シン「なんですか?この袋?」
パチュリー「今日は節分といって、豆を撒いて今年一年の厄を払う日なの、それはそのための豆。」
シン「あぁ、そういえばそんなイベントもあったっけ。あれ?でも鬼役はだれがするんです?」
パチュリー「あら、忘れたの?この屋敷には生粋の鬼が2人もいるじゃない。」
シン「って、まさかあの2人ですか?」
パチュリー「そう、あの2人。」
シン「でも良くあの2人がそんな役をやってくれましたね、妹様はともかくお嬢様はすごく嫌がりそうだけど……」
パチュリー「その見解は正しいわよ、レミィはこのイベントに乗り気じゃないわ、まぁそれでも毎年必ず参加させているけど。」
シン「そ、そうなんですか。」
パチュリー「そういうわけで今日は夕食まで無礼講だから、好きなだけ豆をぶつけてきなさい。」
シン「はぁ、それじゃ行ってきます。」
シン「と、言われたはいいものの……とりあえずどっちを探すかな……
2人の性格上妹様は大はしゃぎで逃げ回ってそうだけど……、
お嬢様はめんどくさがりそうだよなぁ、どっかに隠れてやりすごそうだ
そう考えると先に探すべきはお嬢様だな、とりあえず部屋に行ってみるか。」
シン「失礼します……って本当にいた。」
レミリア「あらシン、どうかしたの?」
シン「あ、いえ、節分と言うことで、豆を撒きにきました。」
レミリア「あぁ、そういえば今日はそんなイベントだったわね、いいわよ、勝手に撒いていきなさい。」
シン「なんかその余裕な態度が怖いですけどとりあえず遠慮なく……鬼は~そブベラァ!!!」
レミリア「あら?どうしたのシン、いきなり吹き飛んだりして。」
シン「自分で殴っておいて出る言葉がそれか!いきなり何するんだよ!」
レミリア「自分が攻撃されたら反撃するのは、生物として当然の行動だと思うのだけど。」
シン「いや、そりゃそうですけど……」
レミリア「それにね、貴方は新米だから知らないかもしれないけど、うちでの節分って言うのは鬼とメイドのガチバトル形式で行うのよ。」
シン「な……そんなこと聞いてな……謀ったなパチュリー!!」
レミリア「そういうわけだから、精々逃げ回って私を楽しませなさい。」
シン「ちょ、グングニルは死n……ウキャーーーーーーーー!!」
シン「ゼェ、ゼェ、なんとかまいたみたいだな……ってうぉ、何だこの死屍累々で混沌とした状況は。」
フラン「あれー、シンがいる、そんなところでどうしたの?」
シン「いや、お嬢様から逃げてきたんですけど……まさかこの状況は妹様が?」
フラン「うん、今日は豆まきの日だから皆と遊んでたんだけど、歯応えがなくってちょっとつまらなかったかなー。」
シン「そ、そうですか、それは残念でしたね。」
フラン「でもシンとなら楽しく遊べるよね!」
シン「ヴェ!」
フラン「それじゃ弾幕ごっこ行くよ!前みたいに全部避けて見せてね?!」
シン「うぉ、初っ端カゴメは卑怯……ウボァァァァァァァァァァァァァ!!」
シン「まったく……今日はえらい目にあった……」
パチュリー「お疲れ様だったわね、ハイこれ、咲夜が作った恵方巻き、食べるときは南南東を向くのよ。」
シン「パチュリーさん……なんで鬼が反撃してくること教えてくれなかったんですか……。」
パチュリー「おもしろそうだったから。」
シン「貴女の性格も大概ですね……」
パチュリー「ここの妖怪は皆そんなものよ、それにいい気分転換にはなったんじゃないかしら?」
シン「……気づいてたんですか。」
パチュリー「多分咲夜とレミィも気付いてるわよ。二人とも態度には出さないけれど。」
シン「そうですか……確かに、こんな馬鹿騒ぎをしたのは元の世界から数えてもかなり久しぶりだったんで、いい気分転換にはなりましたよ。」
パチュリー「そう、なら明日からまたしっかり働きなさい、でないと咲夜にナイフで刺されるわよ?」
シン「それは勘弁願いたいですね。」
パチュリー「そうならない様に頑張りなさい。」
シン「そうします、ありがとうございました
こうして今日も平和に紅魔館の夜は過ぎていくのであった
最終更新:2008年08月29日 12:27