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デモベネタ-02

やあ、僕はナ■■ラ■■■■だ。まあ、君達には僕の名前は聞けないんだけどね。
うん、本来はこんな予定はなかったさ。まさか、この世界に彼が来るとは思ってもなかった。
だけど、来てしまったものはしょうがない。 ならば、彼にも歯車の一環になって貰うことにしたよ。
それでは御伽噺の始まりだ。

「大変ロボ! 空から見たこともないロボットが降ってきたロボ!」
そう言って研究所に飛び込んで来るはロボ娘エルザ。
「それは本当か!? 科学者としての血が疼くのである! 行くぞエルザ! さらば、あの夏の日の思い出よ」
そう反応するは我らがキチ○イ──もとい我らが天才科学者ドクターウエストであった。
ギターケース……本当はデスペラードよろしくミサイルランチャーなのであるが、それを抱え出発する。
現場に到着すると、ドクターウエストは巨大ロボットを凝視する。
彼が何を考えているかは誰にも分からない。
そのためいきなりカメラを取り出して撮影を始めてたが、エルザは気にしなかった。

彼が奇怪な行動を取るのはいつものことだった。
ふと何かに気づいたように一点を凝視する。
わなわなと体が震え出す。
「どうしたロボか?」
本当はどうでも良かったのだが、聞かないとうるさそうだから嫌々ながら質問する。
ドクターウエストに常識が意味を成さないのと同じようにエルザにもロボット三原則は効力を持たなかった。
まさに、この制作者にしてこの作品有りである。
「ドリルが……ドリルがないのである!」
「ロボっ?」

何を言っているんだこのキ○ガイは、と言った表情を浮かべエルザはドクターウエストを見る。
たかが、ドリルと思うものもいよう。
だが、しかし! されどドリルなのである。
ドリルは男のロマンであり、ドクターウエストにとっては美学であったのだ。
彼のドリルレーダーからはあの兵器からドリルを感知出来なかった。
「博士見るロボ! あんなところにコクピットハッチがあるロボ!」
「何と! でかしたのであるエルザ! 早速調べて見るのである! 」

エルザが無理やりにコクピットハッチを開く。
そこには倒れるように赤目の少年──シン・アスカがいた。
「博士! 変な少年を見つけたロボ!」
「ななななななんとぉ! その少年をたたき起こして話を聞くのである」
相変わらずのオーバーリアクションでエルザに命令する。
エルザは文字通り鋼鉄の拳をシンに叩きつけた。
だが、コミック力場が発生しているため大丈夫なのである。
本編では全然発動しなかった主人公補正が発生したと言っても良いかもしれない。

「いてぇ!」
ほら、見ての通りだ。
下手しなくても内蔵を破裂しかねない鋼鉄の拳を受けてもシンはピンピンしていた。
「あっ、目を覚ましたロボ」
「……誰だお前ら」
シンはエルザとドクターウエストの方を見ながらそう言った。
「ななななななんとぉ! この超・天・才ドクターウエストを知らぬと申すか! ああ、無知とは罪! 無知とは悲劇! 僕と少年の淡い出会い。僕
 は今日を忘れない」
シンの頭は電波でクラクラした。
ああ、この人頭おかしいんだな……そんな感情がこもった目でドクターウエストを見つめる。
だが、我らがドクターウエストはそのような視線でたじろきはしない。
何故ならもう慣れてしまっていたからである。
ああ、真の天才とは人々には理解されぬものなのだろうか。
「して少年よ。どういった経緯でここにやってきたのか教えて貰えぬであるか?」
「それが分からないんです。アスランって奴のMSにやられて気づいたら月からここに飛ばされていて」
「MS? 聞き慣れない言葉だな」

──MSを知らない?
シンは違和感を覚え、ドクターウエストに事情を話した。
「プラント、コーディネーター、ザフト、ブルーコスモスどれも聞いたこともないような言葉ばかりなのである」
「そんな……」
今時どんな田舎でもプラントやザフトを知らぬものはいない。
ましてや、コーディネーターなど尚更だった。
「恐らく、平行世界──パラレルワールドの一種。少年がそのジャスティスとかいうのにやられたショックで飛ばされたのであろう」
「そんな……俺はもう戻れないんですか?」

シンの表情が暗くなる。
ザフトは、議長、ミネルバはレイは、そしてルナマリアはどうなってしまうのだろうか。
シンは知りたかった。知らなければならなかった。
「何安心するがいい。この大・天・才! ドクターウエストの辞書にインポッシブルという言葉はないのである!」
自信満々なドクターウエスト。
流石西博士。俺達に言えないようなことを平静として言ってのける。そこに痺れる憧れるぅ!
「まあ、博士はキチ○イだけど腕は確かロボ。期待しても損はしないロボ」
そう言って力強くシンの背中を叩いた。
ポキリと鈍い音がする。

──あっ、折れたな。
そんなことを考えながら地面に倒れ込んだ。
「たっ大変ロボ!」
「早く研究所に運び込むのである!」
覆面を被った男達の手によってシンはどこかに運び去られていった。
あまりにも怪しすぎるために第三者から見たら海に沈するために運んでいるようにしか見えなかったとか。





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最終更新:2008年07月15日 17:18
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