シン「…ふぅ、今日も酷いな。ぷにえ」
ぷにえ「ん? なぁに?」
シン「テレビも新聞もさ。いや、インターネットだってそうだ
寝取り魔ぷにえ、見えても嬉しくないパンチラ、邪道魔法少女」
ぷにえ「ひどぉぉーーーい」
シン「今、俺とお前しか居ないぞ」
ぷにえ「……ふっ、蝿共には好きにさせておけば良い。今、大本を潰すから」
シン「……お、こんなのありえないな。お前が、九九の3の段が言えないとかあるぜ?」
ぷにえ「……………………………………………………それ何処の新聞?」
シン「朝○新聞と毎○新聞と週刊ゲン○イだな」
ぷにえ「ぶっ潰す!」
シン「おいおい、あんな所の新聞を本気に……って、まさかぷにえ?」
ぷにえ「プリンセス・パロスペシャル!!!」
シン「ぐぎゃああーーーーー(ごきり)」
大女難峠・765殺し編――『喧嘩の仕方』
そんな訳で俺は自称王家の女、田中ぷにえと婚約することになった。
しかし、それは悲劇の始まりだった。ぷにえに対するバッシングはプログでの報告と共に炎上。
どうやら一部アイドルオタクのファン達があおったりメディアになんらかの力が入っている様だ。
今は俺はぷにえとその友達と言う名の支援者達の隠れ家に匿ってもらっている。
インターネットもテレビも新聞も取れるが全てコレは偽名の名義で行っており
身内や関係者以外で誰一人として俺やぷにえが此処に居る事を知らない。
「ふん、しかしあんたも大変な女に見初められたもんだな」
「そうそうー。まさか、ぷにえちゃんが婚約だなんてね」
「えーと、国鉄子さんと姐御さんだったか。まぁ、色々あってな。
暫くやっかいになるよ。何せ色々逢って今じゃ表も歩けない」
「だな。何時後ろから刺されるか解りゃしねぇ。まぁ、ガンバレよ」
ぽんっと押される肩。何だろうか、絶望的な状況だというのに何か胸が高鳴ってくる。
どうせ、また誰かに惚れられて振り回されて色々されるだけの人生しか残ってないと思っていた。
現に今だってそうだ。ぷにえとは肉体言語の関係とは言え何か、何かを変えてくれる気が
そう密かに期待している俺がいたのだ。
ふと、そんなことを考えていると暗号式のドアを開けた一人……否、一匹のエセ哺乳類が入ってくる。
田中ぷにえのマスコット、パヤタンこと、パヤ=リビングストン大佐だ。
「シン! どうやらメディア扇動の黒幕がわかったぜ!」
「な、パヤタン! で、何処の仕業だったんだ?」
「……765プロ。お前の元勤め先だ。……まぁ、辞表を郵送で送り付けてこの騒動じゃ報復に出無い方がオカシイ」
「……社長」
「古巣に戻りたくなったか? シン・アスカ」
「戻ってたのかぷにえ。いや、俺はもうお前に賭けたんだ。今更後には引けないさ」
「ふっ、それでこそ我が夫となる男。今しがた手筈を整えてきたわ。出るわよ」
「な、出るって…おい!」
俺達が隠れ家を出ると其処には黒のでかでかとしたリムジンが止められていた。
中には背の低い怪しげな黒服の男と色香の漂うほくろのある女性が座っている。
俺はぷにえに半ば引き摺られる様な形でその車に乗せられていた。
ぷにえが手配したのだろうか?
と言う事はコレが足になるのはありがたいが一体なんの目的、何処へ行こうと言うのだろうか。
車は俺たちが乗り込むとすぐに郊外へと向けて車を飛ばし始めてた。
「すまないわね。朱沢さん。こんな時ばかりに」
「いえ、良いのよ。困った時はお互い様。夫も貴女には期待しているの。
あんな、ド腐れの蝿共に潰されてしまったらつまらないもの。君がシン君かしら?」
「は、はい」
「ぷにえさんが認めたのだから君も腕が立つのでしょうね?」
「い、いえ俺は」
「君も女を知ればもっと強く慣れるわ。私の息子みたいに」
「流石にシン・サーガはちょっと嫌です」
「あら、そう? 残念ね。っと着いたわね」
俺たちが着いた先は……何やら古い日本式の名家と言った所だ。
白い塀に囲まれた立派な門構え。大きく木で掘り込まれた黒の文字で看板が書かれている。
そして、看板には……暴力団って何だ? 何かの店と言う雰囲気でも無いし道場か?
暴力って言うと殴ったり蹴ったりすることだよな。それの団?
日本語の読み書きは慣れてきたからといっても俺にはまだ日本の文化が解らない事が多い。
漢字は読めても意味が解らないことも多々ある。リムジンから降りて玄関へと向かいながらも
俺はぷにえへと問い描掛けた。
「なぁぷにえ」
「何?」
「暴力団って……なんだ? 何かの格闘団体か?」
「んー西欧で言うとマフィアだったかしら? ギャングとも言うわ」
「な!? うそだろ! なんでギャングやマフィアがこんな看板掲げてるんだよ!
ああいうのはもっと隠れたり、バーや風俗の経営をやってる位で表には出無いだろう?」
「それが日本の暴力団とマフィアの違いね。彼等は看板を掲げてるのよ。
支配と地位の証としてね。そしてね」
ぷにえはそういうと、すくっとそのまま地面に手を着いて倒立する。
そのまま体に回転を加えてひゅんひゅんっと空気を切っている。
大きく開かれた足はパンツが見えているのだがそんなのを関係無しに加速は増していき
それが頂点に達した時その足を門にたたきつけた。
めきょりっと木がへしゃげて砕ける音と共に門のその重厚な作りが跡形も無く消えて風穴を開けていった。
ソレと同時に警報が鳴り響き、中から日本のギャング、そうヤクザと言う連中が押しかけてきた。
「プリンセス・カポエラキック!」
「も、門がねぇぞ!? おらああっ小娘! 人様の門に何さらすんじゃ!!!」
「てめぇ、風呂(風俗)沈められてぇのか? それともそのまま海にバラして捨てんぞゴルァ!」
「そして、売られた喧嘩は絶対買うの……ザコに用は無いわ。さっさと”花山薫”を出しなさい!」
最終更新:2008年06月28日 01:12