達はこの際置いといて今はシン達の恋路を見守りましょう」
大分離れてしまったシン達を追いかける紫と幽々子。
やれやれと溜息を出し、後を追うレミリア一行はこれからどうなってしまうのかと若干不安を過らせながら後に続いた。

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最終更新:2011年02月15日 17:09
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