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私の名前はデスティニー

私の名前はデスティニー
破壊・戦滅・戦闘・始末書、どんな任務でもこなす管理局6課のモビルスーツである
そんな私の任務は朝日が昇る前にあるじ様の部屋に潜入する事から始まる
勿論私は破壊のプロなので厳重な部屋のロックを粉々にし音もなく潜り込む事は文字通り朝飯前なのだ
まずはあるじ様の寝姿を確認、今日も下着一枚のようだ

思わず触ったりベッド内にまで潜入したくなるがあるじ様は油断のならない相手なので過剰な接触は避ける
次に前日の夜に取り込んだままの洗濯物を畳む
畳んでいる途中無意識に下着を一枚ポケットに入れそうになるがあるじ様は目ざといので過激な行動は自重する
それが終わった後は冷蔵庫内を確認、飲料類の他に食材といえるものは見つからないがこれは計算通り
なのは氏のお店から貰ったエプロンを身に付けて持ち込んだ食材を使用し朝食の製作を開始
調理中の音と匂いであるじ様が起きた場合の対処も既にシミュレーション済である

「あらあなた、起こしてしまいましたわね…もうすぐ朝ごはんができるからそれまでゆっくりしてらして」

初々しい照れが混じるだろうからその通りに喋ることが出来ないだろうがたいした問題ではないだろう、完璧だ
そんなこんなで今日も何もなく朝食の準備が終了してしまう
後ろからあるじ様に抱き締められて「もうちょっとだけ我慢して、あ・な・た」という状況や
つい指を切ってしまってあるじ様に傷を舐めてもらうなど様々な状況のシミュレーションをしているのだが…
とりあえずもうすることはなく、あとはあるじ様を起こすのみとなる

目覚ましのアラームを解除してカーテンを開き日光を部屋に取り入れるとあるじ様は眩しさに小さくうめき声を上げ布団に潜り込む
まだ完全に覚醒していないがこれも想定の範囲内、私も布団に潜り込み添い寝を開始
この添い寝のひと時は私の一日の活力であるため最近では毎日これを欠かすことが出来ない
あるじ様は背中に人の気配を感じたのか素早く振り返り、添い寝をしている私と顔を合わせる
私の潜入がここにきてようやく露見するが私はプロのモビルスーツなので冷静に対処

「おはようございますあるじ様」と挨拶し、目を閉じて「おはちゅー」待機状態へ移行
一瞬の間が空いたあとあるじ様から「おはちゅー」の代わりにパルマフィオキーナを戴いてベッドから落とされる
あまりの熱烈なアタックに鼻血が流れ落ちる
見事ですあるじ様、寝起きの激しいスキンシップもお手の物なのですね
あるじ様が着替えている間、テーブルの前に着席して待機

その間あるじ様の説教が続いたが私はプロの最新型なので巧みな言い訳と愛の言葉で華麗に受け流す
着替え終わったあるじ様が部屋を出て行こうとするが私はプロの通い妻なので豪快なタックルで押し倒し強引に席に着かせる
そのあとも激しい攻防を繰り広げたがこれ以上の抵抗は無駄に時を費やすと判断したあるじ様がようやく朝食に手をつける
自分の作った料理を食べるあるじ様を見ているとシャマルの言う幸せとはこういうものかと分かったような気分になる
食事が終わったらあるじ様にコーヒーを入れ洗い物を開始
気分はさながら通い妻、いやもはや新妻といっても過言ではあるまい

となると「あなたお帰りなさい、私にする?私にする?それともわ・た・し?」というやり取りの可能な関係でもあると言えよう
なんて素晴らしいのだろう、と喜びに打ち震えていると後ろから飛んできたスリッパが命中
これもいつもの事なので気にせず、手早く洗い物を終了させあるじ様の向かいに座る
座った途端頬をつねられながら部屋への無断侵入と勝手な行動に対してのあるじ様の説教が開始される
しかし私はプロのあるじ様の新妻(仮)なので私のために怒っているのだと前向きに解釈して礼を言う
その後しばらくしてあるじ様へのコール音が部屋に鳴り響いたため、私は外に蹴りだされながらも一緒に部屋を出る
途中横からあるじ様の頬に遅めの「おはちゅー」を敢行するも再びパルマフィオキーナで迎撃されて未遂に終わる
このようにして私の朝の任務は終了する

シン「――っていう感じで最近朝起きると部屋にデスティニーがいるんですけど、どうしたらいいでしょうか、隊長」
はやて「…………」

シン「あの、完全武装してどこ行くんですか?」





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最終更新:2008年07月24日 17:45
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