忠告:この物語内部のキャラ達は全員頭のねじがふっとんでます、超外伝としてお楽しみください
世界観注意:取り合えず色々起こって各国が平和のために同盟を結んだ後のハルケギニアです。
その結果シンとサイトがシュヴァリエだったりティファニアが居たりします。
サイトは取り合えずルイズとバカップルVerツンデレで、シンは未だに彼女なし状態です。
ハルケギニアにはクリスマスの習慣が無いと言う前提で書いています、悪しからず。
始まりはほんの三日前の 12/22 サイトとギーシュ、そしてシンの男三人で食堂で会話をしていたときの事だ。
サイト「そういえばもうすぐクリスマスかぁ…」
シン「そういえばそうだな、もうすぐ25日か」
ギーシュ「クリスマス? なんだいそれは、君たちの国の風習かい?」
サイト「おぅ、キリストっていう神様が生まれた日だったかな? まぁ、親が子供にプレゼントをあげたり恋人同士がいちゃつく日なんだよ
なぁ~」
シン「サイト、其れはちょっと偏りすぎだろ、ギーシュにわかりやすく言うなら… こっちでの始祖ブリミルの誕生祭みたいなものさ」
その言葉にギーシュはなるほどねぇと頷きながらも新しいワインを注ぎ会話を続ける。
サイト「でもさ~、やっぱり恋人と二人っきりで過ごすクリスマスって憧れだよな~」
ギーシュ「あ~、わかるね、僕もモンモランシーと誕生祭を二人っきりで過ごしてみたいと思うからね」
シン「憧れ…ね」
盛り上がる二人をやや冷めた目で見ているシン、全員酒が進んでいるらしくどんどんワインが消費されていく。
サイト「だからさぁ~、やっぱりあれだろ、女の子から「私がプレゼント♪」なんてされたらもう、死んでもいいとおもうだろ?ヒック」
ギーシュ「いや~ヒック、同感だねぇ~、特に自分が愛している女性からされたら… もう我慢できないよねぇ~」
シン「………おまえらなぁ、もう少し冷静になれよ」
サイト「にゃにを!? シンだって想像してみろい、上目遣いで潤んだ瞳で「私がプレゼントです、好きにしてください」っていわれる光景を!!」
ギーシュ「いやぁ……たまらない、実にたまらないね、そこまでされて我慢するのは男じゃないよ……!!」
シン「…まぁ、そりゃ、俺も男だから少しは嬉しいだろうけど…」
想像してみたのか、少し顔を真っ赤にしながらそう告白するシンに「そらみたことか~」と絡んでいく男二人。
そしてシンもその二人をさばくので精一杯だったために気付かなかった、この会話を盗み聞きしていた存在達の事を……
12/25 当日 サイトとシンの世界で言うクリスマスのある日、シンはアンリエッタの呼び出しで王城へと登城していた。
シン「以前の苦労を労うための食事会…ね、まぁ、戦争がおきたって言うんじゃないならいいんだけど…」
アンリエッタの呼び出しは実は何度も経験しており、もはや耐性が出来ていたシンだったが、今回は見事に其れが災いする。
シンをアンリエッタの寝室まで案内したメイドから呼び出した理由を聞き、完全に気の抜けたシンはアンリエッタと食事が来るのをじっと待っていた。
それからしばらくしてとても大きな料理が運ばれてきたが、メイド達は蓋を取らないまま怪しげな笑みをシンに向けて立ち去っていく。
じっと待っていたシンだったが、元々そう気は長くない性格である、アンが遅いのが悪いんだと自分に言い聞かせ、その料理の蓋をあける、するとそこには…
アンリエッタ「サイトさんに聞きました、今日がシンの世界で特別な日であると、そしてその日にはケーキを食べる習慣があると言う事も
そして、その、殿方がとても喜ぶ料理があると言う事も…… ど、どうぞ、遠慮せずに召し上がってください」
危険な、もとい大事なところは隠れてはいるがまさにこれぞ「ケーキの女体盛」と言わざるを得ない姿のアンリエッタがその中に入っていた。
シン「……アンリエッタ姫、お一つだけ聴いておきたいことがあります」
アンリエッタ「は、はい、なんでしょうか?」
シン「この話をしたのは、どこの、どんな立場の、なんという名前の人間でしょうか?」
アンリエッタ「先ほども言いましたとおり魔法学院の、ルイズの使い魔である、サイトさんから聞いた事なのですが……」
シン「ご協力、感謝します」
シンはそれだけ言うと、料理の蓋を開けたときから硬直したままの笑顔そのままにもう一度蓋を閉めると汗をぬぐうしぐさを取り……
シン「アイツは俺が倒すんだ、今日、学院でぇええええええええええ!!」(パリパリパリリリィィィン!!)
