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多作品小ネタ-33

1

 依頼の解決に手間取ってしまった私とシンは、夜の帳もすっかり下りきった頃、小さな教会に辿り着いた。そこは随分と前に放棄されてしまったらしく、中は荒れ放題で、シンボルたる十字架は壊れているわ、ホコリは積もり放題だわと、惨々たるものだった。

 「随分とボロボロだな……」

 心身ともにすっかり疲れきっていた様子の彼は、ここで一泊させてもらおうかと考えていたのだろうが、流石にこれでは厳しいだろう。

 「はーあ、どうしようかな……」

 前々からシンの態度に思う所あった私は、ちょっとした悪戯心も手伝い、悩む彼に唇を押しつける。

 「んむぅ?!むーっ!? む、っん、んむー!?」

 彼の口腔へ、私の舌が潜り込む。逃げようとするが、追いかけるように場所を変えて絡み合う。

 「むぅー! んむむ、んー!!」

 彼は送り込まれた唾液を嚥下する事しかできなかった。
 融け合うようなキス。

 「んんっ!?」

 口腔で絡み合う舌と舌。

 「ん……んん? ふあ……くちゅ、むぅ」

 少しの抵抗も許すまいと、念入りに攻める。

 「う……く、ぁ、あ……んぅ、っ、くふぅ……」

 歯茎の裏を舐めていたところで彼も舌を伸ばし、互いの粘膜を絡め合っていた。

 「は……ぁ、あ……。ぴちゃっ……んふっ、んぅ……んむぅ……」
 「んむ……っ?!」

 しかし、ようやく自分が何をしているのか認識したらしく体を離されてしまったが、私達の間には『まだ、あなたと離れたくない』と主張するかのように、唾液の橋が架かっていた。

 「……っ、いきなり何をするんだ!」

 彼の怒鳴り声も、先の痴態を見ればどこ吹く風。むしろ愛しくすら思える。

 「どうしてこんな事をしたのかって聞いてるんだよ!」

 その言葉に、私も前々から溜めていた思いを吐き出す。

 最初に好きと言ってくれてから全然言ってくれない事、仕事をしているあなたは好きだが、忙しいせいで最近構ってくれない事、あと……女性から言い寄られた時、はっきりと断ってくれない事。それを相談すると、口付けの1つでもしないと、あなたを引き留めておけないと言われたと伝える。

 すると彼は、面白いように狼狽した後、頭に手を当てて何事か考え、最後には何か決意したような顔を見せたかと思うと、畏まった顔をして言った。

 「わかったよ。だったら、何度だって誓ってやるさ!……ゴホン!俺、シン・アスカは健やかなる時も、病める時も、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓います!!」

 それは誓いと云うには少し乱暴で、不器用で……それでも、確かに言ってくれた。
 そして、「今は、これで我慢しろよな」と私の手を取って、他のどこでもない左の薬指に優しくキスを落とした。

 とうとう感極まった私は、思わず彼に抱きついてしまったけれど、彼はそんな私を優しく包み込んでくれた。 
 彼の腕の中で、私も永遠にシンの傍に居る事を誓うと、今度は啄ばむようなキスを交わす。

 ふと窓を見ると、きれいな満月が私達の事を祝福してくれているかのように輝いていた。

この短編の『私』には、皆さんのお好きなキャラを当てはめて下さい。

2

レイ「PXZ、バンナム枠ガンダムシリーズよりシン・アスカ参戦!」
シン「何だよいきなり!これじゃあ本当に参戦したかと勘違いされるだろ!」
レイ「気にするな、俺は気にしな シン『しろよ!』

レイ「大丈夫だ、俺が主人公(の中の人)としてお前を参戦させる。もちろんサポートではなくメインユニットとしてだ」
シン「仮に参戦するとして、メインならペアだろ。誰と組むんだよ」
レイ「大丈夫だ、ペア候補を用意してあるから選べばいい。」
シン「候補って誰が『話は聞かせてもらったで!』」

ジャーン!


