1
響「ああ~、今日のサファリパークロケ楽しみだな~」
シン「響は動物好きだからな~、あまり可愛がりすぎるなよ?
家のペット達がすねるんだろうから」
響「だいじょーぶですって」
現場にて
職員「それでここがライオン達の区域になっています」
ロケ監督「へー、車内ですけど生で餌をやれるんですねー」
響「へー、あ!あそこに仔ライオンが。おーい」
カメラマン「よーし、いいよー響ちゃん………って外出てるー!?」
ロケ監督「ちょ、それまずいって!早く、早く戻って!」
職員「麻酔銃!麻酔銃どこにしまったっけ!!」注:本当にあるかは知りましせん
シン「大丈夫ですよ」
AD「いやいやいやシンちゃん!もし襲われでもすれば…」
シン「大丈夫です」
響「あ、パパかな。でっかい雄ライオンがこっちにきてるよー」
監督「逃げてー!早くこっちきてーーー!」
AD「アッー!!ライオンが響ちゃんにっ!!」
職員「あ、あった、このまにあ…え?」
カメラマン「ラ、ライオンが急に大人しくなって頭差し出してる…」
シン「ほら、大丈夫だって言ったでしょ」
ライオン「ゴロゴロゴロゴロ」
監督「それだけじゃない…、お腹まで晒して服従のポーズをとっている」
職員「(あれは…、あれは懐いているんじゃない…。死を覚悟して受け入れているんだ…)」
響「可愛いなー、こいつー」
シン「おーい、それくらいにして戻ってこいよ。監督さん達心配しているから」
響「はーい」
結局、猛獣エリアは(響は)徒歩でも余裕でした。
2
真「はぁ~」
響「どうしたんだー、珍しくため息なんかついちゃって」
真「ん~、スポーツ飲料水のCMの仕事がきたんだけど演技の方でダメだしされちゃって。
どうしたら上手くなれるかなーって」
響「あはは、確かに苦手な分野だね」
貴音「心配する事ありませんわ、真も頑張ればちゃんとできますわ」
響「…あ、そうだ!あれみせてやりなよ、あれ!」
シン「(今回のCMの件乗り切れば、真は一つ成長できる…。しかし、どうアドバイス
すれば………ん?)これは………ラーメンの匂い…か?おかしいなレッスン場
でなんで。おい、何をやっ(ビチャビチャ!)熱っ、な!?熱湯!?」
真「あ、兄さん」
シン「真!それにお前ら、もしかしてレッスンサボってラーメンなんか食って」
響「え?何も食べてないけど」
シン「嘘だ!現に熱湯が………、ってあれ?そういえば濡れてない……な………」
そこでシンの目に映っていたのは上下に腕をゆすっている貴音の姿だった。
しかし、何も持っていないはずの貴音の手には湯切りが見え、またそこから滴り落ちるお湯もはっきり見えた。
真「す、すごい。話に聞いたことはあったけど…」
シン「(何でこの芸ができるのにくすぶっているんだろう、こいつら)」
それだけアイドルの道は険しい修羅道なのだ、行け765プロ。頂点まで登りきるその日まで
3
シン「テニスかぁ、昔友人に誘われて何回かやってみましたけど…。久しぶりだなぁ」
あずさ「ごめんなさいね、練習相手がいなくて」
シン「いえいえ、今回の『アイドル対抗スポーツ大会』は順位争いがメインじゃないとは
いえ、頑張って欲しいですから」
あずさ「そう言ってくれると助かります」
あずさ「それじゃあ、えい(たゆん)」
シン「よっ」
あずさ「んっ、いい返しするじゃない(たゆん)」
シン「あずささんだって」
あずさ「これでも学生時代は少し嗜んでたのよ(たゆん)」
シン「おっと(胸に目がいって集中できない…)」
あずさ「えい(たゆん)」
シン「ほっ「その球、消えますよ」え…(パシィィン)」
あずさ「ふぅ、とりあえず先制ですね」
シン「(な、球を返そうとしたら…消えた!?)」
その後
あずさ「えいっ」
シン「くっ…(ボールが弾まない!?)」
あずさ「はっ!」
シン「ぐぅっ!!(返す弾が重いっ)」
あずさ「ふぅ…、やっぱり久しぶりだと疲れますね。でも、少しカンが戻ってきたかな」