なぜか三重に種割れした後、人間を越えた速度で魔法学院へと全速前進していった。
そう、其れはサイトへの怒りの為であって、決してアンリエッタ姫の「甘美な罠」が怖くて逃げたのではない、多分、きっと、おそらく。
そしてまた蓋を閉められて置いてけぼりのアンリエッタ姫は「之が放置プレイと言うものですか?之もシンの愛情なのですね……」と激しくトリップをしていたのは余談である。
シン「サイトぉおおおおおおおおおおおおおお!!」
夕暮れになる頃にようやく魔法学院に到着したシンは鬼気迫る勢いで学院中を駆け回り、もはや親友から仇敵にランクチェンジしたサイトを探し回る。
シエスタ「シンさん!! こっちです!!」
シン「シエスタ!? そこか、サイト!!」
その時、ちょうど部屋から―シンの記憶が正しければ誰も居ない無人部屋―から頭だけを出しているシエスタの呼びかけに反応し。
シンは標的であるサイトがその部屋に居ると思いその部屋へと飛び込むように入った、が、其処にはサイトは愚か誰の姿も無かった。
シン「あれ?サイトが居ない…って、何で鍵を閉めてるんだシエスタ? って、その格好は……」
サイトが居なかった事で頭が一気に冷えたシンは、鍵を閉める音を聞きシエスタのほうを振り返り、ようやくシエスタの異変に気付いた。
シエスタ「私だけじゃありませんよ」
ティファニア「こんばんわ、シン」
シエスタと同じ格好をした―ミニスカートサンタクロースルックの―ティファニアが、シエスタの言葉に反応するようにしてシンの目の前に出てくる。
シン「…で、鍵を閉めたりして一体何なんだ?」
シンは、自分の本能が「ニゲロニゲロドアヲアケロー!!」と叫んでいる事実から必死に目をそらしつつシエスタ達に問いかける。
シエスタ「その、聞いてたんです、食堂でシンさんがギーシュさん達とお話してた事を」
ティファニア「でも私達じゃあ三日だけでシンに立派なプレゼントなんて買って渡せないから…… だから、シエスタと相談して決めたの」
シン「へ、へぇ… 相談して決めたんだ」
シエスタ「はい、二人とも同じ意見でして…」
ティファニア「私達はシンに何度もお世話になっているから、最高のプレゼントがしたいって思って…だから」
シエスタ&ティファニア「私がプレゼントです、シン(さん)の好きにしてください♪」
シン「は、ハハハ…(ば、馬鹿な!? この俺が、赤服でエースだったこの俺が逃げ場を見つけられないだと!? ま、まずい、このままでは全年齢の
壁が……!!)」
じりじりと歩み寄ってくる二人に対し、必死に窓から逃げようとするシンだったが、魔法でロックがかかっているらしく逃げられない。
かといって女性に、しかも自分を慕ってくれる女性に手を上げられるほどシンは薄情ではないためにじりじり追い詰められていたのだが……
シルフィード「きゅいきゅい~~~!!」
タバサ「…シン、早くこっちに」
だが、神はシンを見捨てては居なかった!! タバサがシルフィードに乗り、窓のロックを解除してシンに救いの手を差し伸べたのだ。
シンはまさに藁にも縋る心境でその救いの手を取り、無事鍵の閉められた部屋から脱出し、タバサとともに空の旅に出る。
その後、シルフィードは軽く空のお散歩を楽しんでいるのか学院の周囲を飛び回り。
日が落ちて夜の帳が降りた頃にシンと同居している学院近隣にある森の小屋へと降り立っていく。
シン「あれ、これって…」