「「ゲェ!?YAGAMI!?」」


はやて「人をどこぞの三国武将みたいに言うな!」

シン「で、まさかはやてさんが……」
はやて「せや!私がシンと組んで二人の愛と絆をさらに深めるんや!」

なのは「ちょっと待ったなの!」
フェイト「抜け駆けは駄目だよはやて!」

はやて「ちっ、もう来たんかい!」



なのは「私だってシンと組みたいの!はやてちゃんだけが候補なんて認めないの!」
はやて「なのはちゃんはもうレイ君の相方で主役として(中の人)が参戦するん決定やからええやろ!」
なのは「確かに全力全壊とか言いそうだけど、それは横暴な意見なの!?」

フェイト「それなら、参戦してない私は候補に入るよね?」
はやて「フェイトちゃんかて、参戦するチャラカウボーイのシリーズでチョンマゲファイターのヒロイン(を中の人が)やってもしかしたらこっちにも参戦の可能性があるし却下や!」
フェイト「さらに横暴な理論だよそれ!」

なのは「それにあくまで中の人であって私自身が参戦じゃないんだから関係ないの!」
フェイト「そうだね!関係ないよね!(便乗」

はやて「ええやないか!あの森住Pの作品でなのはシリーズの中の人がぞくぞく出る中私だけまだ出てへんのやで!」
フェイト「そんなの関係ないよ!」
なのは「そうなの、関係ないの!だからはやてちゃん、少し…頭冷やそうか…」
はやて「ええで、やったるわ!」
フェイト「私も負ける気ないんだよ!」


シン「どうするんだレイ……」
レイ「気にするなシン。彼女達は元から候補ではない。」
3人「「「なん……だと……」」」
シン「そうなのか?」
レイ「言っただろう、バンナム枠ガンダムシリーズからだと」
シン「確かに……って事は候補は」
キラ「そうだよシン、僕と一緒に出よう!そして新しい女難を作ろう!」
アスラン「キラ、これ以上シンに苦労をかけようとするな!シン、今度こそちゃんと一緒に戦おう」
刹那「ガンダムだ」

シン「(゚Д゚)……」


シン「刹那、一緒に頑張ろうぜ」
刹那「シンはガンダムだ」

アスラン「何故だシィィィィン!」
キラ「あ~あ、残念だな~」
3人(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)

レイ「シン、刹那俺達が世界を救うんだ」
シン「あぁ、どんな世界だろうとこれ以上戦いの悲しみを広めたりはしない」
刹那「人はわかりあえる」



はやて「なのはちゃん、フェイトちゃん……今夜は飲もうか……アヅランの奢りで」
アスラン「トゥー!?というかヅラじゃない!アスランだ!」
なのは「そうだね、飲もうか。後、逃げられないのですよーキラ」
キラ「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ……」
フェイト「奢りだね奢りだね。」



シン刹が某親分の如くガンダムの装備持って参戦したらきっと相性もいいよね

って妄想

3

「やあ、シン!誕生日おめでとう!君の運命の相手(宿命的な意味で)のキラ・ヤマトだよ!」
「祝ってくれてありがとうございます、キラさん。ついでに今日をアンタの命日にしますか?」

我らがシン・アスカの誕生日を真っ先に祝ったのはシンと色々――本当に色々因縁があるフリーダム王子、キラ・ヤマトだった。
彼の登場にシンはすさまじく嫌な顔を浮かべ毒づく。
今となっては殺したい程憎い相手というわけでもないがせっかくの誕生日の最初の祝いがこんな調子では文句の一つも言いたくなるのは当然だった。
もっともキラにとってはシンの皮肉や毒舌はいつもの事で、
えー、何ソレツンデレ?やめてよね、男のツンデレより女のツンデレの方がいいよ。ダガーとストライクフリーダムくらい差があるよね。などとのたまっていたが。

(ウ ゼ ェ))

割と本気でキラ抹殺計画で実行しようか。まあ、ギャグ小説だからすぐ復活するんだろうけど。

「そうそうシン。誕生日といえばプレゼントだよね?」
「何ですかいきなり」

いきなり話を変えられたがシンとて人の子。自分の誕生日のプレゼントといわれれば少しは期待してしまうものだった。
が、それをキラに期待していいのだろうか。何せ目の前の男はつねに予想は遥か上を行く奴だ。
確かに倒したと思ったのに新兵器持ち込んできたり、いきなり現れたと思えばキャストトップを奪われたり。キラはとんでもないを奪っていきました。