シン「(これでまだだと!?)」
ちなみにスポーツ大会には似たようなの技使う人たちがたくさんいました。
4
シン「~~~♪」
小鳥「…ん?あれ、シン君。その曲歌ってるのってうちの子達じゃないわよね」
シン「わっ!驚かさないで下さいよ」
小鳥「ん~、この子達スクールアイドルの…」
シン「あ、ええ。ちょっと息抜きと方向転換にと、動画漁ってたらうちの子達の曲で踊ってる
子達がいまして」
小鳥「あ~、え~っとそうそうミューズって言う子達だったわね。最近人気急上昇のグループって話よ」
シン「ええ、確かに荒削りなところはありますけど。この子達のオーラってゆうんですかね、
うちの子達に似てるな~って」
小鳥「そうですね~」
シン「…でもそうなると凄いのかな、うちの子達ってこの子達より同学年あるいはその下まで抱えてるのに
いっぱしのアイドルだもんな」
小鳥「そうね、なんだかんだでスクールアイドルとプロのアイドルって見えない壁、あるわよね」
シン「でも、その中でもプロを狙える…闘える子もいるのは確かですね」
高木「ふむ、ならばスカウトしてみるかね」
シン「わっ!社長」
高木「はっはっは、入ってきた当初はひよこだったシン君も今はいっぱしのプロデューサーか」
シン「そんな、ひよこだなんて…ひよこは小鳥さんだけで十分ですよ」
小鳥「あ、そういう事いう~」
三人「はっはっはっはっは~~~~~」
シン「(ピピピ、ピピピ、ピピピ)あ、すいません。現場の時間何で」
高木「お、頑張ってこいよ」
小鳥「ふぅ、シン君もちょっとは成長してきたところですかね」
高木「ふむ、まだまだ成長してもらわなければ困る。スクールアイドルという次の世代
が現れた今、再び群雄割拠の時代に入ろうとしているのだからね」
シン「あ、やべ。航空券忘れた」
小鳥「もう、しっかりして下さいよ。はい『ギアナ高地』行き航空券」
高木「しっかりとロケを成功させてくれよ」
シン「わかってますって」
そして、後日。ギアナ高地周辺の水不足で悩む村で地下水掘り当てて女神と
讃えられた雪歩ととある部族の成人の儀であるバンジージャンプを紐無で敢行し
勇者と認められたシンがひっそりと芸能新聞の片隅に載ることになった。
ちなみにこの世界のアイドルの前にスクールアイドルがでると喰われます。
スクールアイドルが(オーラ的に)
ただしプロ対プロだと余程圧倒されないかぎり、互いのオーラで相殺しあって
素人目にはただのアイドル活動にしか映りません。
5
カメラマン「んーいいよ、その表情のままで」パシャ
ディレクター「夏は水着のグラビアが定番だけど、中々どうして森での
涼しい服装でのグラビアもいいもんじゃないか」
AD「少女っぽい元気なものからお嬢様っぽい元気なものまで。
いい目の保養になりますね」
貴音「このポーズ…はどうでしょうか」
カメラマン「いいね、それでいこう」
シン「順調そうだな」
ディレクター「あ~でもこういう場所で撮影しちゃうとなぁ」
シン「なにかあるんですか?」
ディレクター「いやぁ、『なにか』が映る場合があってね。いい画でもそれでボツ
になることがあるんだよ」
シン「ああ、貴音に限ってはないです浄化してますから」
ディレクター「そうそう、浄化しないと…って、え?浄化…?」
シン「まぁ、おかげで辺りには『見に』きてるだけであの一帯には触れようとも
してませんよ」
ディレクター「え、ちょ、君には一体何が見えてるの?ねぇ、何が見えてるの?」
貴音「はぁ、このロケーション。しっかりしたビデオカメラがあればPVでも撮りたい
ところですわ」
シン「千早かあと何人か連れて行きたいな…。まぁ今なら貴音一人でも歌えば昇天
の光で演出入らずなんだけどな」
貴音「む…、あなた様ったらいつもそうなのですね」
ディレクター「AD!塩撒け!塩!」
AD「盛り塩が何もしてないのに徐々に溶けて無くなって行ってるっす!!」
最終更新:2014年02月02日 14:03