シルフィードから降りたシンは、小屋の前に存在する馴染み深い品物である「クリスマスツリー」をみて驚きの表情を見せる。
タバサ「……先生が作った、そして、私からのプレゼント」
タバサはシンを降ろすと再びシルフィードを高く飛び上がらせ、風と水の魔法を使って粉雪を作り、小屋の周辺に降らせていく。
シン「雪… ホワイトクリスマス、か」
シンは魔法によって生み出される雪と、其れを生み出すタバサとシルフィードの二人が生み出す幻想的な光景に魅入っていた。
しばらく雪を降らせ続けられるように空中に簡易的な魔法陣を描いたタバサは、全身雪まみれになりながらシンが待つ小屋へと降りていく。
シン「タバサ」
雪を払いながら、シンのその言葉に反応してタバサは其方側を振り向く、そしてシンは片手を差し出しながらこういった。
シン「
メリー クリスマス、これからもよろしくな」
その言葉にタバサは微笑を浮かべながら、少し赤くなった顔を隠すようにその手を受け取り、こう返したのであった。
タバサ「メリークリスマス、これからもずっと、よろしく」
そんな初々しいカップルを思わせる二人を祝福するかのように、粉雪は二人の間を静かに降り注ぎ続けていた……
お ま け
その後、タバサとシンは小屋の中で小さなパーティを開き、そのまま小屋で眠る事となった。
途中お酒に酔ったタバサがシンに寄りかかったり、シルフィードが構ってくれなくて寂しいとシンに甘噛みしたりしていたが。
神に誓ってタバサとシンの間では全年齢の壁を越えてしまうイベントは存在していなかった、のだが………
シン「お、みんな頼む、落ち着いてくれ」
シエスタ「私は落ち着いていますよシンさん、だからはっきりその女性との関係をいってください、今なら許してあげますから」
ティファニア「そうだよ、はっきりいってくれないと私、思わずシンの記憶を消しちゃいそうだよ…」
アンリエッタ「…あぁ、そんな…… 始祖ブリミルよ、之が私の罪なのでしょうか、私は、愛する人を得る事は出来ないのでしょうか……」
タバサ「………」(極寒の眼差し)
シンは四人の美女に囲まれ、その四人が生み出す極寒のブリザードの中で唯ガタガタと震えるしかなかった。
そして、その極寒のブリザードを生み出す原因になったのはシンと同じ毛布で寝ていた全裸の長い青髪の美女の存在である。
青髪の美女「ん~…もうむりなのね~… きゅいきゅい~~」
その美女がころりと転がりながら呟いた寝言により、その凍り付いていた空気は酷く鈍い音を立て、砕け始める
シン「こ、こらシルフィード!!こんな時によりにもよって誤解されるような寝言を……!!」
シエスタ「へぇ、シルフィードさんっていうんですか…」(笑ってない笑みを浮かべながらシンに近寄る)
ティファニア「タバサちゃんの使い魔さんと同じ名前だね」(杖を取り出しながらシンににじり寄る)
アンリエッタ「始祖ブリミルよ、罪深き私に今一度チャンスを、愛しき人の心を取り戻すための…」(トリップしながらシンの背後に歩み寄る)
タバサ「シン、御仕置き……」(杖を振りかざし魔法を詠唱し始める…!!)
シン「だ、誰か助け… ち、近寄るな…俺に、俺に近寄るなぁああアアアアアア!!」
????「終わりの無い女難こそが終わり、これが、ジョナンエクスペリエンスレクイエム……」
シンは、意識が刈り取られる寸前に、そんな声を聞いたと、この後の全治三ヶ月の入院生活で語る事になるのであった……
最終更新:2008年07月29日 20:34