「やだなあシン。僕だってせっかく誕生日にはちゃんとしたプレゼントをするよ」
「アンタの普段の言動がなければ素直に受け取るんですけどんね」
「冷たいなあ」

およよ、と涙を流すキラ。涙を拭う左手には目薬が握られている。
そして右手にはどこから取り出したのか手持ち式のスイッチがある。

「それでは改めて。―――シン、これが僕からの贈り物だぁっ!!」

キラの雄たけびの中、ポチリという音が響いた。
すると地面が開き、下から何かがせり出して来る。どうやって用意したかはめんどくさいので説明パス。
それは白かった。ふわりとしたクリーム。甘さと酸っぱさが同居した赤い苺。黒いチョコには白いチョコで文字が書かれている。

「誕生日の定番、ショートケーキだっ!!」
「おおっ!!」

シンは目を輝かせた。
一目見ただけで極上の味がするであろうそれに胸をはずませていたのだ。


「ありがとうございますキラさん!あなたって人に迷惑ばかりかける奴って思ってたけどちゃんと良い人だったんですね!」
「君の本音が聞けて嬉しいよ、シン。今度から気をつけるよ」

わりと酷い事言ってるがキラは気にせず微笑み返した。もっとも目は笑っておらず返答も棒読みだったが。

「……ところでこのケーキってでかいですね。絵なしの小説だからわからないですけど」
「せっかくの誕生日だから奮発したんだよ。あとあまりメタな事は言わないでよ」
「すいません。でもホントにでかいですよ。まるで――」


――結婚式で新郎新婦が入刀するケーキみたいに。


もしここでシンがあまり浮かれておらず少しでもおかしいと思ったならこの後の惨劇はふせげたかもしれない。

「これ切るだけでも大変じゃないですか。包丁でも切れませんよ」
「大丈夫。こんなこともあろうかと!……この台詞言ってみたかったんだよね」

そう言ってキラが取り出したのは一つの大剣だった。

「等身大アロンダイト!これにかかればガンダニュウム合金も一刀両断!」
「用意がいいっすねキラさん!それとその合金は別作品ですよ」

等身大アロンダイト。
キラ・ヤマトが知りうる限りの知識とできる限りの人員を用いて今日のためだけに作った大剣。
モチーフは勿論シンの乗機、デスティニーの武装である。
実際モビルスーツの装甲も切断できる代物だった。
だが一つ重大な欠点があった。

「重いうえに取り回しが悪いから一人じゃ使えないんだよね」
「欠陥品じゃないですか!!」
「ロマンだよ」
「何でもかんでもそれですむわけないじゃないか!!っつーかさっきキラさん一人で取り出したじゃないですか」
「実はあれが僕の限界だったんだ……僕はもう二度と物を持てない……」
「見え見えの嘘だなオイッ!!」

いやー、バレチャッタ。なんて言うキラは手をフラフラ振ってみせた。
結局キラがアロンダイトを持てたのは永遠の謎、或いは大人の都合である。

「まあ、男二人で一つの剣持ってケーキ切るなんて嫌じゃない?そんなので喜ぶのアスランくらいだよ」
「それには同感ですけどどうするんですか。流石にこんなでかいケーキに齧り付くのは嫌ですよ」
「人手がないなら呼べばいいでしょ。僕がすぐに呼んであげるよ」
「いいんですか?むしろ迷惑かかるんじゃ……」
「大丈夫大丈夫。皆悦ぶよ」
「はあ?それとなんか字が変な気が……」

シンの台詞を最後まで聞かずキラは息を深く吸い込んだ。
電話を使わないのかと、違和感を感じたシンだったがそれ以上に嫌な予感に襲われた。



――キラは笑っていた。まるでプレゼントをもらうのは自分だと言う様に。空腹の中、極上の獲物を見つけた肉食獣のような笑みだった。彼はこの日、この瞬間を待っていたのだ。



「キラさんちょ「全平行世界の女性の皆さん!!皆さん大好きシン・アスカが自分のケーキを新郎新婦のように一緒に切ってくれるパートナーを探してますよぉぉぉぉぉおおおあ!!!!!」っとおおおおぉぉぉ!!!???」



――矢は放たれた。射出した矢はあらゆる垣根を越え、飛んでいく。



「な」
某管理局に勤める事約10年、青春に乗り遅れた冥王が、
「ん」
同じく管理局に勤める便乗が、
「やてーーーー!!」
管理局機動六課のボス、yagamiが。



あらゆる垣根を越え、世界中に声が響いた。





「何してくれたんだアンタはああぁぁ!!!」

鬼の形相でキラを締め上げるシン。最早感謝の念はない。
当のキラは達成感に溢れていた。世界征服の野望を叶えた悪のトップはこんな顔をするのかもしれない。

「だってシンっていつも鈍感で二ブチンでしょ。このままじゃ彼女達が可哀そうだったからこうすればシンもちゃんと向き合うかなって」
「……本音は?」
「面白そうだから♪」
「アンタってヒトはあああああああああぁぁぁぁぁあああぁぁ!!!!!!!」
「大体僕は嘘は言ってないよ。ケーキ切る人を探してたのは本当じゃない。まあ――彼女達がどう受け取るかは知らないけど」

シンが事に気づいた時にはもう遅かった。
キラが叫んでから数十秒しかたってない。
それだけしかたってないにも関わらず――既に包囲は完了していた。


「ねえシン君、お話しよう。――主に私達二人の将来について」

栗色の髪の、『不屈の心』の名を持つ杖を携えた冥王がいた。

「そうだねそうだね。将来の話をしよう。――二人っきりで」

金紗の髪の、黒い鎌と雷を操る便乗女神がいた。

「二人とも何言うとるんや。話すまでもない。――シンの嫁は私で決定や」

短い茶髪の、十字架の形をした杖を持つ夜天の王――通称yagamiがいた。

夜天の王を主と仰ぐ三人の女騎士がいた。
オレンジツインテールのツンデレガンナーがいた。
青髪短髪の格闘鉢巻娘がいた。
シンを親のように慕い、ある時は伴侶にしようとする現代に蘇えりし聖王がいた。
ナンバーズと呼ばれ様々な能力を持つ姉妹達がいた。
普段は全然やる気がないのに今はヤる気満々な紅白巫女がいた。
箒に乗った黒白の衣装の普通の魔法使いがいた。
紅い館に住み、500年の時を生きる吸血鬼、紅い悪魔がいた。
その吸血鬼に仕える、時を操る事ができるメイドがいた。
因縁の相手に不死身の薬を飲まされ、その生の果てにシンに会った炎の少女がいた。
地下の世界に住む、ヒトの心を読む事ができる悟りの少女がいた。
ロシアから来た、神機を使いアラガミを狩る下乳少女がいた。
最初は性別を偽り様々な秘密を抱えていた自分を受け入れてくれたシンを好きになった金髪の少女がいた。
気難しい軍人だった自分を変えてくれたシンを兄と慕う銀髪の少女がいた。
傷ついたシンを癒した、桜の島の魔法使いの少女がいた。
子供の心を忘れないまま大人になった天然女教師がいた。
シンと契約し彼と在る事を望んだ薔薇乙女がいた。
多元世界でシンと共に平和を目指して戦う薄幸乙女がいた。
シンにプロデュースされアイドルを目指す少女達がいた。

月の女神の名を持つシンと共に多くの時をすごした少女がいた。

星の名を持ちシンの心に誰よりも焼きついた少女がいた。

あらゆる時間、あらゆる世界を超え、シンと共にいるために集まった数多の少女達がいた。

中には男もいた。



「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「さあ、シン」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

少女達が一斉に声をあげる。

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「誰と切るの?」」」」」」」」」」」」」」」」」」」




それからはすさまじかった。
シンの嫁の座を勝ち取るため血で血を洗う争いが何回も何回も繰り広げられた。
当のシンは少女達からの逃亡といつのまにかいなくなったキラへの復讐のためあらゆる平行世界を渡り歩いた。
しかし争いは治まるどころかシンを追ってきた少女達によってどんどん広まっていき、
更には逃亡した先で新たにフラグを立てられた女性達も参加するというカオスな状況になっていった。
またシンと同じく宇宙を渡り歩くとあるブラックセールスマンが発した、
「わけがわからないよ」という言葉はこの状況をこれ以上なく的確に表しているという事で全世界での流行語となった。

このいつ終わるかもわからない戦端が開かれた日――9月1日は『シン・アスカ記念日』として全平行世界で未来永劫語り告がれる事になる。
なお、結局シンが誰と結ばれたか、キラへの復讐は果たせたのかは各々の世界の文献によって違うのであえて答えを示さず筆を置かせていただく。

                                                        終われ。

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最終更新:2013年04月20日 15:46
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